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塩澤 彰久 院長の独自取材記事

リップル歯科クリニック

(前橋市/群馬総社駅)

最終更新日:2022/08/01

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック main

群馬大学荒牧キャンパスの近くに「リップル歯科クリニック」はある。白い外観に、医療機関には珍しい紫の看板が印象的だ。内装も外観と同様に、白を基調にしながら紫をポイントに置いたデザインで設計されている。歯科医師だった両親から受け継いだ建物を改装し、名称も変えて再スタートを切った同院。現在は患者一人ひとりに合わせた予防・治療プログラム「メディカルトリートメントモデル」をベースに、さまざまな年齢層の患者を受け入れている。海外の歯科先進国と比べて、日本はまだまだ遅れていると話す塩澤院長。だからこそまずは地域に密着しながら、患者の歯科への意識を高めていきたいという思いが強い。物静かな印象の塩澤院長だが、インタビューでは自分のポリシーや考えを、自身の言葉で注意深く語ってくれた。

(取材日2022年4月5日)

両親から受け継いだ場所で新たなスタートを

歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック1

子どもの頃からの夢だった、というわけではないんです。最初は早稲田大学の理工学部に進んで、建築を勉強していました。建築の勉強は楽しくはあったんですが、なんとなく「自分はこの道に進まないんじゃないか」という違和感があったんです。そこでたどり着いたのが歯科医師でした。両親が歯科医師だったという影響もあったと思います。口の中を組み直したり、立て直したりという点では、建築と歯科治療って似ていますよね。それに早稲田大学に入学して東京で暮らすうちに、地元について考えることが増えたんです。地元での思い出とか、地元の良い部分とかですね。そこで生まれ育った地域への恩返しや地域貢献を考えるようになりました。これが開業への決め手になりましたね。

この場所も歯科医院も、ご両親から受け継いだものだとお聞きしました。

そうなんです。場所は変わらないんですが、建物は改装しました。歯科医院の名前も、以前は「塩沢歯科医院」だったんですが、私が院長になるタイミングで現在の名前に変えたんです。両親が経営していた頃に比べると、院内のデザインはもちろんですが、コンセプトなども大きく変わったと思います。変わらないのは、地域医療に貢献したいという思いですね。

診療科目がとても多く感じますが、どうしてですか?

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック2

開業当初はこんなに多くなかったんです。ただ、患者さんを診察していくうちに、「こういう治療ができるようになればこの患者さんはもっと良くなる」「自分にこういう技術や知識があれば、もっと患者さんの負担を減らせる」ということに気づくようになり、必要に応じて勉強したり講習に参加したりするようになりました。その結果、今のような多くの診療メニューと、あらゆる年齢層の患者さんをカバーできるようになったんです。勉強については常に心がけています。去年よりも良い治療するというのが毎年の目標ですし、少しでも技術や知識の階段を上がるイメージで学んでいます。機材についても同じですね。必要なものに投資・投入していったら、多くの優れた機材がそろいました。

メディカルトリートメントモデルをベースにした診療

メディカルトリートメントモデルについて教えてください。

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック3

簡単に言うと、患者さんのお口の環境を徹底的に検査して、虫歯や歯周病といった予防プログラムを提案・実行することがメディカルトリートメントモデルです。これは時間も来院回数も増えますので、手間だと感じる方も少なくないと思います。予防に関しては患者さんご自身で取り組んでいただくことも多いですから。当院では初診時にメディカルトリートメントモデルを提案していますが、実行するかどうかは患者さんの判断にお任せしています。無理強いすることはしていません。

なぜメディカルトリートメントモデルが大事なのでしょうか。

一般的な歯科治療の初診では、まず口腔内を検査しますよね。その検査自体が、日本はまだ世界標準に届いていないんです。メディカルトリートメントモデルは、すべての歯科治療において基礎となる部分です。例えば同じ虫歯でも、患者さんの口腔環境や生活状態といったもので状況は左右します。虫歯になりにくい患者さんの虫歯治療と、虫歯になりやすい患者さんの虫歯治療は似て非なるものなんです。その後の予防の進め方も違います。ですから、われわれはまず患者さんの口腔環境を知ることから始めます。そのために問診や検査に時間をかけているんです。それから、口腔環境で最も大切なブラッシングについても指導させていただきます。治療も大事ですが、予防こそが大事ですから。患者さんにも積極的に取り組んでいただくのが、メディカルトリートメントモデルです。

予防意識を高めることが大切なのですね。

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック4

そうなんです。虫歯や歯周病など、悪い部分だけ治療しても、根本が変わらないと悪いサイクルが繰り返すだけなんです。例えば歯磨き習慣がない人の虫歯を治療しても、歯磨きの習慣をつけなければほかの歯が虫歯になってまた治療しなければいけませんから。正しい歯磨きさえできれば、虫歯への不安はかなり軽減されます。日本の歯科治療の質や考え方というのは、アメリカやスウェーデンといった歯科先進国に比べてかなり遅れています。悪い部分を治療するのが歯科医療ではなく、その人に応じた予防プログラムを組んで実行するというのが、海外の歯科医療の考え方です。

これからも技術や知識を日々アップデートしていく

インプラント治療についても詳しく教えてください。

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック5

一言でインプラントといっても、クリニックによっては受け入れが難しい患者さんがいらっしゃいます。当院がインプラントを始めた時もそうでした。当時は私の技術や知識不足を理由に患者さんをお断りすることがあり、かなり勉強しましたね。現在は技術も上がって、対応できるケースもとても増えました。当院の話を聞いてわざわざ足を運んでくれる患者さんも増えています。虫歯治療を繰り返した歯は割れやすくなるんです。破折した歯の患者さんはインプラントをすることが多いですね。

こちらのクリニックの強みを教えてください。

塩澤彰久院長 リップル歯科クリニック6

患者さん一人ひとりに合った、オーダーメイドの治療法と予防法を提案しています。一般的に良いとされているものでも、Aさんには合っていて、でもBさんには悪影響といった場合もあり得ますから、当院ではすべての患者さんに同じものを提供することはありません。時間をかけて患者さんのことを知り、全力で治療にあたります。その後は定期的なメンテナンスです。どのくらいの頻度でメンテナンスをするか、実際にどうするかは患者さん自身の判断です。日々のブラッシングも患者さんが行うことですので、患者さんも自身の歯について学び、意識していく必要があります。苦しいことや難しいことは相談してください。一緒に健康な口腔環境をめざして維持していきましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/38万160円~、審美歯科(ホワイトニング上下)/3万7400円~

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