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隈 陽一郎 院長の独自取材記事

早稲田矯正歯科

(新宿区/早稲田駅)

最終更新日:2023/12/20

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科 main

早稲田駅から徒歩3分。学生街の活気と住宅街の落ち着きを併せ持つこの街に、2021年5月に開業したのが「早稲田矯正歯科」。「いつでも気軽に来てもらいたい」という隈陽一郎(くま・よういちろう)院長の想いをもとに設計された院内は、濃い木目と壁のグレーの調和がとれたスタイリッシュな空間で、しゃれたカフェをほうふつとさせる。大きな窓の明るい診察室はベビーカーも入れるゆったりとした広さで、心地の良い雰囲気の中で診療を受けることができる。東京医科歯科大学大学院で歯列矯正の分野を専門に学び、これまで多くの矯正を手がけてきた隈院長。穏やかな語り口に矯正や患者に対する熱い想いを感じさせる先生だ。そんな隈院長に、開業に際してこだわった点や診療で重視していることを聞いた。

(取材日2021年6月4日)

町の人たちに心地良く通ってもらえる歯科医院に

開業のきっかけとこの場所を選んだ理由を教えてください。

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科1

大学病院で矯正を勉強していましたが、いずれは開業したいという気持ちを持っていました。大学での仕事がひと段落して、自分の診療に専念できるタイミングが訪れたことが開業のきっかけです。ほかのエリアも見ましたが、学生時代に友人が住んでいたこともあり、慣れ親しんだ早稲田を選びました。交通アクセスもいいですし、通学路にあるテナントの1階に構えられたことはたいへん良かったですね。今は若い時期から矯正を考えている方が多いので、学生さんを中心に矯正のご相談に乗れるのではないかと思いました。

おしゃれで居心地の良い空間ですね。内装や設計でこだわった点はありますか?

念頭に置いたのは、患者さんが快適に診療を受けられて、気持ち良く帰れるクリニックづくりです。例えば2つある診察室ですが、完全個室だと男性の歯科医師が診療する場合、女性患者さんに緊張感を与えてしまうかもしれませんし、オープンな空間ではプライバシーがなくなります。ですので、プライバシーと開放感を両立できる半個室にしました。広めにスペースをとっているのでリラックスして受診してもらえると思います。また、感染予防のために天井埋め込み式の空気清浄機も導入し、感染症対策も行っています。そして、スタッフが診療や準備をスムーズに進められるように器具の収納場所や機器の配置を考慮し、動きやすい動線も意識しました。デザイン面は土地柄、学生さんも気軽に入れるカフェのような雰囲気にしてほしいと業者さんに伝えたところ、すてきな内装にしていただきました。

使用する器材や機器をそろえる上では何か意識した点はありますか?

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科2

自分やスタッフがストレスなく診療に臨めるということを一番に考えてそろえました。歯科医院というのは器具の滅菌や診療室の清掃といった診療以外の業務も実は多いんです。清潔で気持ちの良い環境を保つためには必要不可欠な業務ですが、その部分にかけるスタッフの労力を軽減したく、ロボット掃除機も導入しました。機械ができるところは機械に任せ、私やスタッフは患者さんと接する時間に全力を注ごうという考えです。また、顔の骨格写真を撮影するセファログラムや、歯や骨の状態を正しく把握するためのCTも導入しました。精度の高い機器を使うことで、正確な診断や分析に役立てたいと思います。

見た目だけでなく機能面や長期安定性にも軸足を置く

患者層について教えてください。また、どのような悩みが多く寄せられていますか?

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科3

学生さんをはじめ、近隣にお住まいの中高齢の方やファミリー層など、満遍なく来ていただいています。歯並びにおける見た目の美しさを気にされて矯正をしに来る方もいますが、噛み合わせや発音のしづらさといった機能的な部分にお悩みを抱えている患者さんも多いです。矯正経験者の方が「後戻りを治したい」と相談にいらしたこともありました。私自身も、見た目だけでなく、歯の機能性の改善や長期安定性を図ることが矯正の役割だと思っているので、そういう意味では患者さんのニーズとマッチした診療が提供できていますね。小児矯正も行っているので、未就学児や小学生のお子さんもいらしています。顎骨が発達途中の小児期から開始する小児矯正は、大人よりも理想のゴールに到達することが期待できるため、今後も力を入れていきます。

矯正に対して、痛みや期間の長さなどに不安を感じている患者さんもいらっしゃいますか?

矯正に「痛いのではないか」というイメージを持っている方はいます。実際、器具が頬にすれるといった矯正特有の痛みを感じる場合もありますし、口の中は髪の毛1本入っただけでも気になる繊細な場所なので装置を装着すると違和感を感じるのも事実。ですが2、3日から1週間ほどたつと次第に慣れてくると思います。違和感が拭えないときは、都度調整を行うので安心してください。期間に関しては矯正内容によって異なる部分ですが、矯正に積極的な患者さんですとスムーズに進められると感じます。例えば予約日にキャンセルせず来院してもらうとかホームケアの装置を正しく使ってもらうといった些細なことが矯正期間や結果に表れるんです。私自身も矯正を経験しているので、痛みや不安に寄り添いながら診療にあたっています。

患者さんと接する際に心がけていることは?

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科4

患者さんと歯科医師、双方向のコミュニケーションを大切にしています。矯正を行う上で抱く「この装置は何のために使うのか」「なぜ期間が長くなるのか」といった疑問を解消してもらい、患者さんの根本的な理解度を深めていくために丁寧に説明します。そして私自身も患者さんのお考えやお悩みをしっかりと理解する。そうやってお互いの認識にズレが生じないよう、一緒に矯正を進めていく気持ちで患者さんと接しています。大学病院や他の矯正歯科専門の歯科医院で勤務した経験から、患者さんとの接し方や個々の症例との向き合い方を学べたことが今の診療スタンスに生かされていると思います。

伴走者として、患者とともにゴールをめざす

検査や分析も綿密に行っているとお聞きしました。

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科5

そうですね、細部にわたる検査や検査結果をもとにした分析、さらにはカウンセリングにも時間をかけており、患者さんのご要望をヒアリングした上で、診療方針を決めていくスタイルです。こちらから一方的に矯正法を提示することはなく、複数の方法を提案し、それぞれのメリットデメリットを理解してもらってから、一緒にゴールを決めていきます。診断の結果によっては歯を抜くことを提案させていただくこともあります。治療方針が適切でないと、見た目には整ったと思えても、後戻りや長期安定性の観点からはあまり良くありません。反対に正確な診断に基づく治療方針をとれば、きれいな歯並びになることだけでなく、よく噛める状態が長持ちすることも見込めます。また、お口元が出てることを気にされている方にとっては、歯を抜いて前歯を下げたほうが顔貌にも良い影響があります。長い目で見て患者さんにとって何がベストなのかを考えていきたいですね。

先生が歯科医師を志し、矯正歯科の道に進まれたのはなぜでしょうか?

父親は歯科医師をしていたのですが、私は高校生の頃まで建築家志望で、実は現役受験では工学部を受けているんです。浪人することになり、当時の予備校教師に「歯科医師はどうなのか」と問われたことがきっかけで、歯学部の入学をめざすことになりました。歯科治療を口腔内の建築と考えれば共通項もあるかなと思ったんです。大学ではあまり勉強する機会のなかった矯正の分野を強化したいと思い、大学院では歯列矯正を専門で学ぶことにしました。今思うと、建築への憧れがまだ残っていたのかもしれません。美しく丈夫で機能性の高いものをつくるという点では、建築士も矯正歯科医師も同様の役割を担っていますよね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

隈陽一郎院長 早稲田矯正歯科6

患者さんと、10年、20年お付き合いをしていける歯科医院でありたいです。矯正が終わった後もメンテナンスや定期検診は必要です。年に1度でもお越しいただき、歯の様子を見せてもらえたら、歯を長持ちさせるサポートができると思います。私も矯正歯科の大学院に進んだ際に矯正を経験しました。良い部分も悪い部分もわが身をもって体験したつもりですので、些細なことも含めてなんでも相談にいらしてください。待合室にはコンセントつきのカウンターテーブルを設置しました。パソコンを広げたり勉強をしたり、思い思いに過ごしていただいて構いません。カフェに入る感覚で気軽に立ち寄ってもらい、歯科医院を少しでも身近に感じてもらえたらうれしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正歯科(成人)/77万円、小児歯科/38万5000円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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