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日向 剛 院長の独自取材記事

ひなた歯科クリニック

(新潟市江南区/亀田駅)

最終更新日:2021/11/15

日向剛院長 ひなた歯科クリニック main

近隣に大型商業施設を控えた活気あふれるエリアの一画にある「ひなた歯科クリニック」は、2021年8月に開院したクリニックだ。院長を務める日向剛先生は、一般企業の会社員から歯科医師に転身した、異色の経歴の持ち主。山形の歯科医院で研鑽を積み、満を持して、愛着のある新潟での開院に踏み切った。院内には、日向院長が厳選した機器がそろい、患者の多様なニーズに対応できるよう環境が整えられている。「勉強すること、学ぶことが大好き」と話す日向院長に、歯科医師への転身のきっかけ、歯科医師としてのモットー、地域医療についての想いなどを聞いた。

(取材日2021年8月11日)

一般企業勤務から一転、歯科医師の道へ

こちらにはさまざまな機器がありますね。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック1

そうなんです。新しい機器が登場すると、その機能について知りたいという欲求が抑えられなくなってしまうんです。セミナーなどに参加して知識を得て、自身の診療に必要と判断して導入していった結果、これだけの数になってしまいました。医療機器に限らず、新しい治療法や研究成果が発表されると、その内容について知りたい、学びたいという意欲がどんどん湧き上がってきてしまって。休日もよほどの用事がない限り、もっぱらセミナーに参加しては知的欲求を満たしています。自分で言うのも気が引けますが、私、勉強が大好きなんですよ(笑)。そもそも大学も2回行っているくらいですから。その経歴を見ても、私がどれほど勉強好きかご理解いただけるかと思います。

歯科医師になる前は一般企業にお勤めだったとお聞きしています。

ええ。大学院で工学を学んだ後、一般企業に就職しました。そこで金属、主にチタンの表面処理に関する業務に携わっていました。その業務の一環で歯科材料を手に取る機会があり、その奥深さにどんどん惹かれていったんです。また、多くの歯科医師の先生方との出会いを通じて臨床にも興味を持つようになり、一転、歯科医師になることをめざして、改めて大学に入学しなおしたんです。最初に大学を卒業した時、まさかその後、自分が歯科医師になるなんて想像もしていなかった。さまざまな出会いと幸運に感謝しつつ、人生の妙味と不思議さを感じますね。

その後、山形の歯科医院に勤務されていたそうですね。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック2

尊敬する先輩が山形に分院を開業するにあたり私にお声がけいただき、その歯科医院で約6年間勤務しました。家族と離れての単身赴任生活でしたが、その歯科医院での勤務経験が、私の歯科医師としての土台を養成してくれたことは間違いありません。その歯科医院の院長先生からは、診療に関する知識や技術はもとより、歯科医師としての心構え、院長としての立ち居振る舞いなどをご教授いただき、さまざまな面で私の成長を促していただきました。どんなに感謝しても、感謝し尽くせないですね。当初は、自分が開業する意志はありませんでしたが、その院長先生のそばで年月を重ねるうちに、徐々に開業したいという想いが募ってきて。愛着のある新潟の地に戻り開業することを決意したんです。院長先生からは「開業したいなんて言ってたっけ?」と言われてしまいましたが(笑)。今回の開業にあたっても、たくさんのサポートをいただきました。ありがたい限りです。

たくさんの仲間の支えを糧に、地域への貢献をめざす

開業されて心境の変化はございますか。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック3

開業してまだ日が浅いのですが、勤務医の頃と比較して、明らかに意識が変化していると思います。勤務医の頃は、目の前の患者さんの診療に集中していればよかったのですが、院長となった現在は、患者さんはもちろん、ともに働くスタッフ、そして地域全体にも目を向けなければならない。経営者として、数字に関する管理も求められます。「本当に私に務まるのか?」と不安になる時もありますが、幸い、この新潟にはたくさんの知り合いの歯科医師の先生方、そして昔からの友人がいる。新米院長の私を、いろいろと助けてくれるんです。この一点だけでも、新潟に帰ってきて本当に良かったと思っています。山形を離れる際、涙を流してくれる患者さんもいらっしゃり、後ろ髪を引かれる思いもありましたが、そうした方々への感謝の気持ちを忘れず、これからは新潟の地域の皆さまのために力を発揮していきたいと意気込んでいます。

先生が得意としている治療はなんでしょうか。

一般歯科全般に対応できますが、中でも特に得意としているのが根管治療という歯の根の中の治療です。う蝕、いわゆる虫歯の治療については、それなりの経験を積んできたと自負しています。また、山形での勤務医時代には、義歯や歯周病に関する診療にも数多く携わってきました。歯についてはもちろん、口のことで気になることがありましたら、ぜひ気軽にご相談いただければと思います。

こちらでは、予防歯科にも力を入れているそうですね。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック4

最近では一般的な認知度も向上してきましたが、「予防」という観点は、歯科医療においても今後、ますますその重要性が高まっていくと考えています。予防の第一歩は、自分の口内環境を客観的に知ることであり、それをシンプルかつスピーディーに行っていくための予防歯科の仕組みを導入しています。患者さんの生活習慣や歯磨きの状況などをお伺いし、唾液の状態を調べることで口腔内の状態を把握し、そこから将来的な虫歯リスクを考え、患者さんそれぞれに合ったケアやメンテナンスの方法をご提案していくものです。一生を通じて健康な歯を守るためにも、ぜひ積極的にご活用いただきたいですね。

すべての患者を笑顔に。それが、歯科医師としての目標

診療する上で大切にしていることはありますか。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック5

患者さんに治療の内容をあらかじめ説明し、心から納得していただいた上で治療を進める。この点だけはぶれることなくやり続けています。理解が不十分なまま治療を進めるのは、患者さんの不安を増幅させるだけ。ゴールが見えないまま、暗闇の中を走っているようなものです。治療のゴールをしっかりと設定し、ゴールまでのプロセスをはっきりと開示する。治療の道筋を明るく照らすことこそが、歯科医師の役目だと思っています。

今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。

患者さんを対象にしたセミナーを定期的に開催していきたいと考えています。歯科医師の側から積極的に情報を提供し、患者さんとの交流の場をもつこと。それが、歯科医師を患者さんにとって身近な存在にし、ひいては患者さんの予防意識の向上にもつながると思っています。話は変わりますが、私自身、以前は歯医者さんが苦手でした(笑)。歯科医院は怖い場所。歯科医師は痛い治療をする人。そんなイメージしか持っていなかったんです。ただ、自分にもう少し歯科に関する知識があり、歯科医師を身近に感じていれば、虫歯ができる前に、痛くなる前に、歯科医院に足を運ぶ機会があったのかもしれない、とも思うんです。ですからセミナーに限らず、地域の方々が歯科医院に対して親近感を持っていただけるような取り組みを、これから実践していきたいと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

日向剛院長 ひなた歯科クリニック6

誰もがいつまでも、自分の歯でおいしく物を食べられるようにすること。それが、歯科医師の存在意義だと思っています。自分の歯で物を食べ、おいしいなぁと感じる。それって、日常生活の中で見落とされがちですが、とても幸せなことだと思うんです。そして幸せを感じれば、人はおのずと笑顔になる。つまり、皆さんを笑顔にすることが、私の歯科医師としてのモチベーションです。そして笑顔になっていただきたいのは、何も患者さんだけはありません。当院のスタッフも、伸び伸びと働くことで笑顔になってほしいし、地域の方々も豊かに笑顔で暮らしてほしい。心からそう思っています。縁あって当院を訪れてくださった、すべての患者さんを笑顔にできるよう、スタッフ全員で力を合わせて診療にあたらせていただきます。何か困り事がありましたら、ぜひ気軽にお立ち寄りください。

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