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大口 剛司 院長の独自取材記事

大口眼科クリニック

(札幌市中央区/西28丁目駅)

最終更新日:2022/05/10

大口剛司院長 大口眼科クリニック main

西28丁目駅より徒歩2分、複合施設エストラーダ円山2階のメディカルフロアにたたずむ「大口眼科クリニック」。院長の大口剛司先生は、北海道大学病院や慶應義塾大学病院などで研鑽を積んできた眼科の専門家だ。これまで得た知識と経験を糧に、地域医療に貢献するために2021年5月に開業。患者一人ひとりとの信頼関係を大切に、家族4世代で通える「地域のかかりつけ医」をめざしている。「患者さんに、受診して良かったと思っていただけるようなクリニックであり続けたいです」と穏やかに話す大口院長に、開業に至った経緯や診療方針、患者層、得意な治療、今後の展望など、豊富な話題でたっぷりと語ってもらった。

(取材日2021年7月29日)

家族4世代で気軽に通えるクリニックをめざして

白を基調にした、とてもきれいな院内ですね。

大口剛司院長 大口眼科クリニック1

ありがとうございます。施設自体が2020年12月に竣工したばかりですので、まだ新しい建物なんです。小さな子どもからお年寄りまで幅広い世代の患者さんに通っていただけるように、院内は温かい雰囲気づくりを心がけました。実際に、この近辺は子育て世代が非常に多くお住まいで、感染症の流行下でも思っていたより多くの患者さんにお越しいただいています。家族3世代、4世代で気軽に通える「地域のかかりつけ医」をめざしていきたいですね。ちなみに僕は小樽出身ですが、生まれは札幌です。10歳くらいまではこの近辺に住んでいました。なじみのある土地で、これからたくさんの患者さんに出会うことを楽しみにしています。

これまでのキャリアについて教えてください。

眼科専門の医師として、北海道大学病院などで経験を積んできました。特に得意とするのが、角膜、ドライアイなどの前眼部疾患と緑内障の治療です。数多くの手術に携わってきましたし、2009年には角膜移植術の習得のために、慶應義塾大学病院に国内留学しました。当院でも大学病院で手術した患者さんを引き続き診ており、長いお付き合いの患者さんも多いですよ。緑内障は70歳以上は10人に1人、40歳以上は20人に1人は罹患するといわれています。しかし、初期段階では自覚症状がないため、気がついたときには進行しているといったケースも珍しくありません。緑内障は特に早期発見・早期治療が重要になりますので、40歳を過ぎた方、強度近視や家族歴のある方には年1回の眼科検診をお勧めします。なお、当院では緑内障には点眼治療に加え、SLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)というレーザー治療を行います。

患者さんに多い主訴などはありますか?

大口剛司院長 大口眼科クリニック2

開業して約3ヵ月が経過しましたが、地域の特徴としてやはり子どもの患者さんが多いですね。学校の眼科検診で指摘を受けたり、黒板が見えづらかったりと、近視に悩む患者さんが目立ちます。スマートフォンを頻繁に扱ったり、タブレットで授業を受けたりと、目を酷使する時代ですから、今後も社会問題になってくるのかなと。当院では学童期の近視を抑制するための取り組みにも力を入れていきたいと考えておりますので、ご相談ください。また、お子さんを診た後に、お母さんやおばあちゃんなど家族が続けて来院されるケースもあります。大学病院とは違って、当院は気軽に通えるクリニックですので、ご家族での来院が続くとやっぱりうれしいですね。近視やドライアイ、眼精疲労、結膜炎、白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性など、幅広い疾患に対応しますので、お気軽にご相談いただければと思います。

「受診して良かった」と思ってもらえるように

診療で大切にしていることは何でしょう?

大口剛司院長 大口眼科クリニック3

患者さん一人ひとりに対して、的確な診断と丁寧でわかりやすい説明を心がけています。患者さんに納得していただけるように、あまり専門用語は使わずに、平たい言葉を使っていきたいと考えています。同時に、患者さんが聞きやすい雰囲気づくりも大切にしていますよ。「受診して良かった」と思っていただけるように努めていきたいですね。また、患者さんに応じて、点眼の本数を変えるなど工夫をしています。例えば、緑内障の治療で3種類の目薬があると、混乱してしまう患者さんもいらっしゃいます。そのような場合は、点眼の本数は1本に抑えた上で、必要に応じてレーザー治療を行うなど、その都度対処しています。

ドライアイの診療について教えてください。

ドライアイはコンタクトレンズや加齢が原因となることが多く、レーシック手術や白内障手術によって生じるケースもあります。年を取るとお肌が乾燥してくるのと同じように、やはり目も乾燥してしまうんですね。当院では点眼や眼軟膏、内服治療を中心に、必要に応じて涙点プラグという涙の通り道をふさぐ治療も行います。ドライアイに悩む30代、40代の女性も多いですが、簡単な治療ですのでご相談いただきたいですね。

これまで印象的だった患者とのエピソードを教えてください。

大口剛司院長 大口眼科クリニック4

生まれ持った緑内障で、若い頃に失明した患者さんが印象に残っています。完全に神経がやられてしまい、もう治療法もないので、よかれと思って「受診は無理しなくていいよ」と伝えたんです。すると、その患者さんは「先生に診てもらっている時間は、ちょっと見えている気がするんです」と言ってくださって……。実際に見えるということではなくとも、患者さんにそういう明るい気持ちになっていただけるだけでも、意味があるのだなと。患者さんにしっかり寄り添うことの大切さを改めて実感した出来事でした。

地域に根差した診療で、敷居の低いクリニックに

ところで、先生が医師をめざした理由をお聞かせください。

大口剛司院長 大口眼科クリニック5

実は、僕の兄も父も祖父も眼科の医師なんです。眼科の医師として幸せそうに暮らしている家族や親戚に囲まれて育ちましたので、自然と僕も医学の道を志していました。

お忙しい毎日だと思いますが、プライベートはどのようにお過ごしですか?

休みの日には、子どもたちと野球やキャッチボールを楽しんでいます。小学生の男の子が2人いるのですが、子どもたちの野球の試合を観に行くのも楽しいですね。かつては僕自身も野球をやっていましたし、大学時代にはテニス部に所属するなど、球技全般が好きなんです。ちなみに、仕事上、電子カルテなどを使って目を酷使してしまいがちですので、プライベートではなるべくスマホなどは使わないようにしています。パソコンを使うときは姿勢や椅子の高さに気をつけたり、パソコンを50分使ったら15分休んだりと、日頃から目を大切にしていくよう心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

大口剛司院長 大口眼科クリニック6

当院はまだ始まったばかりですので、これから地域に根差した診療を展開していきたいです。赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんまで家族3世代、4世代で気軽に通っていただけるように、敷居の低いクリニックであり続けたいと考えています。これまで培った知識と経験を糧に、しっかり患者さんに向き合っていきたいですね。また、当院はメディカルフロア内にありますので、同じフロアには内科や皮膚科などのクリニックも入っています。必要に応じて、他医療機関との連携も図りながら、患者さん一人ひとりに合った診療を行っていきたいと思います。また、手術をせずに視力を矯正するオルソケラトロジーという治療も行っておりますので、気になる症状や悩みのある方は、お気軽にご相談いただけるとうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/両眼:16万5000円(税込み) 片眼:11万円(税込み)

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