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半田 忠靖 院長の独自取材記事

ホームクリニック六高台

(松戸市/高柳駅)

最終更新日:2024/02/09

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台 main

昔ながらの屋敷と新興マンションが混在する松戸市六高台にある「ホームクリニック六高台」。開院して今年で3年目を迎え、今ではかかりつけ医として近隣住民を支える。クリニック前にはローズマリーの生け垣があり、癒やされる香りがほのかに漂う。大型駐車場完備、玄関から段差のないバリアフリー設計でつえを使う患者にも配慮されている。廊下、待合室、診察室、検査室、トイレは広々としており、車いすでもスムーズに移動できるだろう。いつも笑顔のスタッフたちは、子どもから高齢者まで一人ひとりにきめ細かに対応している。町のホームドクターとしてめざす診療はどのようなものか、半田院長に詳しく話を聞いた。

(取材日2023年6月14日)

生活習慣病も気軽に相談できるホームドクター

まず、医師になったきっかけやご経歴を教えてください。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台1

父が医師で、私が小1の時に開業しました。クリニックの2階が自宅だったので、父が町の人たちの健康を守る姿を身近に見て育ち、自然と医師をめざすようになっていましたね。大学卒業後は大学病院の医局に所属、難症例の手術にも立ち会うなど充実した日々でした。でも、大学病院から地域の中核病院に派遣されてみると「大学病院での治療が必要になるほど重症化してしまう前に、できることはないのだろうか」と、思うようになったんです。「病気を早期発見し、うまく管理していくことで重症化を防ぎ、少しでも健康寿命を延ばすお手伝いができるような診療をしたい」そう、考えるようになりました。そのためには「いつでも気軽に相談できる、町のホームドクターの役割が欠かせないはずだ」と、開業に至りました。

現在、どのような患者さんが多いですか?

高齢の方、お子さん、働き盛り世代までさまざまな方がいますね。内科、消化器内科、循環器内科、アレルギー科を標榜し、幅広く診療にあたっています。会社の健康診断などで、血圧、血糖値、コレストロール値に異常があったと相談に来られる方も多いですね。生活習慣病は服薬だけではなく食事や運動が鍵になってきますが、最初から無理は禁物です。続かなければ意味がないので、患者さん一人ひとりの生活背景を配慮して「できることからスタートする」ことを大事にしています。例えば、アルコールは控えていただきたいところですが、仕事のお付き合いで仕方なくという方もいますよね。そんな時は「飲む量に注意してください」「休肝日もつくりましょう」などとお話ししています。

患者さんとのコミュニケーションも大切にしていらっしゃいますね。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台2

大規模病院は患者さんの数が膨大で、どうしても流れ作業的になりがちで「もっと人とのふれあいがある温かな医療を提供したい」という思いが常にありました。患者さんとたくさんお話できるようになったのも、開業して良かった点ですね。患者さんから日々の診療を通し、人生観やものの見方など教わることも多いです。まずはお話を尊重しながら傾聴するようにしています。また、近隣は意外と若い世帯が多く、同年代の患者も少なくありません。「年配の先生だと緊張してしまう」といった方にも、気軽に足を運んでいただいています。これから長い年月、一緒に年齢を重ねていきたいですね。

睡眠時無呼吸症候群などの検査や健康診断にも随時対応

検査から診断、治療まで院内で一貫して行えるようにしていますね。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台3

できる限りいつものかかりつけのクリニックで検査を行い、何かあればそのまま治療に入れるとしたら、患者さんにとって利便性が高いですしストレスも少ないですよね。当院でできる検査としては、例えば胃内視鏡検査があります。私はもともと内視鏡に興味があって消化器内科の道に進んだという経緯もあり、胃内視鏡や大腸内視鏡の経験も十分に積んでいます。当院では経口胃内視鏡、経鼻胃内視鏡どちらにも対応できますし、鎮静下での検査も可能です。もし、ピロリ菌が見つかった場合は投薬治療も行っています。また、超音波診断装置は診察室に置き、頸動脈、心臓、腹部、甲状腺など、いずれもいつでも診られる体制を整えています。その他、ホルター心電図検査、骨密度検査、アレルギーの検査などもできますが、中でも力を入れているのが睡眠時無呼吸症候群の検査です。

なぜ、睡眠時無呼吸症候群の検査に注力しているのでしょうか?

睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病との関連性が非常に高いからです。睡眠時無呼吸症候群を放置していては生活習慣病同様、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な病気を引き起こしかねないため、早期発見が重要になります。日中の眠気やいびき、肥満、高血圧などがある方は一度検査をしてみても良いかもしれません。具体的な検査方法は睡眠評価装置という小型機器を、自宅での睡眠時に8時間ほど装着していただきます。睡眠時無呼吸症候群が見つかったとしても、当院では寝ている間に酸素マスクをつけるCPAP治療もしているのでご安心ください。

健康診断にも柔軟に対応していると伺いました。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台4

入社前の雇用健診などにも随時対応していますが、基本的に予約がなくてもできるようにしているので、お急ぎの時もご相談ください。また、松戸市の特定健診も行える体制を整えています。健診をしてみると、血糖値、コレストロール値、血圧が高いなど思わぬ発見があるものです。健康に自信があって「健康診断を受けるのは初めて」という方に限って、すでに進行してしまった深刻な疾患が見つかるケースもあります。何の自覚症状もなかったとしても、健康診断は少なくとも年に1回は受けることを習慣にしてほしいところです。そのためにも、これからも自宅の延長のような気持ちで気軽に立ち寄っていただけるクリニックをめざしていきます。

多様なニーズに応え、地域医療の拠点をめざしたい

今後の展望についてお聞かせください。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台5

病気を診るだけではなく「人を見る」ことを、変わらずに大事にしていきたいと思っています。生活習慣病では服薬以上にライフスタイルの改善が意味を成すこともあるのですが「好きなものは好き」という気持ちもよくわかります。それに、あまり知らない相手からあれこれアドバイスされたら腹も立つでしょう。ですから、患者さんとの信頼関係を丁寧に築きながら、じっくりと解決の糸口を探し、一緒に前に進んでいきたいです。また、よりいっそう地域医療の拠点となるような場所にしていきたいという目標もあります。今後は胃内視鏡に加えて大腸内視鏡も取り入れたいですし、リハビリテーション施設も拡張するなどして、近隣の方々の多様なニーズに応えられる施設にしていきたいですね。

お忙しい毎日ですが、休日はどのようにお過ごしですか?

本当は海外旅行が好きで、これまで32ヵ国を訪れました。グランドキャニオン、ガンジス川、マチュピチュなどが思い出深いですね。でも、開業してからは外国に行きたいと思わなくなりました。新型コロナウイルス感染症流行中では帰国できなくなるリスクもありましたし、そんなに長い間クリニックを閉めていたらあの人もこの人も困るだろうな……と、お顔が浮かぶようになって。かかりつけ医として頼りにしてくださる方が多いのはありがたいですね。最近は、旅行するとしても国内です。自分自身しっかりと健康管理をして、日々診療にあたっていきたいと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

半田忠靖院長 ホームクリニック六高台6

例えば、風邪一つとっても我慢して悪化させてしまう人も少なくないものです。特に、働き盛り、子育て世代はその傾向が強いように思いますが、長引く咳を放置していて咳喘息になってしまうこともあるんですよ。ほんの少しでも不調を感じたら、いつでも気軽に相談してください。当院は先進の空気清浄機を備え感染症対策もしっかりと行っているので、安心して通っていただけるのではないでしょうか。必要に応じて高度医療機関への紹介もしていますが、手術後のフォローなどは当院でも行っています。患者さんにとって「人生を一緒に歩むパートナー」「健康を守る応援団」というような存在として、気兼ねなく立ち寄れるプライマリケアクリニックであれたらうれしいですね。

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