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安福 智子 院長の独自取材記事

やすふく内科クリニック

(箕面市/箕面駅)

最終更新日:2023/03/07

安福智子院長 やすふく内科クリニック main

阪急箕面駅から徒歩4分、街路樹の緑が美しい箕面公園通り沿いにある「やすふく内科クリニック」。箕面駅近隣では数少ない内視鏡検査を行うクリニックであり、消化器疾患や日常的な内科疾患の診療も行っている。落ち着いた雰囲気と優しい笑顔で患者を迎える安福智子院長は、実は看護学部から医学部へ再チャレンジしたという熱意と行動力の持ち主だ。困っている患者を自分の手で治したいという思いから、内視鏡の技術も習得したという。「些細なことでも相談できる、敷居の低いクリニックでありたいです」と話す院長らしく、取材の中でも「患者さんの立場になってみれば」という優しい言葉が重ねられた。開業から1年がたち、特に内視鏡検査には遠方からも女性患者が訪れているという同クリニックの診療内容や、医療に寄せる院長の思いを聞いた。

(取材日2022年10月20日)

悩みを気軽に相談できる、受診しやすいクリニックに

最初に、診療内容を教えてください。

安福智子院長 やすふく内科クリニック1

これまでの診療経験や私自身の専門から、胃や大腸の内視鏡検査には力を入れていますし、腹痛や便通の異常、健診結果のご相談など、消化器症状全般に対応しています。同時に風邪や頭痛、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、さらに季節性のアレルギー疾患など、一般的な内科疾患も診療しています。また箕面市の特定健診やがん検診、3歳以上のお子さんやご高齢の方の公的な各種予防接種も実施しています。新型コロナウイルス感染症についても各種検査やワクチン接種を実施。熱がある患者さんの診察も安全な環境で行えるよう、完全に独立した隔離診察室もあります。

ご開業までの歩みや、大事にしている診療スタイルをお聞かせください。

医学部卒業後は大阪府済生会吹田病院で研鑽を積み、そのまま勤務を重ねてきました。当初は婦人科を専門にするつもりでしたが、同院で出会った先生方の影響もあり、消化器内科を専門に。消化器内科では診療する臓器や範囲が広く、「自分でさまざまな患者さんを助けたい」という思いと一致していましたし、内視鏡は自らの手で検査や処置ができる点が魅力でした。ただ、大きい病院ではお1人の患者さんを外来から検査までずっと担当したり、お話をゆっくりとお聞きすることが難しいのですね。医師に遠慮される患者さんも多く、「患者さんは医師が思っている以上に、ご自身の気持ちを話せていないんだな」と感じることも増えました。そこで「患者さんがいろんな悩みを気軽に相談できる、敷居の低いクリニックをつくろう」と、2021年9月に開業しました。

この場所で開業された理由や、院内のこだわりを教えてください。

安福智子院長 やすふく内科クリニック2

北摂でも吹田や豊中には内視鏡検査を行うクリニックが多数ありますが、箕面には比較的少ないのです。ご高齢の方が多くお住まいですので、ここであれば地域の方のお役に立てるのではと考えました。箕面らしい、過ごしやすい雰囲気も好ましかったですしね。クリニックは大きな窓から外光が入り、明るく清潔感があります。やわらかい木目調と白の内装で、落ち着いて過ごしていただけるようにしました。また十分なスペースがあったので、車いすやベビーカーでも移動しやすいレイアウトにできましたし、下剤を飲むためのプライベートスペースとトイレも設置しています。診察や検査はウェブ予約が可能で、ウェブ上で問診票が記入できます。今は高齢でもスマートフォンを使いこなされる方が増えているので、より便利に受診していただけると思います。

患者に「もう受けたくない」と思わせない検査をめざす

内視鏡検査について、このクリニックならではの特徴はありますか?

安福智子院長 やすふく内科クリニック3

開業にあたり、こだわりの内視鏡システムを導入しました。大腸内視鏡のカメラは視野が広くハイビジョンで、ごくわずかな変化も捉える拡大観察ができますし、AIが搭載されていて、病変の発見や腫瘍性であるか否かの鑑別をサポートしてくれます。また、検査前の説明をとても大事にしています。初めて検査を受ける方やご高齢の方にしてみれば、検査内容から事前の準備までわからないことだらけ。不安も募ります。だから当院ではスタッフがじっくりと、わかりにくい点は何度も繰り返して説明させてもらいます。時には1時間ほどかかることもありますが、患者さんがちゃんと納得されてから検査を受けてもらえるようにしています。他にも、大腸であれば下剤は2種類から選べますし、胃については鼻と口のどちらのカメラも準備しています。

患者さんにはややハードルの高い内視鏡検査ですが、工夫されていることは?

特に大腸内視鏡は、女性にとって抵抗感の強い検査ですので女性医師が行うメリットは大きく、わざわざ探して来てくださる患者さんは多いですね。大腸内視鏡では下剤の服用が大変ですが、院内には下剤を飲む半個室のスペースと専用で使えるトイレが3組あり、周囲を気にせず服用していただけます。もちろん、ご自宅で飲んでいただくこともできます。それから、胃・大腸どちらでも鎮静剤や鎮痛剤を患者さんのご希望に応じて使用しますし、痛みや違和感の起きやすいタイミングでは患者さんの様子を細かく確認して、苦痛が少ないように努めています。どちらの検査も「1回受けて終わり」ではなく、予防や早期発見のために定期的に受けていただくものですので、「もう受けたくない」と思わせない検査を心がけています。

肝臓疾患や、内科の診療についても教えてください。

安福智子院長 やすふく内科クリニック4

腹痛や便の異常があって内視鏡検査をしても、異常が見つからないことは多いです。その場合にも改めてお話をしっかりとお聞きして、別の検査や治療につなげる。こちらだけで解決できなければ、大きな病院をご紹介することもあります。もちろん内視鏡検査とは関係なく、発熱や風邪といった日常的な症状や生活習慣病、健診結果に関するご相談などもしていただけます。特に肝臓は、行動に制約のある日々が続いているせいか、体重が急激に増えたり健診で肝機能異常を指摘されたりする方が年齢・性別を問わず増えていますので、まずは生活習慣の改善や超音波検査を行ってから改善をめざします。何らかの自覚症状があり、メディアなどで得た知識から「重大な病気ではないか」と悩んでいる方は結構いらっしゃいます。私の専門でなくても、患者さんの症状には一緒に向き合いますので、お一人で悩まず相談に来てほしいなと思います。

「自らの手で患者を助ける」ために医師の道へ

ところで、先生が医師をめざされたのはなぜですか?

安福智子院長 やすふく内科クリニック5

「自分の手で困っている患者さんを助けたい」という思いからですね。高校生の時に祖父が倒れたのがきっかけで、最初は看護師になろうと思い、看護学部へ進みました。ただ実際に学び始めてみると、できる処置や判断が、医師と看護師では思っていた以上に違っていました。そこでやっぱり当初の思いを大事にしよう、医師になろうと一念発起して大学を中退し、再受験して医学部へ。そんな経緯もあるので「自分の手で困っている患者さんを助けたい」という気持ちは、ずっと今日まで私の中にありますね。

日々お忙しいと思いますが、ご家庭との両立やリフレッシュはどのようにされていますか?

クリニックの運営はすべて夫が担当していて、子育てにも二人三脚で関わってくれますので、私は診療に集中できることがありがたいです。このため家庭と仕事を両立できているとは言い難いのですが(笑)、子どもがいるから頑張れるところはあります。普通のお母さんよりも一緒にいられる時間は少ないですが、格好いい親でありたいと思っています。休日は家族で出かけることが多いですね。公園で遊んだり、連休が取れれば小旅行へ行ったり。子どもにはいろんな経験をしてほしいですし、私自身、一緒に過ごしたいと思うので、家族で過ごす時間が貴重なリフレッシュです。

最後に、読者や地域の方へのメッセージをお願いします。

安福智子院長 やすふく内科クリニック6

病院で勤務していた時期には、若くしてご病気をされる方も多数診てきました。特に子育て中のお母さんはご自身の健康を後回しにしがちですが、お母さんが健康でないと家族はたちまち困ってしまいます。当クリニックのスタッフには子育て経験者も多く、お子さん連れでも気兼ねなく受診してもらえます。日々の忙しさは痛いほどわかりますが、どうか一歩先を見据えてご自身を意識して労ってほしいですね。また、ファミリーからご高齢の方まで年齢を問わず、患者さんのお悩みはしっかりと受け止めて、何かしらの手立てを見出していきますので、検査でも受診でも、お困りのことがあれば安心して頼っていただければと思います。

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