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中村 小源太 院長の独自取材記事

なかむら腎・泌尿器科クリニック

(尾張旭市/藤が丘駅)

最終更新日:2024/04/09

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック main

藤が丘駅より車で約10分の場所にある「なかむら腎・泌尿器科クリニック」は白を基調に木目を生かした温かな外観が目印。採光に優れ、陽光が降り注ぐ院内も、木をふんだんに使用したナチュラルな雰囲気でリラックスして受診することができる。院長の中村小源太(こげんた)先生は飾り気のない性格で、患者をリラックスさせるような落ち着いた雰囲気を持っている。腎臓、尿管、膀胱など尿路のエキスパートで、泌尿器外科の医師として豊富な手術経験を持ち、前職の愛知医科大学医学部泌尿器科学講座では准教授も務めていた。「クリニックの合言葉は感謝」と語る中村院長にクリニックの特徴や診療時に心がけていることなど話を聞いた。

(取材日2023年7月6日/2024年3月27日)

地域医療の受け皿として患者の役に立ちたい

貴院について教えてください。

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック1

2021年6月に新規開院し、2024年で4年目になります。愛知医科大学で22年間学んできたことを、学生時代から育ててくれたこの地域の患者さんに還元したい、という想いで開業しました。患者さんが手作りのお菓子や育てた野菜を持ってきてくださることもあり、温かい方が多いですので、ここに開業して良かったなとうれしく思いますね。この辺りは泌尿器科のクリニックが少ないこともありますので、今後もより一層、地域に密着した医療を提供したいと思います。立地的にも当院は愛知医科大学病院、旭労災病院、公立陶生病院といった中核的な病院と連携しやすい位置にあります。他にも愛知県がんセンターや名古屋第二赤十字病院とも連携を開始しました。これまで同様、泌尿器科プライマリケアをはじめクリニックとしての役割を果たしていきたいと思っています。

先生の専門分野や得意とされている治療は?

大学病院では泌尿器科を専門とする外科の医師として、泌尿器悪性腫瘍・排尿障害・女性泌尿器科疾患・尿路結石症・尿路感染症・腎臓病などさまざまな泌尿器疾患を20年以上治療してきました。中でも専門はロボット手術、腹腔鏡下手術や内視鏡下手術です。以前は、外科医は家に帰らずに働くのが当たり前という時代で、ほぼ毎日、命を削りながら手術を行っていました。今思えば、一通りやりきったという気持ちが、開業のきっかけになったようにも思います。また、この時の私たち外科医の経験が、現在普及しつつあるロボット支援手術に発展させたという自負があります。これらの経験により、判断に迷うことが少ないです。患者さんの状態を適切に捉え、地域医療の受け皿としてお役に立ちたいと思っています。

どのような患者さんが来院していますか?

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック2

泌尿器疾患で受診される方は年々増加しているように感じています。男性や女性、高齢者など患者さんは年齢を問いません。近年は夜尿症や陰茎トラブルに悩むお子さんも多いです。近隣の方はもちろん、瀬戸市、長久手市、名古屋市、春日井市や豊田市、時には岐阜県など、遠方からも患者さんが来てくれています。ご紹介での来院も多く、協力いただいている先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。隣が皮膚科クリニックですので、陰部皮膚疾患は必要に応じてお願いすることもあります。より良い地域医療を提供するために、今後も病診連携をしっかり行っていきたいと思います。また、大学病院時代の患者さんが近況報告に来てくれることもあるのは、うれしい限りです。

可能な限り、寄り添っていきたい

医師として意識していることを教えてください。

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック3

「大丈夫と言える医療の提供」です。患者さんは不安な気持ちで来院されるということを何年経っても忘れてはならないと思っています。そのためには、隠し事をせず、事実を正直にお話しすることはもちろん、患者さんに合わせた適切な伝え方を意識することが大切です。客員教授として大学で講義をしている時に感じるのですが、人と人との接し方は、時代とともに変化しているように思います。世代によって、理解してもらいやすい伝え方、接し方があると思っています。私の中では挑戦ではありますが、なるべくギャップを感じさせないようにしていきたいですね。そして、これまでいろいろな患者さんと出会いましたが、医師として、人として、真っすぐ生きていくことを大事にしたいです。

診療の際に最も心がけていることは?

「私、大丈夫なんだな」と安心して帰っていただくこと、そしてできるだけお待たせしないようにしていることです。当クリニックでは、基本的には尿検査をしてから、必要な治療に移ります。採尿して、尿検査で判断して、患者さんのお話を聞いて、ガイドラインに則った治療をしています。いきなり患部を見ることはほぼありませんので、「恥ずかしい」という方もあまり心配せずに受診いただきたいですね。受診後に「相談して良かった」と思っていただけるよう努めています。そして、患者さんは貴重な時間を使って来院されているので、なるべくお待たせしないよう工夫をしています。わかりやすい言葉で端的に話すようにしたり、会計もスムーズに進められるように自動精算機を導入しています。スムーズな診療につながる一方で、患者さんが理解されていないまま、気づかずに話を進めてしまうときもあります。もし私の説明がわからなかったら、気軽に質問してください。

医師として喜びを感じる時は?

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック4

大学病院ではがん患者さんの手術をメインにしてきましたが、開業してからは薬剤選択の経験を生かすことに注力しています。ひと昔前に比べて、薬の種類はものすごく増えましたので、副作用、飲み合わせなどを考慮しつつ、一人ひとりに適切な薬を選ぶ必要性があります。これは、当院の強みの一つとなりました。最近は自律神経の乱れにより、泌尿器のトラブルが出て、眠れないという患者さんが多くいらっしゃいます。適切に薬を処方でき、尿の悩みから解放される患者さんが増えれば、それこそ喜ばしいことですし、泌尿器科の開業医の醍醐味だと思います。患者さんから「良くなったよ!」と感謝していただけたら、こちらも「ありがとうございます」と言いたくなりますね。

恥ずかしがらず、一歩踏み出してほしい

建物にも先生のこだわりが見られますね。

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック5

患者さんが少しでもリラックスできるような空間にしたいと思い、事前にいろいろなクリニックに足を運び、見学させてもらいました。実は内装は自宅よりもこだわっています(笑)モダンな雰囲気も考えましたが、ナチュラル感を演出したいと思い、木をふんだんに使いました。採光が良くて明るく、解放感があると患者さんからも好評です。スタッフが円滑に動けるように、部屋の広さや動線などの細部も図面段階の設計から関わりました。尿検査は大学病院にも置かれているような機器、尿流量測定検査は便器一体型の機器を採用するなど検査機器にもこだわっています。腹圧性尿失禁や前立腺がん手術後の尿失禁治療などに使用する、低周波治療器も導入しています。

スタッフはどのような方が多いですか?

ホスピタリティーという言葉がぴたりと当てはまる、優しく、人間力が高いスタッフばかりです。私は特に教育はしていないのですが、本当に頼りになるスタッフばかりで、安心して任せられるので、ありがたいですね。皆いろいろな病院を渡り歩いてきただけあって、必要なスキルを備えており、教育する必要性を感じていないからです。スタッフは百戦錬磨で適切に役割を果たしてくれています。おかげさまで「みんな明るくて良い雰囲気だね」と、患者さんからお褒めの言葉をいただくことも多いです。また、私生活の充実が、結果として質の高い医療提供につながるというのが私の考えです。スタッフには早く帰ってもらって、プライベートを大切にしてほしいと思っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

中村小源太院長 なかむら腎・泌尿器科クリニック6

開業して3年が経ち、地域の患者さんや近隣の開業医、スタッフなどさまざまな人に支えられていると感じます。地域医療に貢献するに当たって、まだまだ発展途上の身。周りの方々の意見を柔軟に取り入れ、診療の経験を積むことで、より患者さんが気軽に相談できるクリニックにしていきたいです。将来的には頻尿や尿漏れに悩む人々を救い、心の安定につながる社会をつくっていきたいと思っています。それが泌尿器科のプライマリケアの一番大事な使命だと考えていますから。その上でがん治療などもしていけるのが理想です。また、排尿トラブルを抱えている方は、夜眠れないなど悩み事が多いと思います。一人で悩まず、まずは一歩踏み出していただきたいです。患者さんの不安に寄り添っていきたいと思っていますので、恥ずかしがらずご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

勃起障害(ED)治療/3300円〜

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