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前田 健輔 院長、前田 恵里奈 副院長の独自取材記事

なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック

(西宮市/今津駅)

最終更新日:2022/11/08

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック main

阪神バス・浜松原停留所すぐ、コープ西宮南店3階にある「なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック」。木目の温かな色合い、丸い照明、しゃれたBGMと、歯科医院とは思えないホッとする空間だ。「健康増進型歯科医院」を掲げ診療にあたる前田健輔院長と前田恵里奈副院長は、患者の歯を極力残せるよう多くの勉強会に参加し、高度な専門知識と技術を習得してきた。また予防栄養学アドバイザー資格を取得するなど食に関する知識も豊富で、歯科領域にとどまらず健康情報を伝えるセミナーなども開催している。多様なアプローチで「全身の健康」を追求する、前田院長と恵里奈副院長に話を聞いた。

(取材日2021年10月28日)

「全身の健康」を切り口に、全世代の口腔をサポート

クリニックの特色を教えてください。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック1

【前田院長】赤ちゃんからご高齢の方まで、歯科に関する幅広い診療を自信を持って提供しています。院名に「こども・矯正歯科クリニック」と入れたのは、海外の研究報告で「2007年に生まれた日本の子どもの半分以上が107歳まで生きる」と聞いたから。ただ普通に生活している以上、「天然歯が107歳まで持つか」といえば、それは困難だと言わざるを得ません。しかし人生100年時代に体の健康を守っていくには、お口の健康がとても大切です。歯を長持ちさせるため、虫歯予防はもちろん、整った歯列や噛み合わせ、より良い口腔機能の獲得といった面でもアプローチしていきたいですね。

患者さんと接する際に大切にしていることは何ですか?

【前田院長】単に歯をきれいに治療しても長持ちはしませんから、患者さんの主訴に耳を傾け、根本的な原因を見極めることを大切にしています。症状のある歯だけ見るのではなく、上下左右の歯や舌・口腔粘膜、骨の状態、顎関節、鼻・気道の状態、さらには姿勢や全身疾患、血液検査の結果も綿密にチェックします。こうして「患者さん自身」を診るオーダーメイドの治療をするのです。
【恵里奈副院長】例えば虫歯ができて、その原因が食生活にあるのか、あるいは歯並びや歯磨き不足、別の問題にあるのかをすべて知った上で治療・ケアしないと、同じことを繰り返すでしょう。「治療はこれで最後にしたい」、そんな気持ちで患者さんと向き合っています。また、歯科医師に話すのは気が引ける方のため、初診のカウンセリングはスタッフが対応。話しやすさにも配慮しています。

少し変わったコンセプトを掲げていると伺いました。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック2

【前田院長】当院は予防に特化し、患者さんの健康寿命を延ばすための「健康増進型歯科医院」がコンセプトの一つ。お口の健康と「食べられる」状態の維持をめざすことは当然ですが、「何を食べるか」までお伝えできたらと考えています。近年は食習慣が変化してやわらかい食べ物が増えて、子どもたちの顎が小さくなり歯並びが悪くなってきているほか、食生活ががんや認知症などさまざまな疾患に影響を与えているともいわれています。歯周病と糖尿病の相関関係なども研究が進んでおり、お口の健康が全身の健康に寄与する部分が大きいにもかかわらず、患者さんはそれを知る機会がほとんどありません。そうした健康に関する情報をどう伝えられるかを常に考え、カウンセリングや治療の時などにできる限りお伝えしています。

子どもの健やかな成長を支える取り組みに注力

「健康増進型歯科医院」としての取り組みを教えてください。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック3

【前田院長】不定期で「健康セミナー」を開催し、健康維持に大切な情報をお伝えしています。例えば、食べ物がお口から入った後の咀嚼・消化・排出までの一連の流れを踏まえ、噛むことの大切さや栄養、血糖値コントロールなど、お口のことに限らず総合的にお話しするんです。
【恵里奈副院長】希望する患者さんには予防栄養学検査も行っています。体組成計で筋肉・体水分・体脂肪などを、終末糖化産物測定器で過剰に産生されると老化を早めるAGEs量を計り、体の健康チェックを実施。結果をもとに、先進の栄養学の知識をお伝えしながら食生活改善のアドバイスをします。お口から健康を考えたとき、最も影響があるのが実は食生活なんです。その次にセルフケア、歯科でのケアと続きます。検査で健康の基盤になる数値を知ってもらうことが食生活改善につながり、健康寿命を延ばすきっかけにしてもらえたらうれしいですね。

「Nagomi Kids Club」という会員制度を導入されているとか。

【前田院長】入会後、年4回ほど虫歯の予防処置を行うほか、歯並びに影響が出そうな場合や、口呼吸などの悪習癖がある場合は早めにお伝えし、お子さんたちが健やかに成長できるようサポートする制度です。必要に応じて、毎月でも受診していただけますよ。
【恵里奈副院長】口の筋肉が弱く悪習癖につながっているお子さんもいるので、紙風船を膨らませるなどご自宅で楽しみながら取り組めるトレーニングも用意しています。

小児矯正では無料相談を実施しているそうですね。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック4

【前田院長】はい。小児矯正は開始時期が早くても遅くても治療期間が長引いてしまう場合がありますし、選択する方法によって治療が難航し、余計な費用がかかることも少なくありません。負担が少なく済む時期を見極めるためにも、できる限り早い段階で相談をしていただければと、無料相談を行っています。ただ見た目を整えるだけではなく、お子さんがしっかりと食事をして健康に育つために適切なタイミングで始めることを大切に考えていますので、相談に来たからと言って無理に治療を勧めることはありません。心配や疑問を解決する機会としてご活用ください。

保護者の方へのサポートはありますか。

【恵里奈副院長】「パパ・ママセミナー」を実施しています。抱っこや授乳の方法、離乳食の食べさせ方、靴選びなどは、歯並びに関わる顎の骨の成長にも大きく影響するため、個別で行っています。このような内容は妊娠中からぜひ知っておいてほしい知識ですから、妊婦歯科健診でお越しいただいた方にもご案内しています。

「地域の健康ステーション」に。歯以外の相談も大歓迎

ユニークな取り組みをいくつもされているのですね。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック5

【前田院長】私たちが取り組んでいるのは、子どもたちの口腔機能を育ててサポートすること。小さいうちに口腔機能を正常に発育できるベースができれば、高齢になって現れる「オーラルフレイル」などのトラブル回避が期待できます。小さいお子さんに限らず、中高生、成人、高齢者、すべての年代に適した健康寿命を延ばすためのサポートを実践しています。

子育て経験も、歯科診療に生かされていると伺いました。

【恵里奈副院長】子育てを経験する前は「仕上げ磨きは毎日しましょう」など勝手なことを言っていましたね(笑)。しかし子どもを保育園に預けて働く生活をしてみて、帰宅後は本当に最低限のことだけで時間が過ぎていくのをよく理解しました。また指しゃぶりのご相談を受けても、これまでは本に書いてある知識をそのままお答えしていましたが、現実はそんなに甘くないことも今ならわかります。子育て経験を通じ、保護者の方のライフスタイルや各々の状況に応じたアドバイスができればと考えています。

お互いの長所を教えてください。

前田健輔院長、前田恵里奈副院長 なごみ歯科 こども・矯正歯科クリニック6

【前田院長】副院長は大きな歯科クリニックでの経験もあり、高いレベルで情報交換ができていると感じます。また視野が広く、さまざまことに冷静に目が向けられる部分も尊敬しています。
【恵里奈副院長】院長は歯科医療だけでなく、栄養など常に新しい情報を取り入れている勉強家。いろいろな知識を教えてもらえて、院長がいないと不安を感じるほど、いるだけで安心する存在です。

読者にメッセージをお願いします。

【前田院長】当院がある医療フロアには、内科や整形外科のクリニックも入っています。医科の先生方とも連携しつつ、歯科を切り口に全身の健康をサポートしていきたいですね。おなかの調子が悪い、最近手足がかぶれやすいなど、お口以外のご相談も大歓迎。全身のお悩みも受け止められる歯科医師をめざし、今後も勉強を重ねて「地域の健康ステーション」の役割を担っていけたらと思います。
【恵里奈副院長】「歯磨きの仕方がわからない」など、小さなことでも頼れる身近な場所でありたいです。トラブルがなくても、受付に立ち寄っていただけたら。また感染症対策として、治療器具は可能な限り使い捨て品を使用し、患者さんごとに滅菌しています。除菌水が常に循環するチェアユニットも導入し、衛生管理を徹底するなど、あらゆる面で通院しやすい環境づくりに努めていますので、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療/35万円~

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