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上野山 喬文 院長の独自取材記事

上野山歯科こども歯科

(有田郡有田川町/藤並駅)

最終更新日:2021/10/12

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科 main

阪和自動車道・有田インターチェンジを下りてすぐ、国道に面した場所にある「上野山歯科こども歯科」。建物の壁に描かれた動物のイラストが特徴的な、家族ぐるみで通える歯科医院だ。2021年5月開業した同院は、診療チェア1台ずつに配置した口腔外バキュームなどの設備で感染症対策を行っているほか、子ども連れの患者に配慮しキッズスペースを複数設けるなど、患者が来院しやすくなるような気遣いがあふれている。患者とのコミュニケーションを何より大切にしながら日々の診療にあたっているという院長の上野山喬文先生に、同院のこだわりや診療スタイルについて聞いた。

(取材日2021年7月1日)

患者の気持ちに配慮したこだわりの外観・内装

2021年5月に開業されましたが、クリニックについて簡単に教えてください。

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科1

もともと兵庫県で診療にあたっていましたが、歯科医師の父が日高町で開業しているというのもあり、生まれ育った有田という地で開業しました。国道42号線沿いにあり、近くを走る阪和自動車道の有田インターチェンジから降りてすぐのところなので、患者さんからもわかりやすい場所にあると思っています。どの年齢の患者さんも全般的に診ますが、やっぱり多いのは子どもの患者さんですね。高齢の患者さんの中には、体が不自由になり、かかりつけの歯科医院に通うことが難しくなったので近場の当院に来たという方もいらっしゃいます。歯科医院というと敷居が高い、入りづらいなどのイメージを抱く患者さんも多いので、外観・内装ともに「どなたも入りやすい雰囲気の歯科医院」をめざしました。

外観や内装のどんな点にこだわりましたか?

動物が好きということもあり、イラストだったら小さいお子さんでも親しみやすいかなと思って屋外の壁には動物のイラストを入れました。内装はナチュラル感を出したかったので、歯科医院っぽくならないように気をつけました。消毒コーナーや歯科技工室などのクリニックの内部は、患者さんから見えないよう扉で分離した造りにしています。診察室は開放感のある半個室と、プライバシーに配慮した個室があります。特徴的なのは、待合室と診察室内の2ヵ所にキッズスペースを作ったことですね。お子さん連れの親御さんは、自分の治療中もお子さんの様子が気になると思いますが、隣のキッズスペースでお子さんが遊んで待っていてくれれば安心して治療を受けられますよね。診察室内にキッズスペースがある歯科医院はあまりないかもしれませんが、小さいお子さんも一緒に診察室に入れるというニーズに応えられていると思っています。

院内では感染症対策も重視されていますね。

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科2

感染症対策として、診療チェアすべてに口腔外バキュームを設置しています。歯の治療中は、歯の削りかすや血液、唾液、水などが空気中に飛び散ります。飛沫の中にウイルスなどが含まれていると、吸い込んだ飛沫が原因で感染症がうつってしまうこともあるんです。口腔外バキュームは口から出た飛沫を一気に吸い込んでくれるので、院内感染対策になると思い、取り入れました。治療前の口の中の消毒はもちろん、治療後は都度診療チェアを消毒し、治療器具の超音波洗浄や滅菌なども欠かさず行っています。院内の空気がしっかり循環するよう、空気清浄機も複数台設置しています。

患者とのやりとりを重視、視覚的で理解しやすい診療を

診療内容について教えてください。

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科3

歯科全般に幅広く診療を行っていますが、インプラント治療のほか、ホームホワイトニングといった審美面に関わる施術も行っていますし、今後も力を入れていきたい分野でもありますね。すべての患者さんに対し、保険診療と自由診療のメリット・デメリットをしっかり説明し、患者さんが選ばれた方法で治療を進めていきます。費用的な面で保険診療を選択される患者さんもいますが、しっかりやりとりしつつ、治療の流れを決めています。診療時は、歯科衛生士や受付スタッフも含め、積極的に患者さんとコミュニケーションを取るようにしています。自分では患者さんに対して正しい情報を出してしっかり理解・納得していただく診療スタイルが当たり前だと思っているので、治療前のコンサルティングにも時間をかけています。

子どもの歯列育成についても力を入れているとお聞きしました。

以前から、子どもの口腔機能の訓練や歯列矯正といった歯列育成に関わっていきたいという気持ちがありました。健康的な歯列育成のためには、食育や口腔機能訓練といった指導が重要だと思っています。お子さんの歯並びなどについて、親御さんから相談を受けることも多いですね。歯列矯正が必要な部分や年齢に応じた治療法、歯列矯正のリスクや治療費などについて十分に説明し、親子ともに納得いただいた上で治療に入るようにしています。子どもの歯列矯正は、親御さんだけではなく当事者であるお子さんも歯列矯正について理解して前向きに取り組んでもらう必要があるので、親子とともに協力しつつ治療を進めていきます。

歯周病予防などの面において、診療で工夫されていることはありますか?

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科4

視覚的でわかりやすい説明を心がけています。そのため、口の中の様子が細部まで観察できる口腔内カメラを使っています。どんな治療が必要か、治療後の仕上がりなどを目で見て確認することができます。また、位相差顕微鏡で細菌の動く様子を動画で撮影し、診療室のモニターで映し出し、患者さんとともに検査結果を共有します。さらに、虫歯になりやすい人と虫歯になりにくい人では体質や口腔環境が違うことがあるため、唾液に含まれる細菌の種類から虫歯のリスクを調べるといった唾液検査も行っています。オプションとなりますが、口の中が今どんな状態なのか患者さん自身が理解しやすいように、と考えて導入しました。口腔内の状態がわかれば治療に対してより前向きになってもらえると考えていますし、「予防をしっかりしていきましょう」と治療に生かすこともあります。

家族で安心して通えるクリニックをめざして

歯科医師になったきっかけと、ご経歴について教えてください。

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科5

自分自身、子どもの頃はよく虫歯になっていました。歯科医師である父のクリニックで診てもらっていたのですが、父と患者さんのやりとりや患者さんが喜んで帰られているのを見て、「歯科医師って良いな」と好感触を抱いたことがきっかけですね。治療に関して厳しい父でしたが、そのうちだんだんと父の苦労がわかるようになりました。大学を出てからは兵庫県の西宮市にある歯科医院に勤めて歯科について学び、院長を務めたこともあります。その後は歯列矯正についてもっと勉強したいと思い、矯正歯科や小児歯科、子どもの歯列矯正について知識を深め、研鑽を積みました。この時の経験が今の診療にも生きていると思っています。

歯科医師として、どんな点にやりがいを感じていますか?

治療が終わって、患者さんから喜びの声を聞くと、しっかり治療できて良かったなと感じますね。治療や予防歯科によって、患者さんのQOLを上げるためのお手伝いができればと思っています。歯科治療には時間や回数がかかりますが、健康的な歯を少しでも多く残しておくためにも、ぜひ定期的な受診をしていただきたいと思っています。

最後に、患者さんへのメッセージをどうぞ。

上野山喬文院長 上野山歯科こども歯科6

ご家族で安心して通える歯科医院づくりをめざしています。名称に「こども歯科」と入っているので、よく「大人は診ていただけないのですか?」と聞かれるんですが、大人の方はもちろん、ご家族で来ていただいて構いませんよ。仕事などで忙しいとどうしても受診は後回しになりがちですが、日頃のご自分のケアの成果を披露するためのチェックの場として、気軽に来てほしいですね。うまく磨けていないところなどをチェックさせていただきつつ、汚れを定期的に落とすこともして、口の中の健康を維持していきましょう。これからも患者さんとコミュニケーションをしっかり取りつつ、患者さんと二人三脚で診療を続けていきたいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正/8万8000円~、インプラント/33万円~、ホームホワイトニング/2万7500円、PMTC/7000円、唾液検査/3000円~

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