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島添 崇暢 院長の独自取材記事

しまぞえ歯科

(古賀市/古賀駅)

最終更新日:2024/06/06

島添崇暢院長 しまぞえ歯科 main

「予防から体の健康を育む」をコンセプトに2021年に開院した「しまぞえ歯科」。院長を務める島添崇暢先生は、患者の未来を見据えた健康サポートをめざし「小さな頃から正しい予防習慣を身につけ、自分の歯は自分で守る意識を持ってもらえるよう取り組んでいます」と話す。単に治療を施すより患者の意識を変えることのほうが意義があると、予防の重要性を啓発。患者の人生を幸せにすべく予防医療に真摯に向き合う、その歯科医師としての熱い想いにふれた。

(取材日2024年3月21日)

どんな高度な治療にも勝る「予防」

歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

島添崇暢院長 しまぞえ歯科1

両親が歯科医師で、子どもの頃から2人の働く姿を見て育ったからです。多くの人に感謝される素晴らしい仕事だと思いました。他には学校の先生になりたいとも思っていました。それは私自身が学生時代に先生の発言や指導で、意識が変わり感動した経験があるからです。最終的に両親と同じ歯科医師という道を選びましたが、歯科医師として患者さんの意識を変えることに注力しています。当院では単純に治療して終わりではなく、「将来」のためにどう行動することが大切なのか、繰り返し説明します。その根底にあるのは患者さん自身が自立して「自分の歯は自分で守る」ようになってもらいたいからです。それが患者さんにとって最も健やかで幸せに過ごせる鍵だと私は考えます。

予防の重要性について詳しく教えてください。

痛くなってから治療する方は多いのですが、もし治療して一旦痛みが治まり噛めるようになったとしても実は根本の問題は解決していません。なぜなら歯は治療するたびに弱く脆くなっていくからです。同じ歯は平均で約4回治療すると持たずに抜歯になるといわれています。ですから治療する前に予防することが大切です。治療は「やったら終わりで一生もつ」ものではありません。どんな名医の治療でも「治療せずに済む」ことには勝てないのです。高齢になって後悔していることで「歯医者さんに定期検診に行っておけばよかった」が第1位に上がっているというアンケート結果も存在します。歯の寿命は悪くなる前に歯科医院に行ったか、そして定期検診を受けていたかどうかで決まります。

予防とは具体的にどういったことをするのでしょうか?

島添崇暢院長 しまぞえ歯科2

当院では、精密検査をして現状を正確に把握し定期検診で悪くなるのを未然に防ぐこと、また既に悪くなってしまっている場合は早期発見・早期治療することを心がけています。まずはお口の中の情報を採取します。具体的にはレントゲン写真、お口元の写真、歯周病検査等です。その後、検査結果をもとに治療計画を立てます。お口の中が汚れている場合はクリーニング・歯石取りから行い、必要な方は治療へ進みます。治療が終わったら定期検診へ移行し、リスクの高い所や経過観察する歯が悪くならないよう管理します。もし治療が必要になった場合でも、定期検診に来ていれば早期発見ができるので治療による歯へのダメージを最小限に食い止めることができるでしょう。

予防の効果を高めるには子どもの頃からの通院が大切

小児歯科にも力を入れていると伺いましたが、それはなぜですか?

島添崇暢院長 しまぞえ歯科3

それは予防効果を最大限高めるためにはお子さまの時期から歯科医院に通うことが大切だからです。悪くなってからではできることが限られます。しかし悪くなる前、つまり虫歯や歯周病になる前の子どもの時期から通院すれば最善と考えられる策を打ちやすいのです。それが当院が小児歯科に力を入れる理由です。歯が生え始める生後6ヵ月頃から当院に通われているお子さまはたくさんいます。またもしお子さまに治療が必要になった場合もご安心ください。麻酔が必要なほどの虫歯でも、年齢を重ね当院に慣れている子なら、上手に治療できるでしょう。お子さまが泣いても、皆で温かく迎えますので安心して通ってください。

子どもの診療はどうやって進めるのですか?

まずは歯医者さんを怖がる子の場合は膝上診療といって、お子さま向けの小さな椅子で保護者の膝とスタッフの膝を向かい合わせて子どもを寝かせます。そこで歯磨きやフッ素塗布が上手にできるようなったらレントゲンやお口の写真を撮ったり、通常の椅子に座り大人と同様の治療やクリーニングを行います。決して無理はせずに子どもの成長に合わせて治療を進めていきます。なぜなら、抑えつけて1回の治療をなんとか終えても、お子さまが歯医者嫌いになり、その後通わなくなるほうがその子の将来にとってマイナスが大きいからです。段階を踏んでできることを増やしていくことが子どもの自信につながります。お子さまが成長し上手に治療ができるようになっていく様子を温かい目で見守っていただきたいです。

子どもの歯並びも気になる場合はどうしたら良いですか?

島添崇暢院長 しまぞえ歯科4

現代の子は昔に比べてきちんと並ばない子が多いことがわかっています。お子さまの歯並びが悪くなる原因は遺伝もありますが、食事が変化し、かぶりついたり、十分に咀嚼しなくても飲み込めるものが増えたことが原因といわれています。他にも口呼吸を代表とする悪い癖やアレルギー性鼻炎、スマホやテレビを長時間眺めることによる姿勢の乱れなど、多岐にわたります。そんな原因を放置すると、顔立ちが悪くなったり、顎の後ろにある気道が狭くなるといわれています。それらが全身の健康にまで影響を及ぼすため、お子さまの学業やスポーツの成績を縮めてしまうリスクがあります。ですから子どもの歯並びは見た目だけの問題だと放置せずにお気軽にご相談ください。当院では多くの子が小児矯正を受けています。子どもを健やかに育て、その子の持つ可能性を最大限に発揮させてあげることは親ができる最高のギフトだと思います。

「自分の歯は自分で守る」意識が患者の未来を変える

もし予防ができずに既に虫歯や歯周病になってしまった方はどうすれば良いのでしょうか?

島添崇暢院長 しまぞえ歯科5

当然ですが皆さん完璧に予防できるわけではありません。定期検診に通っていても途中で治療が必要になることもあります。そんな時は先進のデジタル技術を駆使した機器と丁寧な施術で、できる限り削らず、神経を残して、精密に治療します。また治療に入る前には可及的に口腔内の細菌を取り除きます。これには理由があります。実は歯科医院で行われている治療のほとんどは再治療といって、一度過去に治療したことがある歯なのです。ですから清潔な口腔内環境にして治療しないと、またすぐに再発してしまいます。自費治療も含めて「一度やるなら再発しにくい治療」を検討することをお勧めします。それは歯科医師が自分や家族に行いたい治療でもあります。自費診療の場合、費用はかかりますが1回の治療で長く持ち、見た目もきれいな状態をキープすることをめざすことができ、つまり歯の寿命を伸ばす目的において自費治療は優れています。

大人の治療はどういった流れですか?

当院ではまずレントゲン写真とお口元の写真、そして歯周病検査等を行います。それをもとにお口の中全体を包括的に捉えた治療計画を立案し、治療を開始します。なぜ気になる箇所だけではないかというと、一見関係ないように見えて隣や反対側、そして噛み合わせた時にぶつかる歯などさまざまな要因で他の部位の影響を受けるからです。つまり“木を見て森を見ず”に陥らないためです。そして長期的視点で最善と思われる治療を提案します。また経過を追って検査すると現在と未来とで比較検討する資料がそろいますので、よりその人に適したプランを提案しやすくなります。中には検査せずに早く治療することを希望される方もいますが、私たちは患者さんのためにベストな提案ができるよう心がけています。

最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

島添崇暢院長 しまぞえ歯科6

予防医療が進んだ国、北欧スウェーデンでは多くの人が歯科医院に定期検診で通っていますが、日本ではその割合は低いといわれてきました。しかし近年、お口の健康が全身の健康に関与し、糖尿病・感染症をはじめアルツハイマーや寝たきりの予防にも定期検診が有用であることがわかってきました。日本でも国や医師会はその重要性を啓発し、最近では定期検診に通う方が確実に増え、スウェーデンと同様、当たり前になりつつあります。自分の健康は自身の行動にかかっており、「自分の口は自分で守る」意識を持った時にあなたの将来が変わります。私たちはそんな「健康になりたい」あなたに寄り添いサポートします。単純に治療することよりも患者さんの意識を変えることのほうが何倍も意義のあることだと考えていますので、これからも予防の重要性を皆さまに伝えていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/39万6000円〜、成人矯正/66万円〜、セラミックインレー/7万7000円〜

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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