生涯の歯の寿命にも影響を与える
成人と小児の歯列矯正
堺MK歯科クリニック
(堺市西区/泉ヶ丘駅)
最終更新日:2022/08/04
- 自由診療
主に審美的な改善を目的に、多くの人がチャレンジを考える歯列矯正。マスク社会が続く今が好機と、本気で検討している人も多いに違いない。そうした風潮の中で、歯列矯正を受けることによる真のメリットを知ってほしいと啓発に力を入れているのが「堺MK歯科クリニック」の喜多正和院長。透明なマウスピース型装置を用いた矯正からワイヤーやブラケットを使った矯正、小さなうちから始める小児矯正まで幅広く手がけるとともに、その生涯価値を強く訴え、多くの患者をハッピーへと導いている。そんな喜多院長に、歯列矯正のメリットやポイント、同院での取り組みなどをあらためて解説してもらった。
(取材日2022年7月25日)
目次
患者の希望や年齢に合ったアプローチで、審美面の改善から生涯の歯の健康までの実現をめざす
- Qまずは先生がお考えになる、歯列矯正の目的を教えてください。
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A
皆さんが矯正治療をご希望されるのは、審美的にきれいな歯並びを手に入れたいというのが一番ではないかと思います。そうした感覚はごく自然なことで、動機として何ら問題はありません。しかし私が最も重視しているのは、歯の重なりや隙間などの改善を図ることで、ブラッシング時の清掃性を高め、歯の寿命を延ばすことが望める点。悪い歯並びのまま高齢になると、たいていの場合は歯周病で次々に歯を失ってしまいます。逆にきれいな歯列を持たれている方の多くは、80歳になっても20本以上の天然歯を良好に保っておられる印象です。審美面に加え、歯周病予防から不正咬合の改善まで、数々のメリットにつながることが期待できるわけですね。
- Qこちらでは、どのような矯正を行っていますか?
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A
矯正にもさまざまな種類がありますが、現在最もニーズが高いのは透明なマウスピース型装置を用いた歯列矯正です。また、より小さなマウスピース型装置を用いて前歯部だけに行う矯正もあり、正中離開(すきっ歯)などの改善目的としては非常に手軽で有用です。抜歯を伴うなど、さらに全顎的な矯正ではワイヤーによる矯正が必要となるケースがあり、こちらも当院では専門の歯科医師による対応が可能です。どのような手法を用いるかは患者さんの目的や口の中の状態によって人それぞれですが、いずれにしても綿密なカウンセリングや検査、データ収集を行い、可能な選択肢の中から患者さん自身に納得して選んでいただくことが重要です。
- Q子どものうちから矯正するメリットは何でしょうか?
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A
小児矯正の目的は、成人のように今並んでいる歯を動かすことではありません。これから成長する歯や顎を正しい方向に導き、永久歯が正しい位置にきれいに並ぶよう手助けをしてあげることです。つまり、まだ顎が柔軟で調整しやすいうちに大切な歯並びのベースを形づくり、将来の歯列矯正の手間や歯周病のリスクを予防していこうというわけですね。まず3〜6歳までは、舌で前歯を押すような仕草や口呼吸など、歯並びに悪影響のある癖を専用のマウスピース型装置やトレーニングによって矯正。さらに必要に応じて、ブラケット装置による顎の拡大などを図っていきます。最初は嫌がっても、子どもは順応性が高いのですぐに慣れていきますよ。
- Q矯正を受ける上で、留意すべきポイントを教えてください。
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A
マウスピース型装置は患者さん自身で自由に脱着できるため、そのぶん自己管理が非常に重要です。装置は歯磨きと食事中を除き、1日22時間以上の装着が原則。どうしても守れない方はワイヤー矯正を選ぶしかありません。あと、矯正終了後に続けて行う「保定」という概念が抜け落ちている方が結構おられます。歯というのは一生動き続けますから、装置を外せば元の噛み合わせに戻ってしまいます。それを防ぐため、保定用の装置を最初の1年間は常に装着し、2年目からは徐々に時間を減らせますが、3年目以降も就寝時は必ず装着していただきます。せっかく矯正した歯列を逆戻りさせないためにも、なんとか頑張ってもらえればと思います。
- Qこちらでは矯正相談のカウンセリングも行っているそうですね。
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A
まず、どの程度まで矯正したいのか、内容によって期間や費用も変わりますから、カウンセリングではその患者さんに合った治療の選択肢をいかに提示できるかがポイントです。当院のカウンセリングは有料ですが、歯科用CTや3D口腔内スキャナーによる分析や診断も含まれていますので安心してご相談ください。また、矯正計画は歯科医師によってかなり差が出るところ。豊富な経験や実績のある歯科を選ぶことも重要です。当院は開業してまだ1年あまりですが、私自身は勤務医時代から数多くの患者さんの矯正相談や治療に関わってきました。さまざまな症例に精通していますので、どうぞ安心してご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた部分矯正/2万900円~、ワイヤー矯正/66万円~、小児矯正(マウスピース型装置)/16万5000円~、小児矯正(ブラケット装置)/38万5000円~ カウンセリング/3300円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。