全国のドクター9,201人の想いを取材
クリニック・病院 158,634件の情報を掲載(2024年4月24日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 中央区
  4. 日本橋駅
  5. サルスクリニック日本橋
  6. 生活習慣病と栄養指導医師と管理栄養士の関わりについて

生活習慣病と栄養指導
医師と管理栄養士の関わりについて

サルスクリニック日本橋

(中央区/日本橋駅)

最終更新日:2021/10/12

サルスクリニック日本橋 生活習慣病と栄養指導 医師と管理栄養士の関わりについて サルスクリニック日本橋 生活習慣病と栄養指導 医師と管理栄養士の関わりについて
  • 保険診療

生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣が関係する疾患。高血圧症、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化などに深く関与しており、日本人の死因上位に位置する心疾患と脳血管障害は、生活習慣病によってリスクが高まることが知られている。生活習慣の中でも、特に「食事」は私たちの健康を大きく左右する要素であるため、栄養指導が重要になるのだそう。「未来の健康づくり」をコンセプトに2021年6月に開院した「サルスクリニック日本橋」では、管理栄養士が医師とタッグを組んで栄養指導を行っている。管理栄養士が食事に関する指導をすることのメリットや具体的な指導方法など、詳しい話を山下徹志院長と管理栄養士の安藤有子さんに聞いた。

(取材日2021年7月13日)

医師による丁寧な診療と管理栄養士による多角的な栄養指導で、生活習慣病治療の要となる習慣の改善を図る

Q生活習慣病の患者さんの傾向や治療について教えてください。
A
サルスクリニック日本橋 生活習慣病について語る山下院長

▲生活習慣病について語る山下院長

【山下院長】当院に来院する患者さんには、糖尿病や高血圧の方が多いですね。治療の基本は薬になりますが、生活習慣そのものが原因とされていますから、薬だけでは改善が難しく、生活習慣を変えていくことをめざしていきます。そのためには管理栄養士の指導が重要ですが、病院に通院されていても管理栄養士の予約がなかなか取れないということがあるようです。当院には管理栄養士が2人在籍しており、少なくとも1人は常駐しています。完璧とは言わないまでも、ある程度生活習慣の改善をしていければ、それが病気の今後につなげていけるのが生活習慣病です。医師と管理栄養士が患者さんと一緒に生活習慣を見直して取り組むことが大切です。

Q生活習慣病のケアにおける管理栄養士の役割は何でしょう?
A
サルスクリニック日本橋 管理栄養士の安藤さん

▲管理栄養士の安藤さん

【安藤さん】生活習慣病は根本から取り組むことが大切です。私たち管理栄養士は、医師が診療で聞き取ることができなかった患者さんの生活背景や食事の内容などを細かくヒアリングさせていただき、「その患者さんがどのような経緯で、今このような状態になっているのか」といったポイントをもとに院内でサポート方針を統一し、患者さんご自身に「なぜこうなったか」を理解していただく。つまり、私たちを介してご自身を見ていただくという形です。当院では患者さんとの相互の信頼関係を最も重視しています。リラックスしてお話しいただけるよう、また一方的な情報の押しつけにならないようカウンセリング的にお話をさせていただいています。

Q受診のタイミングについて教えてください。
A
サルスクリニック日本橋 管理栄養士が医師とタッグを組んで栄養指導を行う

▲管理栄養士が医師とタッグを組んで栄養指導を行う

【山下院長】何か自分の健康に関することを疑問に思ってインターネットで調べるのであれば、その時点で受診されるのが良いのではないかと思います。もちろん、健康診断で異常を指摘された時には、面倒臭がらずに一度ご相談いただだきたいと思いますし、健診を受けていない方は、まず健診にいらしてください。 【安藤さん】管理栄養士は、日頃の体を作っている食事を見るプロです。病気と思わず、もう少し気軽に来ていただけるとうれしいですね。それが結果的に隠れていた健康問題や早期の治療につながることもあります。部位別に体組成を確認できる機器もあるので気軽に健康チェックにいらっしゃってください。

Q患者さんが治療のモチベーションを持つための工夫はありますか?
A
サルスクリニック日本橋 ライフスタイルに合った治療を

▲ライフスタイルに合った治療を

【山下院長】医師側としては、患者さんが「通いたくない」と思う理由をなくすことが大事だと思っています。話を短くして薬を処方するだけでもいいですし、たくさん話を聞きたい方もいらっしゃるでしょう。「今日は仕事で疲れたな」という日でも通えるような配慮や工夫をしていければと思います。 【安藤さん】視覚的なイメージを持っていただくため、説明にはサンプルを用いています。私たちの考える1食分と患者さまの1食分に違いがある場合も多いので、リアルな模型を見せて認識を一致させるところからスタートします。医師の指導を、実際にどう生活に落とし込んでいけば良いのか栄養士がマンツーマンでお手伝いする体制を採っています。

Qこちらで行う栄養指導の特徴を教えてください。
A
サルスクリニック日本橋 院長の熱心な姿勢に共感するスタッフたちが患者を迎え入れる

▲院長の熱心な姿勢に共感するスタッフたちが患者を迎え入れる

【安藤さん】当院の管理栄養士には、病院勤務だけでなく食品業界やサプリメント業界で経験を積んできたバックグラウンドがあります。それだけに、本で学んできた知識だけでなく、多様な視点からのアドバイスができると思います。栄養指導は面白くないというイメージや怒られるのではないかという印象が強いようですが、私たちは興味を持ってもらうことが大事だと思っています。また、自分たちのファンになっていただくことで通院につながるよう、スタッフ全員で工夫しています。医師の診察がとても丁寧で、時間をかけていることも当院の特徴の一つです。栄養士が得た情報はスタッフ全員で共有し、適切なお声がけをしていく体制を整えています。

ドクターからのメッセージ

山下 徹志院長

少しでも気がかりなことがあれば、いつでも気軽に受診していただきたいですね。生活習慣病の原因は、まさに生活習慣です。生活習慣を改善することはひたすら我慢することだとなかなか一歩を踏み出せない方もいらっしゃるかと思いますが、正しい知識を得ることができれば、自分で選択していくことができるようになります。生活習慣病の結果引き起こされる脳梗塞や心筋梗塞、透析を予防することも大切ですが、何よりも大切なことは、今も将来的にも病気によって生活を制限されるのではなく、より幸せに生きていくことです。われわれはそのような全人的サポートに特化したチームです。医学の面でも食事の面でもお気軽にご相談ください。

Access