全国のドクター9,295人の想いを取材
クリニック・病院 158,642件の情報を掲載(2024年4月20日現在)

  1. TOP
  2. 宮崎県
  3. 宮崎市
  4. 加納駅
  5. 有村歯科・口腔外科
  6. 有村 慶一 院長

有村 慶一 院長の独自取材記事

有村歯科・口腔外科

(宮崎市/加納駅)

最終更新日:2021/11/25

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科 main

JR日豊本線、加納駅から徒歩約10分の距離にある「有村歯科・口腔外科」。豊かな自然が広がる中で円形の窓をワンポイントとするモダンな外観の建物が目を引く。宮崎市中心部にも近く、駐車場は12台分用意され自動車でのアクセスにも便利だ。有村慶一院長は、宮崎大学医学部附属病院の歯科口腔外科で研鑽を積んだ後、2021年5月に同院を開業。小児歯科の診療経験がある妻を副院長とする二診制で診療にあたっている。一般歯科、口腔外科、小児歯科と幅広い診療分野をカバーしながら、院内に歯科技工士が常駐することで義歯やかぶせ物の製作調整にも強みを発揮。患者の声に注意深く耳を傾け、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけているという有村院長に、いろいろと話を聞いた。

(取材日2021年9月25日)

患者の声をよく聞いて診断しわかりやすく説明する

まず歯科医師を志したきっかけから開業までの経緯を教えてください。

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科1

両親が歯科に関わる仕事をしていたので、自然と自分もそういった分野に興味を持つようになりました。親の仕事ぶりを近くで見ていて、作っていた技工物が完成したときのうれしさのようなものも、幼いながらに何となく感じていました。といっても本気で歯科医師をめざそうと考えるようになったのは、高校生になってからでした。歯科医師になるための勉強は大変でしたが、鹿児島大学に進学し、卒業後は宮崎大学医学部附属病院に勤務しました。大学の医局に9年間所属し、最後の1年半は都城の藤元総合病院に勤めました。そして歯科医師になってからちょうど10年目にあたる2021年に、生まれ育った地元で開業したという経緯です。

年齢や症例など、どのような患者さんが多いですか?

年齢層は小さなお子さんからお年寄りまでと幅広いですね。昔から家族でお住まいの方も多く、年齢にあまり偏りはないと思いますが、近くに大学や中学校などの教育施設があるからか、若い方が少し多めかもしれません。症例に関しては、やはり看板に出しているからだと思いますが、口腔外科に関連する症例がわりと多いですね。でもまだ開業して数ヵ月なので、これから徐々に変わっていく可能性はあると思います。

治療において心がけていることはありますか?

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科2

患者さんの訴えをよく聞いて、まずそれを改善することです。ときには患者さん自身が勘違いをしていたり、他のことが原因だと思い込んでいることもあるので、訴えている症状の原因がどこにあるのか、じっくりと話を聞きます。またその背景にある生活習慣などについてもお聞きして、正しい診断をするように心がけています。必要があればエックス線撮影や歯科用CTも使って検査をします。もちろん問診、視診、触診、打診など、必要な診察はすべて行い、その結果をできるだけわかりやすく丁寧に説明した上で、治療計画を立てます。例えば口内炎の場合、腫瘍の可能性もあるため、中に芯や根っこがないかとか、周囲の形状などもよく調べ、いつからできているのか、大きさに変化はないか、痛みの程度はどれくらいかなど、よくお聞きして、すべての情報を得た上で診断します。

高次医療機関とも連携した口腔外科分野の診療が強み

口腔外科ではどのような治療をするのですか?

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科3

難しい親知らずの抜歯や、口内の腫瘍や外傷、顎関節症など、さまざまな病気やケガに対処します。高次医療機関ともしっかり連携しているので、例えば初期の口腔がんが疑われるような場合は、高次医療機関との橋渡しをすることができます。がんではなくても、口内のできものなど「気になってはいるけど大きな病院には行きにくい」というような場合でも相談に乗ることができます。注意したいのはやはり長期間治らない口内炎のようなケースですね。

口腔がんは意外と多いということですか?

それほど多いわけではありませんが、増加傾向にはあります。口内炎がなかなか治らないとか、それがだんだん大きくなってきているというような場合に、検査をしてみたら口腔がんだったということが時々あります。従って、慎重に対処する必要があります。そういったところの見極めは大事だと思っています。

口腔外科のほかに得意としている分野はありますか?

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科4

歯科技工士が在籍しているので、義歯やかぶせ物にも強いです。院内で製作しているので、何か問題が生じても、その場で調整して患者さんにすぐにお返しすることができます。技工物を外注している場合は、一度お預かりして直してもらうのに日数がかかってしまいがちですが、そういった意味で技工物のフォローアップは手厚くできると思います。また副院長は小児歯科の歯科医院に勤務経験があるので、お子さんの診療も得意分野の1つだと言えます。

地域から信頼される歯科医院になりたい

院内の設計やデザインについて何か注文したところはありますか?

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科5

歯科医院を数多く造った経験のある設計士さんだったようで、細かい部分まで全部わかって設計してくれたようです。歯科医師は診療しやすく、患者さんにとっても居心地が良いように造ってくれていると思います。待合室の丸い窓も、造っている途中はちょっとびっくりしましたが、完成してみたら良い特徴になっていると思いました。

個室の診療台も特徴ですね。

完全な個室は一番奥に1室あり、あとは天井近くにスペースを開けた半個室になっています。プライバシーが重要になった今の時代に合うように設計しました。しかも現在は新型コロナウイルス感染症の流行もあるので、それも考慮して個室設計にしました。院内感染症対策としては、消毒・滅菌を徹底するのは当然として、歯を削るときの粉じんや飛沫を吸い取るための口腔外バキュームをすべての診療台に設置しました。

それでは今後の展望をお聞かせください。

有村慶一院長 有村歯科・口腔外科6

幅広い世代を対象とする診療を行っていきたいですね。そしてこの地区の中では「ここにかかれば安心だ」と思ってもらえるような、信頼感を持って受診していただける歯科医院になりたいと思っています。特徴としては、繰り返しになりますが一般歯科、小児歯科、口腔外科という幅広い分野をカバーできること、そして歯科技工士が在籍しているので義歯やかぶせ物の製作と調整が迅速にできること、さらに歯科衛生士も在籍しており予防のためのメンテナンスも提供できることが、当院の強みです。まだ開業して日が浅いですが、これから徐々に認知度を高め、地域のかかりつけ医として定着していけると良いなと思っています。

Access