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岡 正信 理事長の独自取材記事

和歌山プライベートデンタルオフィス

(和歌山市/和歌山駅)

最終更新日:2021/10/12

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス main

和歌山駅西口から徒歩1分というアクセス至便な場所にある「和歌山プライベートデンタルオフィス」。岡正信先生が理事長を務める同院は、自由診療のみに特化したという歯科クリニックだ。院内はゆったりとした雰囲気で、高級感もあり、コンパクトでありながら動線はしっかり確保され、清潔で気持ちの良い空間だ。「大事なのは噛み合わせです。噛み合わせを整えれば、繰り返す虫歯や歯周病などにも良い影響を与えます。患者さんお一人お一人とじっくり向き合う空間が必要だと考え、ここを開業しました」と語る岡理事長。芯のある言葉の中に茶目っ気も感じさせる岡理事長に、同院の診療スタイルや噛み合わせの重要性、今後の展望などを聞いた。

(取材日2021年7月30日)

自由診療の強みを生かし、マンツーマンの診療を展開

貴院は完全自由診療制だと伺いましたが、なぜそうされたのでしょうか?

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス1

通常の保険診療では、お一人の先生が何台ものユニットを渡り歩くようにして治療されることが多いと思います。そうなると治療時間は短くて済むと思いますが、患者さんとのコミュニケーションが十分に取れないのではないか、と考えました。私自身、保険診療ももちろん行ってきましたから、保険診療の良さも十分に理解しています。しかし、患者さんお一人お一人の症状ときちんと向き合うことを考えると、必然的に自由診療の部分を選ばざるを得なくなるんです。保険診療はあくまで悪くなった部分を治療するもの。一方で自由診療は、その悪くなる前の段階や、見た目だけではなく機能性を向上させるための矯正などをカバーしています。自由診療は、悪くなった原因を見極めた上で、“歯を残す”ために行う治療ともいえるんです。考え方がまるきり違います。

それで先生は、後者の治療を行いたいと考えられたわけですね。

患者さんとマンツーマンの治療がやりたいと考えて、このクリニックを開業しました。場所も和歌山駅からすぐというアクセスの良い場所ですから、ご高齢の方などでも通いやすいかと思います。初診時にはまず問診票を記入していただき、エックス線画像を1枚撮ります。この段階でこの患者さんが抱えている課題というのは8割方のめどはつくものなのです。そこで改めて患者さんとお話をし、治療を進めていくとなればさらに本格的な検査を行います。口腔内の写真、その他のエックス線撮影、歯周病の検査、さらに顔のバランスを見るため、治療前後には、専用スタジオにて、顔全体の写真を撮影いたします。そして見積もりや今後の治療プランを練り、その上で患者さんとさらに治療内容についてすり合わせていきます。

そこまで丁寧に、治療前の準備を行うのですね。

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス2

治療プランも3つほど用意しますが、お話ししていくうちに「さらにこうしたい」「こうしたほうがいいのでは?」というディスカッション的なことに発展するケースもあります。めざすべきゴールの状態の精巧な歯の模型を作って説明することもあります。あくまで患者さんと私は同じ方向を向いて治療をしていくというスタンスです。そこでも大事なのが、「なぜこのようなお口の状態になったか」という原因を考えることです。真面目に歯磨きもフロスもやっているのに、なぜかずっと虫歯になってしまうと困りきって来院される方もおられます。そういった方とお話ししていると、途中で涙されることも多いのです。それくらい皆さん、真剣に治療と向き合う気持ちで来院してくださっているのです。

噛み合わせこそ、歯の環境を整える重要なポイント

「真面目に歯磨きもやっているのになぜ」という方がおられるとのことですが、その原因は……?

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス3

お口の環境、とりわけ重要なのは、噛み合わせと歯並びです。歯を何度も治療しなくてはいけない人には、ここに原因があることが多いのです。初診時には何が原因になっているかなどの見立ては必ず、すべてお伝えするようにしています。虫歯になっている歯、抜歯してインプラント治療をした歯など、その1本だけが治ったとしても、噛み合わせを整えないと長く持ちにくいものなんです。皆さん基本的に1日に3回の食事を取られますし、無意識に、特に眠っている間に歯ぎしりをするものです。そうすると自然と、少しずつですが噛み合わせはずれていくものなのです。そうなるとまた歯並びにも変化が起き、歯磨きしにくい部分が生まれ、虫歯ができやすくなるという悪循環に入っていくわけです。

噛み合わせが、お口のバランスを保つポイントになるということですね。

よく「歯がしみる」などという話を聞きますよね。歯茎が下がってしまうと歯の根っこが露出し、そこからしみてくるのですが、日本人はもともと歯茎が薄い傾向にあるんです。歯ぎしりなどに関連して歯並びが悪くなれば、歯茎の厚みも変わってきます。ですから歯並びを整えると歯ぎしりの緩和も促され、歯茎の厚さが均等になれば、結果、歯茎下がりも治ってくる、というように考えているのです。とはいえやはり歯ぎしりを無意識に行ってしまうのであれば、ナイトガードという夜用のマウスピースをつけていただくようにしています。

悪いところだけでなく、お口全体を診て治療されるというお考えなのですね。

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス4

そうですね。「歯並びを治したいから矯正歯科」という“見た目重視”の考え方が以前は通例でした。しかし一つ一つが独立した治療なのではなく、お口のバランス全体を整えるものであるという点が大事なのです。“審美的な歯の並び方”という考えはもちろんあって良いものですが、そこには機能性が必ず存在します。健康的に正しく噛む、そして歯磨きがしやすく、バランスのとれた状態であることが、本来、歯の健康には欠かせないものなのです。当院が行うのは、虫歯治療、インプラント治療、歯周病治療をばらばらなものと考えるのではなく、すべてを総合的に整え、長期的に安定したお口の状態をつくり出すための全顎的な治療なのです。

初心を忘れず、日々新しい知識・技術を学び続ける

メンテナンスも重要なのではないでしょうか?

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス5

長い方だと数年という期間をかけて、頑張って治療をしていきます。それをどれだけ長持ちさせられるかは、メンテナンスにかかっています。車のメンテナンスと同じことです。車検などに出し、タイヤを定期的に交換したりすることで、何十年と安心して乗れるわけです。歯も同じで、長く持たせるためには、定期的なメンテナンスが必要になります。ケースにもよりますが、治療後間もない頃は3ヵ月に1回、安定してきたら半年、もしくは1年に1回ほどメンテナンスに来ていただくようにしています。このメンテナンスの重要性についても、もちろん治療前にお話ししています。

先生はどのようにして新しい知識などを身につけておられるのですか?

そもそも歯科医師をめざしたのは、叔父や祖父が歯科医師だったからでした。それに、細かい作業もとても得意で、歯科に向いていたというのもあります。大きな転機になったのは数年前に参加したセミナーで、現在の師匠と出会ったことでした。先生に学び、それまで点在していた知識が、ある時すべてつながった瞬間があったのです。歯科治療の本質を理解した、と思ったあの感覚は衝撃でした。それからは先生の勉強会などにも積極的に参加しており、今でも2週間に1回ほどの頻度で通っています。また当院を法人化する際につけた「志学会」という名前は、孔子の教えに由来しています。初心を忘れず、学ぶ意欲を持ち続けるといった意味を込めた名前です。

今後の展望や読者へのメッセージをお聞かせください。

岡正信理事長 和歌山プライベートデンタルオフィス6

この和歌山でも若い先生の開業も目立つようになり、2代目の先生へと世代交代も行われているようです。今後は後進の指導にも力を入れていくことも考えています。テクニック的なことももちろんですが、歯科治療の本質をしっかり後世に伝えていくべきだろうと感じています。今、私は40代。まずはしっかりと自分の勉強をし、一つ一つの治療を丁寧に行っていくことが大事だと考えます。そうして50代を迎えた時にはそれこそ指導する立場にもなるでしょう。師と仰ぐ先生に少しでも近づけるように、日々精進していきたいと思います。患者さんにとっても、治療に行きたい、ここで治してもらいたいと思っていただけるような歯科医師、クリニックでありたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

初診カウンセリング30分/5500円、検査料2時間/5万5000円、
インプラント1本/49万5000円(手術代セラミック冠込み)、歯列矯正/88万円、ナイトガード/3万3000円(調整費込み)、メンテナンス/1万6500円
その他はホームページ参照

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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