鷲見 圭輔 院長の独自取材記事
なかにし矯正歯科クリニック
(池田市/石橋阪大前駅)
最終更新日:2026/07/08
阪神宝塚本線・石橋阪大前駅から徒歩1分、スタイリッシュな外観が目を引く「なかにし矯正歯科クリニック」は、2021年に開業した。同院を率いる鷲見(すみ)圭輔院長は、大学院で歯科矯正学分野の歯学博士の学位を取得し、矯正歯科を専門に研鑽を積んできたエキスパート。診療ではカウンセリングに重きを置き、審美面と機能面の両立をめざしている。歯科クリニックや内科・循環器のクリニックと提携して届ける「チーム医療」も同院の大きな特徴の一つだ。歯列矯正を専門的に提供できるよう体制を整え、包括的なアプローチを実現している。「患者さんの笑顔を増やし、幸せになってもらいたいです」と優しく話し、歯列矯正の価値を多くの人に伝えて受診のハードルを低くすることに尽力する鷲見院長に、同院の特徴や診療への思いを聞いた。
(取材日2026年3月19日)
豊富な経験で幅広い症例に対応する矯正専門の歯科医師
先生は矯正歯科を専門に研鑽を積んでこられたそうですね。

矯正の分野に進もうと思ったのは大阪大学歯学部時代です。専門性が高く、学んでいくと非常に興味深い分野でしたので、矯正歯科の勉強をするために卒業後、広島大学大学院歯科矯正学の歯学博士の学位を取得。その後は教員として大学生や大学院生の教育を行いながら、大学病院での臨床や研究を行ってきました。僕の研究テーマは骨再生でした。先天異常による口蓋裂で上顎の骨が欠損して生まれた場合、通常8歳ぐらいで骨移植が必要になります。移植する骨は患者さんの腰骨を用いますが、負担が大きいため、患者さんの負担を減らすための方法はないか、ということをテーマに研究を行いました。
患者さんにとって矯正専門のクリニックで矯正をするメリットは何でしょうか?
まず、矯正歯科専門の歯科医師のほうが、矯正の診療経験が圧倒的に多いことではないでしょうか。矯正専門の環境に身を置いてきたからこそ、幅広い症例やさまざまな種類の装置といったものに精通していることが強みだと思います。また、矯正はオーダーメイドの診療です。ただ歯並びを整えることを図るだけではなく、その患者さんごとに適した矯正方法を提供できること、そして「この装置でやります」ではなく「この装置ができないのであれば、こういう装置もありますよ」といった提案ができるといった対応力を備えているのも、矯正専門の歯科クリニックだからこそと思います。
御院にはどのような方々が来院されていますか?

最寄り駅の石橋阪大前駅は、私の母校でもある大阪大学のキャンパスが近くにあるため、学生さんや近隣にお住まいの社会人の方が来てくれています。お子さんの来院をきっかけに、そのごきょうだいや親御さんがいらしてくださり、一家そろって通ってくださることもあります。頼ってもらえて光栄ですし、ありがたい限りです。
小児矯正は将来を見据え、適切なタイミングで開始
小児の時に矯正を行うメリットは何でしょうか?

小児の時に矯正を行う一番のメリットは、顎の骨の成長にアプローチできること、そして乳歯から永久歯への生え替わりを利用しながら矯正できる点にあります。小児矯正は基本的に乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に行う第一期矯正と、永久歯列完成後に行う第二期矯正に分けて行います。第一期矯正の段階で顎の成長を整えることができれば、将来成人矯正が必要になった場合でも、抜歯のリスクや第二期矯正の期間を軽減することが期待できます。
年齢や成長、発育に応じた方法をご提案されているとお聞きしました。
小児矯正は顎の骨の成長期に行いますが、子どもの成長は個人差があるため、一人ひとりの成長段階を丁寧に見極めた上で、矯正の開始時期や矯正法をご提案しています。また、小児矯正は今ある歯列にアプローチするだけでなく、これから生えてくる永久歯がきれいに並ぶための土台づくりも兼ねており、長期的な視点で矯正計画を立てることも重要です。乳歯が生えている期間は、人生全体で見ると幼児期のほんのわずかな時間に過ぎません。一方で、生え替わった後は、何十年も永久歯で生活していくことになります。そのため、これから生えてくる永久歯の大きさを予測して矯正計画を立てる必要があります。学会などの発表によると、日本人の歯の大きさは、約50年前と比べ全体的に大きくなっているそうです。当院では、現在の歯の状態を踏まえた予測式を用いて、より精度の高い矯正計画の立案につなげたいと考えています。
カウンセリングにも力を注がれているそうですね。

矯正は期間も費用もかかるため、十分にご納得いただいた上で治療を受けていただけるよう、カウンセリングには時間をかけています。私たちと患者さんが同じ方向を向いて進めていかないと、計画どおりに矯正を進めることはできません。特に小児矯正の場合は、お子さんと親御さんが同じ方向を向くことが重要です。カウンセリングでは、矯正の目的やかかる期間、費用などを丁寧に説明いたします。小児矯正を検討されている親御さんは、お子さんの歯並びが気になったタイミングで早めにご相談ください。「相談に来る=矯正が始まる」ではなく、年齢や成長、発育具合、将来を見据えて効率的に矯正が行えるタイミングをご提案しますので、お子さんの将来の歯並びのためにも、矯正歯科クリニックを上手に利用していただけたらと思います。
歯科や他科と緊密に連携し、包括的にアプローチ
患者さんごとに適した矯正をめざす上で、力を注がれていることは何ですか?

歯科クリニックや内科・循環器科のクリニックと連携し、チーム医療を行うことです。きれいな歯並びをめざすのが私の仕事ですが、1人の患者さんを健康にするということをめざす場合、矯正歯科だけではカバーしきれません。例えば、歯列矯正だけを目的に患者さんが来院されたとしても、矯正だけでは見た目や機能的な面の改善を図ることが難しい場合は、矯正以外の部分を連携先の歯科クリニックに担ってもらうことで改善につなげます。それぞれの症例に適した方法を取れることがチーム医療の大きなメリットであると実感していますし、包括的なアプローチができる環境が整っていることは患者さんの安心感にもつながるのではないかと考えています。
真向かいには連携先の歯科クリニックがありますね。
そうですね。周辺の歯科クリニックとの連携を大切にする中でも、特に「中西歯科クリニック」との緊密な連携は、当院の大きな強みとなっています。院長の中西亮太先生は大学の同級生で、友人でもあり信頼できる歯科医師です。私が矯正を担当し、それ以外の治療は総合歯科診療の経験が豊富な中西先生が対応しています。さらに彼のお父さんが院長を務める内科・循環器のクリニックとも連携し、チーム医療を行うことで、患者さんの健康にとってより良い医療の提供をめざしています。
最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

精度の高い矯正の提供をめざすため、最近歯科用CTを導入しました。精密な検査結果と自分たちの経験、先人たちの知恵、技術をできるだけ調和させて、専門性の高い矯正の提供のために、日々の研鑽を重ねていきたいと思います。また、矯正では、審美面と機能面の改善を図りますが、2つは別のものではなく両立できるものであると考えています。整った歯並びで見せる自然で健康的な笑顔は、見た目が美しいのはもちろん、自信や相手への信頼を表すものだと思っています。そして、きれいな歯並びは健康維持においても有用です。とはいえ、矯正は期間が長くかかるものですので、「この歯科クリニックにかかれば、自分のことや歯をきっと大切にしてくれる」と思っていただけるような接し方や環境づくりを心がけていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯列矯正/60万5000円~、第一期矯正/60万5000円~、第二期矯正/38万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

