低用量ピルはQOL向上に寄与
さまざまな女性の悩みに対応
ルナレディースクリニック川崎駅前院
(川崎市川崎区/川崎駅)
最終更新日:2025/04/23


- 保険診療
- 自由診療
もともと避妊のために開発されたという低用量ピルは、現在では月経困難症の治療目的で用いられることも多いという。川崎駅東口から徒歩すぐの「ルナレディースクリニック川崎駅前院」の理事長である川原正行先生は、「女性の人生や生活の質向上のために、低用量ピルは有用」と話す。それは、毎月の重い月経痛に耐えることがなくなることが期待できるだけでなく、望まない妊娠を防ぐことにもつながるためだ。多くの悩める女性に対応する中で、妊娠中絶患者も受け入れてきた同院だからこそ、低用量ピルの情報を啓発し、服用しやすい環境づくりに努めているのだろう。取材では、低用量ピルのメリットや注意点をはじめ、同院での診療の特徴について聞いた。
(取材日2025年02月13日)
目次
駅周辺、待ち時間の短縮など、忙しい女性の受診しやすさを考えたクリニック。オンライン診療にも対応
- Q低用量ピルを服用するメリットについて教えてください。
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A
▲エコー検査をはじめ、疾患を見逃さないよう幅広い検査が可能
低用量ピルのメリットには、生理痛や月経困難症、月経周期の調節などがあります。女性4~5人で旅行をすると、1人は生理の人がいるという経験はありませんか?低用量ピルを服用していると、月経周期の安定が見込めるため、日程調整がしやすくなります。生理による生活や行動の制限が減ることで、女性の生活の質の向上にもつながります。また、望まない妊娠を避けるためにも低用量ピルは有用です。まだ子どもを望まないという段階であれば服用しておくといいでしょう。妊娠を希望するときになったら、服用を止めることで通常の妊娠もめざせます。月経困難症などの生理痛軽減が目的の場合は、保険適用も可能です。
- Q服用において注意点はありますか?
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A
▲ピルの副作用によるデメリットもわかりやすく説明する
患者さんによっては、副作用が出ることもあります。よくある症状は、むくみや吐き気です。ただし、3ヵ月継続すると体が慣れてきますので、あまり心配はいりません。それよりも、私たち医師が危惧するのは血栓症です。固まった血で血管が詰まることで、脳梗塞や心筋梗塞になり、命に関わることもあります。例えば、35歳以上で1日に15本以上タバコを吸う方は、血栓ができるリスクが高いので注意が必要です。しかし、一般的に血栓症になる確率は高くありません。交通事故に遭うのと同程度といわれています。リスクを過度に恐れて、低用量ピルの服用自体を諦めてしまうのはもったいないことです。医師や看護師とよく話して決めましょう。
- Qこちらのクリニックでのピル処方の特徴について教えてください。
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A
▲患者に寄り添い、ハード面ソフト面どちらにも気を配る
患者さんに手間がかからない工夫をいくつかしています。1つは、アクセスの良さです。当院は、川崎駅から徒歩すぐのビル内にあるのでとても便利です。さらに、ピルに関する専門の診療枠を設け、予約制にすることで、待ち時間を少なく受診できる体制を整えました。また、自由診療での低用量ピルの処方は、オンライン診療が可能です。薬もご自宅へ郵送するので薬局へ行く手間もありません。保険診療の場合も、平日は19時半まで、土日も18時半まで受けつけているので、お仕事帰りでも受診いただけます。受診しやすさだけでなく、看護師によるカウンセリングを行うなど、患者さんに寄り添ったケアも心がけています。
- Qこちらでは人工妊娠中絶にも対応されているそうですね。
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A
▲わかりやすく説明し、丁寧な診療を心がける
はい。当院には母体保護指定医が複数人おり、11週と6日までの初期の人工妊娠中絶に対応しています。当院の手術は吸引法です。吸引法は術後の合併症のリスクが低く、低侵襲なので母体への負担を抑えられます。また、点滴による麻酔と吸入麻酔を使用するため、患者さんが感じる痛みにも配慮しています。術後の経過も大事なので、術後診察は手術代に含め、患者さんの負担感を軽減する工夫もしています。
- Q女性にとって重要な検査などがあれば教えてください。
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A
▲待合室には仕切りがある席も用意
婦人科医師としては、子宮頸がん・子宮体がん検診と子宮や卵巣の超音波検査を、年1回受けることをお勧めします。特に子宮頸がんは若い方が発症するケースが多く「マザーキラー」などと言われ、出産後にお母さんが命を失うという悲しい事例も少なくありません。子宮頸がんは早期発見、早期治療で治癒がめざせるので、年に1回は検診を受けましょう。検査方法は、子宮の入り口をブラシのようなものでこすって組織を採取しますが、痛みはほとんどありません。診療と検診合わせても10分ほどで終了します。当院ではどちらのがん検診も行っておりますし、子宮頸がんワクチンの接種も受けつけています。検診と合わせてワクチンもご検討ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは低用量ピル/3000円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください