8020達成をめざす
人生100年時代を見据えた予防歯科
北浜8020デンタルクリニック
(大阪市中央区/北浜駅)
最終更新日:2022/12/26


- 保険診療
1989年より当時の厚生省と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保つ」を目標とする「8020運動」は、人生100年時代に向けた現代の新指針だ。「北浜8020デンタルクリニック」は、クリニック名にこの運動への熱い思いを込めたクリニック。「歯を失う原因の多くは歯周病・虫歯・歯根破折です。歯周病と虫歯は細菌感染によるもので、日々の適切なケアと予防的に歯科医院に通院することで重症化を防ぐことができます。歯根破折に対して出来ることとしては、再治療を繰り返さない・歯に不必要なダメージを与えないことです。皆さまには正しい知識を持っていただきたいと思っています」と院長である松本公佑先生は語る。そこで今回は、「8020」を実現するための治療について詳しく話を聞かせてもらった。
(取材日2022年7月11日)
目次
予防歯科と再発防止に取り組み、80歳になっても健康な歯を維持していくように
- Q「将来を見据えた予防メンテナンス」を提唱されていますね。
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A
▲「食べる喜び、楽しみ」のため、安定した口腔環境の維持に努める
当院は「人生100年時代」を見据えて、良く噛めて見た目も美しく安定した口腔環境を維持していけるような診療を心がけています。人間は20本以上の歯が残っていれば、満足な食生活を送ることができるといわれています。80歳の時に20本以上ご自身の歯が残っている状態をめざして、予防的にメンテナンスで歯科医院に通院すれば、「食べる喜び、楽しみ」を維持していけると考えています。皆さまにはぜひ、そうであってもらいたいですよね。そこで当院では、80歳になっても20本以上自分の歯を保つ上で、治療して終わりではなく、そこから予防的に歯科医院に通院することの重要性を皆さまにお伝えしています。
- Q貴院の予防歯科の特徴を教えてください。
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A
▲先進の機器を用いたケアや治療を行っている
当院では「ご自身の状態をしっかりと理解していただくこと」を、治療のスタートとしています。なぜなら、治療を行っていく上で私たちの頑張りだけでなく患者さまご自身にも自発的に取り組んでいただかなければならないからです。そこで、レントゲンや口腔内カメラを用いて、まずは現状を見て知っていただきます。自分の口の中をじっくり見ることはほとんどないですよね。ご自身の口の中の様子を知って驚かれる方も多いはずですよ。その上で、患者さまのご希望に合わせて治療やメンテナンスの計画を立案します。歯磨き指導はもちろん、歯ブラシの選び方から丁寧にお伝えしますし、お一人お一人に合わせたオーダーメイドの治療を心がけています。
- Q実際の予防診療の一連の流れを教えてください。
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A
▲検査結果から状態を知ってもらい、ケアや治療の計画の提案を行う
初診時には、先ほどお話ししたとおり、カウンセリングと検査から行っていきます。カウンセリングでは、患者さまのお口に関するお悩みや今までの歯科治療歴において困ったことなどについても詳しくお話を伺います。気になることや不安なことがあれば、なんでも気軽におっしゃってくださいね。次に、検査です。レントゲンや口腔内カメラでの撮影のほか、歯科衛生士が歯周ポケットの深さや出血・排膿の有無などを細かくみていきます。また、希望や必要に応じて唾液検査にて、虫歯や歯周病のリスクを評価する場合もあります。検査結果を詳しく説明し、ご自身の状態を知っていただいた後に治療やメンテナンスについての治療計画を提案していきます。
- Q貴院で行う治療は再発防止を考慮しながら行っているそうですね。
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A
▲再治療を繰り返さないため、予防歯科にも注力している
一度削った歯は再生しません。つまり、再治療を繰り返すということは「歯にダメージを与え続けている」ようなものです。歯を失う原因に歯根破折が多いのは再治療を繰り返していることが一つの要因です。「何度も根管治療をしている・何度も同じところの詰め物やかぶせ物が取れる」このように再治療を繰り返していると歯の寿命は短くなります。保険診療の範囲内だけでなく、お口の状況や必要に応じて保険外診療を利用するというのも一つの手です。一度の治療費用がかかったとしても長期的な点でみると利益が多いと私は考えます。保険診療の範囲内での治療には材質的な限界はどうしてもあるので、再発防止を考える上では大事なことだと思いますね。
- Q根管治療やインプラント治療も同じですか?
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A
▲治療に使用する材質にもこだわり、「再発しない治療」を追求
もちろんそうです。例えば根管治療においてはラバーダムやマイクロスコープを用いることで少しでも根管治療の精度を上げることに注力しています。マイクロスコープとは歯科用顕微鏡ともいわれるもので精密な治療を行う上では必要不可欠なものだと考えます。治療に使用する機材や材質一つ一つにもこだわることで「再発しにくい治療」をめざします。それはメンテナンスを行いやすい口腔内環境づくりにもつながっていくからです。そして治療が終われば、その良い状態を維持していくために予防的メンテナンスがスタートします。精密な治療とそれを支える良質なメンテナンス。その両輪があってこそ長期的に安定した口腔内環境は維持していけるのです。
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。