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八上 公利 院長の独自取材記事

しぶや東 歯科・口腔外科クリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2024/02/15

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック main

渋谷区東1丁目、明治通り沿いにはオフィスやショップが入るビルが立ち並ぶ一方、少し入るとマンションや戸建てが並ぶエリアに「しぶや東 歯科・口腔外科クリニック」はある。大学病院に長年勤務し、口腔外科領域を中心に数多くの症例をこなし、日本人に適応したインプラントの開発と製作に携わってきた八上公利院長が、2021年に開設した同院は、オレンジ色の壁とブルーの看板が目印だ。「口腔がんやインプラントの難しい症例を診てきた経験を生かし、日々の診療に取り組んでいる」と話す八上院長は、現在も大学病院に籍を置いて非常勤としての勤務を続けている。常に患者に寄り添う診療を大切にしている八上院長に、同院の診療や今後の展望など、幅広く話を聞いた。

(取材日2023年10月17日)

大学病院での診療レベルの口腔外科治療をクリニックで

こちらは2年前、新型コロナウイルス感染症が流行する中でのオープンだったのですね。

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック1

3代続いた歯科医院の後を継ぐ形でのスタートでしたが、引き継ぎが非常にスムーズでした。この辺りにお住まいの方々は高齢者も多く、そうした方々も前院から引き続き通ってくださっています。そうした方々からのいわゆるクチコミにより患者さんの輪も広がり、地域のかかりつけ医として活用していただいていることをうれしく思っています。また、最近はお子さまから働き盛り世代の方々にも多くご利用いただいております。中でも、これまで歯科受診を避けてきたという方や、忙しくて受診できなかったという方が多くいらしています。コロナ禍で仕事が落ち着き少し時間ができたことをきっかけにご自身の体について改めて考えたのであれば、良いことだと感じています。また、遠方から来院される方もいらっしゃいますね。

どのようなご相談が多いのでしょうか。

虫⻭や⻭周病といった一般⻭科に加え、口内炎や腫瘍、顎関節症、抜⻭やインプラント治療についてなど、多方面のご相談を求めていらっしゃる方が多くいます。膿疱で腫れが生じ、近所の歯科医院では診療を断られたという方が、ウェブ検索の末に当院の情報を見つけ、遠く北関東から来院されたということもあります。インプラント治療ではニーズの高まりを感じており、ご高齢の方で入れ歯を使っているがなじめないという方や、比較的若い世代でも希望される方が多くいらしています。

インプラント治療について教えてください。

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック2

口腔外科の歯科医師として働き出した頃に、ちょうどインプラントの一般化に向けた研究が始まり、私も昭和大学でアシスタントとして入っていました。当時のインプラントは、生体とのなじみが悪く、私自身もあまり良い印象がありませんでした。しかし純チタンのインプラントが開発されると、今までのものよりも成功率の向上が見込め世界中で使われるようになり、私自身のインプラント治療への印象も大きく変わりました。そして、松本歯科大学勤務時には企業と共同でインプラントの開発に携わり、その時の経験を現在日々の診療に役立てています。自分の歯のように噛めることが期待でき、定期的なメンテナンスを行えば管理もしやすいインプラントは、歯を失った際の選択肢としてたいへん優れたものです。入れ歯やブリッジのように周囲の歯に負担をかけることもなく、残った歯を守るためにも有用な選択肢です。

インプラント治療や口腔がん診断などで専門性を発揮

口腔外科をご専門とする院長がインプラント治療を手がけるメリットは?

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック3

長年、口腔外科に携わってきましたので、インプラント治療に関わる外科的処置も抵抗なく行える点、患者さんの負担を抑えながら治療を進められる点がメリットでしょうか。また、心電図や脈拍、血圧、肺機能などをモニタリングする体制が整っているので、有病者でも全身状態を把握しながら対応できます。当院ではインプラントで入れ歯を固定する治療も行っています。固定する分しっかり噛めるようになることが見込めますので、これまで諦めていた固いものも、きちんと噛んで食べられるようになることが期待できます。

口腔がんの診断にも力を入れていらっしゃるとか。

大学病院の口腔外科診療で主体になるのは口腔がんです。大学では日々多くの口腔がんの患者さんを診療しました。ここ数年では、有名なタレントさんが罹患したことなどで注目を浴びたため、心配して来院される方が増え、早期発見につながった患者さんもいらっしゃいます。渋谷区の歯科医師会で年に何回か行っている口腔がん検診にも多くの方が訪れ、気にしていらっしゃることがうかがえます。しかし、口腔がんの前段階というのはちょっと特殊な状態で、気がつくのが難しいことも。別の症状で受診した際に偶然見つかった、というケースもあるんですよ。当院では、大学病院と同じように疑いのある時点で、組織を採取して顕微鏡で調べる病理検査を行うことが可能です。通常の歯科検診と併せて口腔がん検診を行うこともできるので、気になる方は積極的にご相談ください。

設備についても教えてください。

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック4

CT(コンピューター断層撮影装置)は医科・歯科共用の装置を、マイクロスコープはデジタル顕微鏡を開院時にこだわって導入しました。あまり知られていないのですが、虫歯は進行すると鼻腔にまで及ぶことがあり、しかも無症状なことも多くあります。歯科用CTだと8〜10センチの幅しか撮影ができないので、疾患を見逃さないために、歯や顎に加えて頭部も3Dで立体的に撮影ができる医科・歯科共用CTを導入しました。マイクロスコープは最大20倍の視野が確保でき、歯の根の先端にある嚢胞を切除したり、根管内の治療を行ったりする際に使用します。動画の撮影ができるので、ユニット前のモニターに映して患者さんにお見せしながら説明することもできます。言葉だけの説明と違い患者さんの理解も深まるので、治療を進める上で大事なことだと思っています。また、患者さんの負担を抑えつつ、高精度の型取りが可能な口腔内スキャナーも導入しています。

つらい状況でも前向きになれる、気持ちに寄り添う診療

診療の際に心がけていることは何ですか。

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック5

常に患者さんのお気持ちを大切に、治療に前向きになれるよう、手助けをさせていただければと思っています。がんになった時や虫歯の進行により抜歯が必要な状況になった時など、患者さんにとってはつらい告知となり、すぐには受け入れづらいかもしれません。そんな中でも、患者さんの「生きたい」「歯を残したい」といった思いに寄り添い、どのように治療すべきか一緒に考えたいと思っています。そのためには検査結果を明確に示しながら、丁寧な説明により理解を促すことが欠かせません。「先生にお任せします」というご希望も、選択肢の一つなので、その場合は最適だと思われる治療をこちらから提案します。

大学病院とも密に連携を取っているのですね。

街のクリニックとしては、一次医療圏として最初に患者さんの診療を担当し、必要な場合は大学病院などの大きな医療機関に紹介することはとても大切な役割です。私は大学病院での勤務が長いので、地域の歯科医院からご紹介いただいた患者さんをたくさん診てきました。そのため、大学病院側に、どのような症例やタイミングで紹介するべきかがわかります。これまで培ったスキルと街のクリニックでも大学病院レベルの診断ができるように準備した設備を生かして、当院でできる診療はしっかり行い、必要な場合には早急に見極めて大学病院へつないでいけたらと思っています。当院では、昭和大学病院や日本赤十字社医療センターなどと連携を取っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

八上公利院長 しぶや東 歯科・口腔外科クリニック6

高齢になると歯周病の進行などにより歯を失う方が増えてきます。そうした方への選択肢の一つとして、インプラント治療にさらに力を入れていきたいと考えています。インプラントは、天然歯に近い噛み心地を取り戻すことが望めます。ただし、歯を失った原因にアプローチしなければ、同じことを繰り返してしまう可能性も。インプラントを入れる前に歯周病管理から入り、それを徹底することで長く良い状態を保つことをめざします。インプラントの開発に携わったからこそ、アドバイスできることも多くあります。選択肢の一つとして、ぜひご検討いただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/32万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(片顎)/30万円~、インプラントで入れ歯を固定する治療/59万円~ ※自由診療の費用は使用する材質や状況により異なります。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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