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秋田 悦子 院長の独自取材記事

えつこ内科クリニック

(豊中市/豊中駅)

最終更新日:2022/12/27

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豊中駅から徒歩3分。閑静な住宅街に立つマンション1階に、2021年7月に開院した「えつこ内科クリニック」。院内はピンク、白、ブラウンの落ち着いた色調でまとめられた居心地の良い空間だ。出迎えてくれたのは、包み込むような優しい笑顔が印象的な秋田悦子院長。糖尿病内科を中心に内科系のさまざまな相談に応じている。勤務医時代の患者からの信頼は厚く、引き続き秋田院長の診療を受けようと同院を訪れる人も少なくない。「健診結果に不安要素があるとき、少しでも不調を感じたときには迷わずに受診してほしい」と訴える秋田院長。患者の立場に立った通いやすいクリニックづくり、早期の検査・治療の重要性など、幅広く話を聞いた。

(取材日2022年11月10日)

糖尿病患者が通いやすいクリニックをめざして開院

開院にあたりこの場所を選ばれたのはなぜですか。

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私は豊中で育ち、地元の高校から大阪大学に進学しました。自分でクリニックを開くなら、地元で皆さんのお役に立ちたいと思っていたんです。私はこれまで、糖尿病などの内分泌代謝疾患を専門に診療しており、当院にも糖尿病の患者さんが多く来られます。合併症を起こして体に不自由がある方もおられるため、駅から近く、建物の1階で、車いすでもつえをついてでも通いやすい点が決め手となりこの場所を選びました。子ども時代を過ごした地域でもあり、深い愛着を感じています。

設計にもこだわりをもって関わってこられたと伺いました。

私やスタッフの目が院内の隅々まで行き届くつくりにしたかったんです。どうしても診療の前後にお待ちいただく時間が生じますので、その間もスタッフと話しやすい環境にしようと考えました。実際、患者さんたちは待ち時間にスタッフとよくお話しされていて、めざしていたアットホームなクリニックを実現できています。糖尿病や生活習慣病は長く付き合っていく病気ですから、前向きな気持ちで継続的に通っていただける、心が穏やかになるような空間にしたいという希望を設計士さんに伝え、形にしていただきました。開院時はコロナ禍の最中でしたので、院内の空気の流れについても十分考慮した設計になっています。また、待合室は密にならないよう、椅子の配置を工夫しています。

ロゴマークに込められた思いをお聞かせください。

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音符と花を組み合わせ、えつこの頭文字「e」を配しています。糖尿病になると、網膜症を起こし視力に障害が出たり、神経障害で歩きづらくなったり、脳梗塞の後は体を動かしづらくなったりすることがあります。合併症を起こすと、どうしても一定程度は生活に制限が出てしまうんです。当院では、将来的に重い合併症が出るのを防ぐには、早い段階から治療を開始し継続していくことが重要だと考えています。長きにわたりなるべく制限なく過ごしていただけるよう、お手伝いするのが当院の役目。美しい花を愛でたり、音楽を聞いたり、時にはリズムに合わせて体を動かしたりするなど、毎日を楽しんでいただきたいという願いをロゴマークに込めました。

早めの受診、治療開始が合併症の予防につながる

糖尿病が疑われる場合、どのタイミングで受診するべきでしょうか。

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なるべく早く受診し、その時の状態に合った治療や生活習慣の改善に取り組むべきだと考えます。健康診断で何年か続けて要再検査すれすれの判定を受けている場合、放置すると数年で糖尿病が悪化することも。怪しいかなと思った段階で検査を受け、食事療法や運動療法、少量のお薬による治療などを開始すれば、そのような事態に至らずに済むことが期待できます。当院には、糖尿病のリスクを知りたい、病気予防のため生活習慣を改善したいとおっしゃって早い段階で受診される方が多くいらっしゃいます。このタイミングで来られれば、検査で糖代謝のパターンを調べ、良い状態を維持すべく早期治療や指導することができるため、重い合併症の予防につながります。

ためらわずに受診することが大切なのですね。

そうですね。糖尿病内科に行くと「食べすぎだ」「運動不足だ」と怒られるのではないか、薬やインスリン注射を続けなければならなくなるのではないかと想像し、受診をためらう方もいらっしゃるでしょう。しかし、治療法は1つではなく、ふさわしい治療は患者さんによって異なります。薬は飲みたくないから食事療法と運動療法で頑張るという方もいれば、平日は仕事が多忙で休日に運動するのも難しいため、薬を使った治療のほうがストレスなく続けられるという方もいるでしょう。必ずしもインスリンを打つ必要はなく、生活スタイルや希望に合わせて相談しながら決めればよいのです。もちろん、中にはインスリン注射が必須という方もいますので、その場合には合併症のリスクを含め丁寧にご説明し、ご理解いただいた上で必要な治療を進めています。

治療の選択肢は1つではないのですね。

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今はジェネリック医薬品も多く、注射もインスリンだけではありません。また、糖尿病も高血圧症も、いったん薬を飲み始めたら一生続けなければならないと思われがちですが、必ずしもそうではありません。早期に治療を開始し、その時の状態に合わせて継続することが大切で、それが合併症の予防、QOL(生活の質)の維持につながります。早期に発見し、治療を開始することが大切なのは、どんな病気にも共通していえることです。ご自身の将来を守るためにも、ぜひ早めにご相談ください。

糖尿病の検査や治療の流れを教えてください。

まずは血液検査と尿検査で現状を把握し、食事療法や運動療法で頑張れる範囲か、薬も必要な状態かを判断します。その後、定期的に通院していただき、月1回の血液検査で糖尿の状態をチェックしつつ薬の量を調整したり、管理栄養士とともに栄養指導を行ったりします。また、動脈硬化を診断する頸動脈超音波検査や腹部、心臓などの超音波検査、血圧脈波検査なども適宜取り入れて合併症の状況を把握し、治療の必要性などを判定しています。超音波検査については信頼している臨床検査技師の方にお任せし、私は検査結果や治療についてご説明したり、患者さんのお話を聞いたりする時間をしっかり確保しています。

生活習慣病をはじめ女性特有の不調や内科全般に対応

検査結果をすぐに伝えられる体制が整っているそうですね。

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特に糖尿病治療においては、血液検査の結果を当日お伝えすることが非常に重要です。そのため、開院当初から糖尿や貧血の数値といった血液検査の結果が数分で出る分析装置を導入しています。糖尿病の患者さんはそれぞれ目標をもって食事を我慢されたり、運動に励まれたりしています。時にはお祝い事があって、少々不摂生をされるかもしれません。前回の受診から今回までの1ヵ月で頑張った成果、反省点をその場でお話しして、次回までの課題を明らかにするのは治療へのモチベーション維持に欠かせません。当院では、このほか血管年齢を測るABI検査装置、24時間心電図を記録するホルター心電計などの機器もそろえています。

今後の展望をお聞かせください。

ゆくゆくは糖尿病教室など、診療以外にも患者さんと情報共有できる場を持ちたいと考えています。また、治療にあたっては患者さんの性格、食事の好みや生活スタイルなどを知るのも大切です。スタッフとともに、より患者さんと密接に関わっていきたいですね。さらに、より良い治療を提供するには私自身もアップデートしていかなければなりません。新しい薬や治療法について情報を収集し、これまでの診療経験を踏まえてお一人お一人に適切な治療を提示できるよう、努力を続けていきます。

読者の皆さんへメッセージをお願いします。

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わずかでも不調を感じたとき、健診結果が気になるときなど、気軽に相談できるかかりつけ医を早めに見つけておかれるとよいと思います。当院では、糖尿病に限らず、消化器疾患や更年期障害まで内科系のご相談に幅広く対応していますし、患者層も若い方からご年配の方まで幅広く診ております。女性医師だからこそ話せるお悩みもあると思います。一緒に解決をめざしましょう。また、糖尿病の合併症は全身のさまざまな箇所に生じる可能性があるため、近隣の眼科、皮膚科、歯科のクリニックとも連携しています。大阪大学医学部附属病院をはじめ近隣病院とのパイプもあるので、入院治療や詳細な検査が必要なときには速やかにご紹介しています。当院のスタッフは皆、医療従事者としての資質が高く、診察前後の待ち時間も患者さんへの目配り、気配りが行き届いているところが私の自慢です。初めて来られる患者さんにも、きっと居心地の良さを感じていただけるでしょう。

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