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弓削 俊彦 院長の独自取材記事

ゆげクリニック

(宮崎市/宮崎神宮駅)

最終更新日:2024/09/10

弓削俊彦院長 ゆげクリニック main

宮崎市大島町。リゾート感あふれる高台にある「ゆげクリニック」は、サロンのようなスタイリッシュな外観が印象的な、2021年2月に誕生したばかりのクリニックだ。弓削俊彦院長は複数の病院で形成外科を中心に経験を積んだ後、同院を開業。診療内容は形成外科・皮膚科・美容外科・美容皮膚科で、患者が諦めていた症状にも多角的な視点で向き合う。メインはあくまでも形成外科・皮膚科の保険診療で、それだけでは難しい場合に、美容外科や美容皮膚科という選択肢もあることを伝えるスタンスだという。「治す」ことにこだわり、患者にとって満足いく医療の提供に努める弓削院長にクリニックの特徴を聞いた。

(取材日2021年6月16日)

体表面の疾患全般に外科的治療を行う形成外科が専門

勤務医時代は多くの地域を回られたそうですが、なぜここで開業を?

弓削俊彦院長 ゆげクリニック1

私が所属していた長崎大学の形成外科は日本でも古い歴史を持ち、九州、中四国、関西辺りまで関連病院がたくさんあるんですね。その関係で愛媛、北九州、長崎、大分などさまざまな関連病院を回り、出身地の宮崎に戻ってきました。宮崎市の宮崎江南病院や児湯郡高鍋町の海老原総合病院での勤務を経て開業しました。もともと私は日向市出身なのですが、親兄弟も宮崎市に出てきているので、宮崎市で開業しようと考えたんです。この場所を選んだ決め手は、近隣に形成外科が少なく、幹線道路が近いこと。あと、土地の安全性を重視し、ハザードマップを見て、津波や洪水のリスクの低いところを探してここにしました。実際診療を始めると、思った以上に交通量が多く、どんどん開けていきそうなエリアだなという印象です。

とてもすてきな造りのクリニックですが、こだわりは?

美容皮膚科があるのにここで患者さんを日焼けさせるのも良くないので、南中高度を計算して夏の直射日光が入らないような設計にし、ひさしを長く出しました。ガラスはUVカットです。あと、窓には縦横の比率で美しく見える黄金比というのがあって、美しい比率を取り入れることで見た目にもこだわりました。私が家具好きなのもあるのですが、お気に入りの北欧デザインの椅子も入れています。照明はデザイン賞を取ったスタイリッシュなもので、患者さんが落ち着けるよう優しい光にしています。あとはキッズスペースをつくったこと、皮膚科や形成外科と美容の受付を別にしたことといったところでしょうか。

どういう患者さんが多いのですか?

弓削俊彦院長 ゆげクリニック2

皮膚科疾患では近くの方が多く、美容関連は県内外、鹿児島や日南串間など遠くからも結構来られます。年齢層は小さいお子さんからご高齢者まで。小さな子は泣いたり暴れたりして大変なときもありますが、子どもたちの顔を見ていると和みますね(笑)。年齢層に偏りはありませんが、女性が圧倒的に多いです。当院はスタッフ全員女性なので、患者さんも話しやすいのではないかと思います。主訴として多いのはほくろ、粉瘤、脂肪腫、ガングリオンといった皮膚のできもの、眼瞼下垂など。これから夏場にかけては、あせもやとびひ、じんましんといった皮膚疾患が増えてくるのではないかと思います。

内服薬・外用剤・外科的処置と多角的な治療が可能

形成外科ではどのような診療を行っていますか?

弓削俊彦院長 ゆげクリニック3

外傷、皮膚腫瘍、皮膚悪性腫瘍、熱傷、褥瘡、難治性潰瘍など、体表面の疾患を一通り診ています。口唇裂・唇裂鼻変形も扱いますが、小さいお子さんの手術は全身麻酔が必要なので当院では難しいため、大人になってからの傷痕修正に対応しています。手術については局所麻酔で行えるものを扱っており、今のところ皮膚腫瘍や眼瞼下垂の手術が多い印象です。眼瞼下垂手術とひと口で言っても種類はさまざまにあり、その原因や状況により異なるタイプの手術を行うことになります。要は形成外科も皮膚科も皮膚を扱う科ですが、皮膚疾患に対して外科的なアプローチをするのが形成外科、外用剤や内服薬をメインで行っていくのが皮膚科と考えるとわかりやすいと思います。

眼瞼下垂の手術は勤務医時代から多く携わってこられたそうですね。

最も多いのは皮膚腫瘍ですが、眼瞼下垂もかなり多く経験を積んできました。眼瞼下垂の手術は筋膜を移植する方法と、筋肉を扱う方法に大きく分けられます。その筋肉の扱い方にもさらにいろいろな方法がありますし、担当する先生によっても異なります。1回処置したらそれ以降は処置ができなくなるような方法だと、年齢を重ねてまた下がってきた場合、やり直しができません。ですので、当院ではできるだけ組織の損傷が出ない方法を心がけています。

先生が形成外科を専門に選ばれた理由は何だったのですか?

弓削俊彦院長 ゆげクリニック4

昔から細かい作業が好きで手先が比較的器用だったというのと、性格的に几帳面なほうだと思うので、その辺が形成外科に向いているかなと思ったんです。外見的に悩む人のQOLの向上といいますか、病気を治すだけではなくて気持ちの面でのケアもできる科だと考えたのも理由の一つです。あと、形成外科は基本的に、患者さんが亡くなる科ではなく、満足できる治療を提供できれば患者さんに喜んでいただける科なので、やりがいも大きいのではないかと思いました。ただ逆に言うと、治療が完了した患者さんはその後あまり来院されないわけで、それは寂しいです。時々は顔を見せていただけるとうれしいのですが(笑)。

美容のご相談にも対応されていますね。

日本では形成外科でない科の先生が美容外科を扱うこともあるんですが、本当は美容も形成外科の専門分野の一つなんです。例えばアメリカでは、形成外科の勉強を数年してからでないと美容はできません。そういった意味で、私も形成外科の一つの分野として始めました。美容を積極的にお勧めするといったスタンスではありません。例えば一般的な皮膚疾患の患者さんで、外用剤や内服薬だけではなかなか満足できない部分があるといった場合に、そういった対応も可能ですよとお伝えするくらい。あくまで保険診療がメインで、それで難しいなら別のアプローチもありますよ、と提案する感じです。

複数の選択肢から最も効果的な治療法を提案したい

診療の際に心がけていることは?

弓削俊彦院長 ゆげクリニック5

形成外科や皮膚科というのは、外用剤や内服薬、または外科的なアプローチなど何らかの方法を駆使して症状の改善を図っていきます。しかし、そこで難しい場合、当院では審美性を重視した選択肢も提示できる。そうした選択肢の広さが私たちの強みだと思っています。なので、中途半端な治療はせずに、きちんと解決法を提案していくつもりで診療に臨んでいます。もちろんアトピー性皮膚炎など長く付き合っていかなければいけない慢性的な疾患もありますが、症状が治まらない理由には、きちんとした治療法が行われていない、適切なお薬が処方されていても正しく外用できていない、あるいは生活習慣の中で何か悪さをしているものがあるといったケースも少なくありません。そういうところを見直すことで、これまで諦めていた症状も何らかの解決策を見いだせる可能性が出てくるのです。その辺を患者さんにわかってもらうよう、丁寧に説明することを心がけています。

休日は何でリフレッシュされているのですか?

30代の頃はマラソンをよくしていましたが、今は登山ですね。高千穂峰や韓国岳など霧島の山に行くことが多いです。アウトドア系のことは全般的に好きで、登山、ピクニック、キャンプなどを家族と楽しんでいます。ほかには日本酒でしょうか。最近はコーヒーにもはまっていて、自宅焙煎を楽しんでいます。豆の量とか抽出時間とかはスケールがあるし、有名なコーヒーショップの豆の量もネットで公開されています。有名なバリスタのドリップの秒数とかも出てくるので、そういうのをまねしてやってはみますけど、やはり素人にはいろいろと難しいですね。昔勤務していた病院の近くに、日本でも有名なバリスタがいるお店があって、そこの豆を今でも取り寄せています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

弓削俊彦院長 ゆげクリニック6

繰り返しになりますが、私たちが提供している形成外科と皮膚科は、治すことを目的に診療を行っています。皆さんのお悩みについて、いろいろなアプローチ、解決法を持ち合わせていますので、何らかのご提案ができるのではないかと思います。ほかのクリニックでうまくいかなかった方も、諦めずにとりあえずご相談ください。小さなお子さんからご高齢者まで、安心して来ていただければと思います。あと、一つだけ皆さんにお願いがあります。当院で治療した後もそれきりではなく、たまには顔を見せに来てくださいね(笑)。

自由診療費用の目安

自由診療とは

美容外科、美容皮膚科のカウンセリング/初回 3300円

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