混合歯列期の子どもにも対応した
マウスピース型装置を用いた矯正
鹿児島中央駅前矯正歯科
(鹿児島市/鹿児島中央駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
子どもの歯並びが気になるけれど、どの程度から矯正が必要なのか、いつ頃から始めればいいのか、など矯正はわからないことが多いもの。また、子どもが矯正で着ける装置を嫌がるのでは、と二の足を踏む保護者もいるのではないだろうか。そこで今回は、矯正の中でもマウスピース型装置を用いた矯正を専門に行っている「鹿児島中央駅前矯正歯科」の阿多美幸院長に、子どもの矯正についてインタビュー。同院では透明で目立たないマウスピース型装置を用いた小児矯正を行っていて、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期にも対応しているという。子どもの矯正に関する疑問や、マウスピース型装置を用いた矯正の流れについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2021年8月20日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q子どものうちから矯正を始めるメリットは何ですか?
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A
子どものうちから矯正を始めると、成長を利用して顎や顔のバランスを整えやすいというメリットがあります。装置を使って顎の成長を促すこともできるので、歯が生えるための十分なスペースを確保することや、抜歯せずに対応できる可能性にも期待できます。理想的な形にアプローチしやすく、費用も大人に比べて抑えられることが多いですね。また受け口のお子さんの場合、矯正をせずに成長して悪化してしまうと、手術が必要になることもあります。子どものうちから矯正することで、受け口も改善する可能性が高くなると考えられます。
- Q矯正を始める、適切なタイミングがあれば教えてください。
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A
口の中の状態は、お子さんによって異なりますのでタイミングは人それぞれですが、矯正自体は4歳くらいから始めることができます。受け口や噛み合わせがずれているといったお子さんは、早く矯正を始めたほうがいいので、早めの相談をお勧めします。歯並びがガタガタしている、顎が小さくて歯が並びきらないなど一般的な症例の場合は、永久歯が生え始めてきた頃が一つのタイミングになると思います。お子さん一人ひとりの状態に合わせて、適切な矯正のタイミングをお伝えしますので、まずはご相談にいらしてください。当院で行っているマウスピース型装置を用いた矯正は、6歳臼歯が生えそろった6、7歳くらいから矯正することができます。
- Q子どもがマウスピース型装置を用いた矯正を行うメリットは?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正は、金属のワイヤーを用いた従来の矯正と比べると痛みや違和感が少ないので、お子さんも取り組みやすいのが大きなメリットです。プラスチックでできた装置を着けますので、楽器やスポーツをしているお子さんでも安心して取り組めると思います。また、装置は取り外しができますので普段どおり食事や歯磨きをすることができ、虫歯になるリスクが少ないのも良い点です。装置は透明で目立ちませんので、「お友達にからかわれるのが心配」など見た目に抵抗があるお子さんも、受け入れやすいのではないでしょうか。一方デメリットは装置を1日20時間以上着けないと、歯が計画どおりに動いていかないという点です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1保護者と一緒にカウンセリングを受ける
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口の中の写真や歯全体のエックス線写真を撮影し、現在の状態をチェック。また歯並びのどこが気になるのか、心配なことなどを丁寧にヒアリングする。その上で、矯正をした場合としなかった場合に、将来どのような状態になると考えられるかについて説明がある。さらに、矯正方法や一般的な期間・費用についても説明を受ける。矯正をするかしないかの決定は、家に帰って検討した後の返事でもいい。
- 2精密検査で、口腔内の詳しい状態をチェック
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スティック状の光学カメラである3D口腔内スキャナーで口内を撮影し、歯型データを取得。ドロっとした印象材で歯型を採らないので、子どもも大きなストレスなく検査を受けやすいという。歯型の模型は3Dプリンターで作製する。また、カウンセリング時よりも詳しいエックス線写真を撮影。子どもの成長段階がわかるという手根骨も撮影する。さらに唾液測定を行い、どんな要因で虫歯になりやすいのか、虫歯リスクもチェックする。
- 3矯正プランを決めて、歯磨き指導を受ける
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精密検査の結果と、それをもとにした複数の矯正プランの提案を受ける。メリット、デメリット、期間、費用などそれぞれの詳しい話を聞き、矯正プランを決める。ワイヤーを用いた従来の矯正法を希望する場合は、本院である田中矯正歯科で対応する。プラン決定後には、染め出し液を使って磨き残しをチェックし、正しく磨けるよう歯磨き指導を受ける。小学校中学年頃までは、保護者も仕上げ磨きのポイントを教わるという。
- 4矯正スタート
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マウスピース型装置が完成したら矯正開始。装置を装着し、しっかり適合するか確認する。問題がなければ取り外しの練習を行い、装置の管理や清掃方法を教わる。矯正中は食事と歯磨き以外の1日に20〜22時間は装置を着ける必要があり、1週間ごとに新しいものに交換することで歯を動かしていく。通院は1〜2ヵ月に1回。経過を確認する他、虫歯チェックやクリーニング、希望があればフッ素塗布も行う。期間は1年半〜2年ほど。
- 5動かした歯が後戻りしないように処置する保定期間へ
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矯正を終えたら、保定装置を着けて歯が後戻りしないように処置する保定期間に入る。期間は2年ほどで、3ヵ月〜半年に1回通院し、歯が後戻りしていないかのチェックや歯のメンテナンスを行う。骨格的に問題がある場合は、永久歯が生えそろうまで通院を続け、必要や希望に応じてII期矯正に入ることもある。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた小児矯正/24万円〜
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。