望月 剛 院長の独自取材記事
東久留米大門歯科クリニック
(東久留米市／東久留米駅)
最終更新日：2023/09/28
東久留米駅から歩いて5分の場所にある「東久留米大門歯科クリニック」。2021年の6月に開業した地域密着型のクリニックだ。バリアフリー設計の院内はゆったりとした造りで、大きな窓からは明るい光が差し込んでいる。朗らかで優しい笑顔が印象的な望月剛院長は、インフォームドコンセントを何よりも大切にし、患者一人ひとりと丁寧に向き合っている。虫歯・歯周病・予防歯科・補綴・義歯など歯科全般に対応しており、患者のニーズに合わせてこれからも診療の幅を広げていきたいと話す。「治療とサービスの充実したクリニックにしていきたい」と語る望月院長に、大学時代のエピソードや、診療時の心がけについて話を聞いた。
（取材日2021年9月22日）
歯科人生に大きく影響を受けた先輩の存在
歯科医師をめざした理由とご経歴をお聞かせください。
高校生の頃に生命や医療の分野に興味を持ち、いくつかある選択肢の中から歯科の道を選びました。「自分の力を試したい、手に職をつけたい」という将来像にも合っていたのだと思います。大学は日本大学松戸歯学部に進みました。卒業後は同大学病院やクリニックで幅広く診療にあたり、大学病院では主に義歯・補綴に携わりました。当時の私の技術はまだ未熟だったかもしれません。ですが私の作った義歯をはめた患者さんが、満足してくれたり喜んでくれたりするととてもうれしかったですね。そして、さまざまな年代の患者さんに接し研鑽を積むうちに、自然と開業を考えるようになりました。
大学ではボクシングをされていたそうですね。
学生ですから勉強が第一ですが、歯学部というのは意外と体育会系なんです。部活に打ち込む仲間も多く、私はアマチュアボクシング部に所属していました。ちなみに「アマチュアボクシング部」があるのは歯学部に限っていうと全国でも2校。とても珍しいんですよ。ボクシングのリングは華やかで、勝者には拍手と称賛が送られます。その裏で日々の練習は、実に地味な努力の積み重ねです。楽しいことばかりではありませんから、正直なところ「嫌だな、つらいな」と思って練習に参加する日もありました。しかし今振り返ると、得るものはあったのだと感じています。嫌々やっていたように思えることも、確実に自分の身についており、それが現在でも自信につながっているのです。
先生には目標とする方がいらっしゃるのだとか。
そうなんです。まだ研修医だった頃、ある先生から大きな影響を受けました。大学のアマチュアボクシング部の先輩にあたる方なのですが、まだ修行中だった私の目に、歯科医師として活躍する先輩がとてもかっこ良く映ったのです。先輩を追うように大学病院では補綴を専門に選び、診療の現場では患者さんへの接し方や説明の仕方を学びました。学生時代は食事をごちそうしてくれたりして、私にとって「頼れる兄貴」でしたが、今では歯科医師として尊敬する存在です。現在の私の診療方針は、その先生の考えが指標となっているんです。
患者としっかり向き合う診療スタイル
こちらは地域密着型のクリニックだと伺いました。
地域の皆さんにより良い歯科医療を提供できるよう、虫歯・歯周病・予防歯科・補綴・義歯など、さまざまな歯のお悩みに対応しているクリニックです。東久留米市内や新座市など、近隣にお住まいの患者さんが多いですね。私は幼少期から引っ越しが多く、いくつかの街に住んでいましたが、その中で東久留米は長くお世話になった場所。東久留米市歯科医師会の一員として、末永く地域医療に貢献できるよう努めていきたいです。
診療の際に心がけていることを教えてください。
何より大切にしているのはインフォームドコンセントです。患者さんとしっかり話をしてから治療を進めるようにしています。事前に患者さんから質問をいただければ良いのですが、必ずしもそうとは限りません。皆さんもクリニックを受診した際に「聞けなかった、話せなかった」という経験はないでしょうか。歯科医師の説明がわかりにくくても、時には質問できない雰囲気のまま進んでしまうこともあるでしょう。私が患者さんとの会話に重点を置くのは、患者さんの理解と納得を得るのと同時に「聞いていなかった」「そんなつもりではなかった」という、お互いの誤解やトラブルを避けるためでもあります。同じ症状でも患者さんの求めるゴールは異なります。見た目やコストなど重視する点もそれぞれです。患者さんが何を求めているかをきちんとヒアリングし、そのためにどのような方法があるか、デメリットも伝えた上で一緒に考えています。
保険診療と自由診療の違いについて教えてください。
保険診療と自由診療では料金や治療方法が変わりますが、どちらが良いとは一概には言えません。当院ではいかなるケースでも手を抜くことは一切なく、できる限りの治療をします。それは保険診療でも自由診療でも変わりません。ただ、治療に取り組む姿勢は同じでも、歯の削り方や使用機器は治療内容によって変わります。保険診療と自由診療の違いは、このようなところに差が出てくると思ってください。
ニーズに合わせて変化していく地域密着型のクリニック
ゆったりとした明るい院内ですね。レイアウトの工夫をお聞かせください。
院内は白と木目を基調とした清潔感あるデザインにしました。窓が大きいので明るい光が差し込みます。入り口からバリアフリー設計で、ユニットの間隔も広めに取り、パーティションで区切りました。車いすやベビーカーでもそのままお入りいただけます。
感染症対策についても教えていただけますか？
患者さんやスタッフの検温・手指消毒はもちろん、タービンも含めて治療器具の滅菌も徹底しています。ユニットには口腔外バキュームを設置し、水や唾液の飛散を防いでいます。換気システムの導入により、院内の空気は5分程度で入れ替わるようになっています。安心してご来院ください。
今後どのようなクリニックにしていきたいとお考えですか？
6月の開業以来、日に日に地域の患者さんも増え、お口の健康を任せてもらえるようになりました。しかしまだすべてに対応できているとは言えません。これから患者さんのニーズに合わせて、治療やサービスの幅を広げていきたいですね。この秋にホームページを開設し、オンライン予約もできるようになります。また、キャッシュレス決済も導入予定です。これらは施策の一環ですが、患者さんからの声が集まってくれば、さらにより良いサービスが提供できるようになるでしょう。ゆくゆくはインプラント治療や訪問歯科への対応も予定しています。高齢の患者さんですと、入れ歯を必要とする方や嚥下障害にお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。私は大学病院でご高齢の患者さんの口腔ケアに携わってきました。これまでの経験をフルに生かし、治療とサービスの充実した、より良いクリニックづくりに努めてまいります。
最後に、読者にメッセージをお願いします。
歯や口は日常で使う身近な器官ですが、違和感があってもケアが後回しになりがちです。お口の状態が気になったら、ぜひご相談にいらしてください。歯と口の状態を確認し、わかりやすくご説明します。それがご自身の口の中を知るきっかけになれば、歯科医師としてうれしいことですね。コミュニケーションを大切にし、患者さんとしっかり向き合う診療スタイルで、これからも地域の皆さんの健康のお手伝いをいたします。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミック／6万6000円～
