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高林 英日己 院長の独自取材記事

新宿しまだ内科クリニック

(新宿区/新宿駅)

最終更新日:2025/04/18

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック main

「新宿しまだ内科クリニック」は、JR山手線新宿駅東口から徒歩約2分、東京メトロ丸ノ内線の新宿駅A6出口からは、エレベーターで直結するビルの3階にある。広々とした院内は、オフホワイトを基調とした清潔感のある内装でまとめられ、ゆとりのある待合室には落ち着いた雰囲気が漂っている。高林英日己(たかばやし・ひでひこ)院長は、大学病院を中心に消化器内科を専門とする医師として研鑽を積み、数多くの内視鏡手術にも携わってきた。豊富な経験を生かし、クリニックでは胃や大腸の内視鏡検査によるがんの早期発見にも注力している。「患者さんにとって身近な場所で、健康維持のお手伝いをしたいです」と、語る高林院長に、院長就任の経緯や同クリニックで行っている検査の特徴について話を聞いた。

(取材日2025年1月21日/情報更新日2025年4月15日)

患者に身近な場所で健康維持のサポートをしたい

クリニックの特徴と院長に就任された経緯を教えてください。

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック1

当クリニックは2021年に開業しました。胃や大腸の内視鏡検査に加え、腹部をはじめ心臓、甲状腺、頸動脈の超音波検査など、専門的な検査ができることが特徴です。島田昌彦理事長が脂肪肝などの肝疾患全般に関する検査・治療をライフワークとしており、B型・C型慢性肝炎も含め肝臓内科の診療にも力を入れています。私自身は埼玉医科大学を卒業後、同大学病院を中心に複数の医療機関の消化器内科や肝臓内科を経て、2024年4月に院長に就任しました。このクリニックを選んだのは、内視鏡や超音波を用いたさまざまな検査を行っており、これまでの経験を生かした診療ができると考えたからです。また、当クリニックは、地域にお住まいやお勤めの方々の身近な医療機関としての役割も重要です。最初にかかる医療の窓口として、健康維持のお手伝いができればと思っています。

先生が専門とされてきた診療について教えてください。

私はこれまで、消化器内科全般の診療に携わってきました。消化器内科には、胃・大腸・肝臓・胆嚢・膵臓など、それぞれの領域ごとに専門の医師が分かれることが多く、さらに、疾患の種類や治療方法によって担当する医師が異なるケースもあります。私が勤務していた大学病院は市中病院としての役割も担っていたため、手術が必要な重篤な疾患から日常的なおなかの不具合まで、幅広い症状の患者さんを診療していました。特に着任した数年間は、さまざまな症状に対応していたため、消化器内科全般の診療経験を積むことができたと思います。その後、別の病院に移ってからは、食道・胃・大腸にできたがんを内視鏡で切除する治療にも力を入れるようになりました。

消化器内科の医師として勤務されてから、海外の大学に留学して学ばれたご経験もあるそうですね。

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック2

はい。大学病院に勤務していた際に上司から勧められ、アメリカのミシガン大学消化器内科研究室で3年間、胃の慢性炎症や発がんに関する基礎研究に協力させていただきました。例えば、いわゆるピロリ菌といわれているヘリコバクターピロリ菌がどのようなメカニズムで胃がんを引き起こすのかといった研究です。もともとの専門とは異なる分野の研究でしたが、消化器疾患の病態をより深く理解できるようになりました。留学以前にも、胃もたれや胃痛などの症状を訴える機能性胃腸障害の治療にも取り組んでいましたので、研究で得た知識をより診療に生かせるようになったと思います。

内視鏡や超音波でさまざまな検査に対応

クリニックで行っている検査の特徴を具体的に教えてください。

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック3

内視鏡検査については、これまで消化器がんの治療に携わり、内視鏡手術を専門にしてきた知見を生かしています。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医でもありますので、安心して受診いただけたらと思います。例えば、内視鏡検査で大腸ポリープが見つかった場合、こちらで対応できるサイズや数であればその場で切除しますが、その際に大事なのが適切な診断です。これまでの経験に照らし、必要に応じて連携する大学病院や総合病院へご紹介します。また、健康診断で肝機能やコレステロール値の異常を指摘されて来院される方もいらっしゃいますので、そのような場合もまずはしっかり検査をして、原因を突き止めることが重要です。その点、当クリニックは、肝臓の硬さを測定する肝硬度測定装置による検査ができることも特徴でしょう。肝臓の炎症や肝機能の異常を数値化し、経過をモニタリングできるため、より精密な検査やその後の適切な治療につなげています。

患者さんが内視鏡検査を受けやすいように、さまざまな配慮をされているそうですね。

そうですね。例えば、事前受診で医師が可能と判断すれば、胃と大腸の内視鏡検査を同日に受けていただけるシステムを整えています。準備は別々に受ける時と特に変わりはなく、最短で、外来受診日の2日後には検査を受けられる体制です。新宿という土地柄、患者さんは仕事でお忙しい方が多い印象です。一度の来院で両方受けられることは、大きなメリットではないでしょうか。夕方の検査枠もありますので、その点でも多忙な方に受けていただきやすい環境だと思います。また、胃カメラや大腸カメラを挿入する時の痛みや不快感を心配される方もおられますが、当クリニックではそうした不安に配慮し、できる限り負担を軽減するために鎮静薬の使用を提案しております。個人差はありますが、うとうととしているような状態の間に検査を終えることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

消化器系の病気の予防や早期発見のためには何が必要なのでしょうか?

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック4

定期的な健診や検査が大切です。最近は胃のピロリ菌の検査や除菌を希望する方も増えています。ただ、ぜひ知っておいていただきたいのが、ピロリ菌の除菌で胃がんのリスクが下がったとしても、発症する可能性は依然としてあるということです。それでも、早期発見できれば低侵襲の内視鏡手術で対応できるケースは少なくないため、除菌後も1~1年半ごとに胃内視鏡検査を受けることが重要です。また、大腸がんについては、先進国の中でも日本人の発症率が高く、「大腸がん大国」といえるほどの状況です。この理由の一つに、便潜血検査で異常があっても内視鏡検査を受けない方が多いからともいわれています。ですから、もし便潜血検査で陽性になったら、放置せず必ず大腸内視鏡検査を受けていただきたいですね。他には肝障害についても、健診で指摘を受けたら症状が軽くても腹部エコー検査や精密検査を受けましょう。慢性肝炎が進行すると治療が難しくなります。

定期的な検査で病気の早期発見を

改めてお伺いしたいのですが、こちらにはどのような主訴で来られる患者さんが多いですか?

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック5

消化器系の症状では、胃もたれや胃痛、吐き気などを訴える患者さんが多く来院されます。下痢や下腹部痛、便秘が続くといった症状の方もいらっしゃいます。当クリニックでは一般内科にも対応しているため、発熱や咳など、いわゆる風邪症状で受診される方も多いですね。さらに、企業健診や新宿区の健康診断・がん検診にも対応しているので、健康管理のため定期的に検査を受けに来られる方もいらっしゃいます。

患者さんと接する際、どのようなことを意識していますか?

患者さん一人ひとりに対し、丁寧に説明することを意識しています。最近は来院前にご自身の症状について調べ、かなり専門的な知識を持っている方もいらっしゃいます。例えば、「脂肪肝と診断されたので、体脂肪や筋肉量を詳しく分析したい」といった具体的な希望で来られる方もいらっしゃいますね。そのような患者さんには、専門的な質問にもできるだけ丁寧にお答えし、納得して診療を受けていただけるよう心がけています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

高林英日己院長 新宿しまだ内科クリニック6

おなかの症状で何かお困りのことがあれば、ぜひご相談ください。先述したとおり、当クリニックは内視鏡や超音波によるさまざまな検査で原因をしっかり調べ、症状を改善するためのより良い治療につなげています。些細なおなかの不調でも、日常生活に支障を来すことが多いものです。気になる症状があれば、小さなことでも相談していただければと思います。特に、下腹部痛や下痢、便秘が長く続く場合は、一度大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。また、発熱や咳などの一般的な風邪症状などにも幅広く対応していますので、お気軽にご来院ください。地域柄、忙しい方も多いかと思いますが、そういった方々のサポートができるクリニックになることをめざしています。検査や外来の予約はウェブからも可能ですので、ぜひご活用いただけたらと思います。

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