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野手 康宏 副院長の独自取材記事

ふくろうクリニック自由が丘

(世田谷区/自由が丘駅)

最終更新日:2025/09/10

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘 main

地域の人の「真のかかりつけ医」となるべく、医療の充実を図りさまざまな世代の悩みに寄り添う「ふくろうクリニック自由が丘」。患者中心の医療を志向し、多様な領域の専門の医師をそろえてプライマリケアを実践する。脳神経内科、整形外科、脳神経外科、老年科、リハビリテーション科など幅広い分野に対応しつつ、グループ院である「ふくろうクリニック等々力」とも連携しながら診療を行っている。特筆すべきは、スポーツなどでの頭部外傷に対し、脳神経外科医による専門的な診断・治療が受けられること。整形外科をはじめとする他科とも連携し、首や腰の痛み、手足のしびれ、頭痛、めまいなどから適切な診療につなげている。今回は脳神経外科・脊椎脊髄外科を専門とする野手康宏副院長に話を聞いた。

(取材日2025年6月6日)

多様な診療科の専門家が連携し、必要な治療につなぐ

まずは、クリニックの概要からお聞かせください。

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘1

2013年に山口潔理事長が開設した「ふくろうクリニック等々力」に続く、2院目のクリニックです。山口理事長は老年医学が専門で、東京大学医学部附属病院の老年内科で認知症の予防と治療に取り組んできた方。患者さんの暮らしのそばで生活を支えるクリニックが必要だと感じ、開業したと聞いています。物忘れや認知症に特化した外来診療と在宅医療を行う中、高齢で持病の多い方にはより包括的かつ複合的な支援が必要だと考えたそうです。当院は、そうしたコンセプトを受け継ぎつつ、MRIの導入による迅速で的確な診断とリハビリテーションの充実を目的としています。

専門領域を持つ複数の医師が在籍する体制は、こちらの院でも同じだと伺いました。

はい。地域のホームドクターに求められる一通りの領域に広く対応し、症状や状態に応じてそれぞれの専門につなぐ体制が整っています。整形外科領域の医師だけでも、股関節やスポーツ、肘肩、膝などさまざまな得意分野があり、きめ細かく対応できると思っています。街の身近なクリニックでありながら、総合病院のように充実した診療ができることは大きな特徴ですね。問診や検査の結果をもとに適切な診療科につなぐこともできますから、受診する診療科に悩む症状もまずはご相談いただけると良いと思います。私自身、脳神経外科と脊椎脊髄外科が専門ですが、なんでもご相談いただけるホームドクターとして日々さまざまな患者さんと向き合っています。

先生のご専門分野では、どのような患者さんが対象になりますか?

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘2

すべての年代の脳疾患と頭部外傷が診療対象です。特にスポーツや事故による転倒で頭部をぶつけた後の診療に力を入れています。頭に強い衝撃が加わった後、すぐに何らかの症状が出れば誰でも病院を受診すると思いますが、特に症状がないと受診を迷う方が多いのではないでしょうか。皆さんに知っておいていただきたいのは、頭部外傷は受傷後しばらくしてから症状が出る場合もあるということです。また、脳振とうを何度も繰り返すことで認知症のような後遺症が起きる場合もあります。「元気そうだし、わざわざ大きな病院へ行くのは気が引ける」「待ち時間が長いと、子どもが耐えられそうにない」といった理由で受診を諦めそうになったら、ぜひ当院を思い出してください。院内に完備しているMRIを活用して迅速に診断し、早期診断・治療につなげます。

スポーツなどの頭部外傷をしたらリハビリテーションも

頭部外傷は、その後のリハビリテーションが必要な場合もあるそうですね。

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘3

脳振とうを繰り返すと脳の損傷が蓄積される可能性があります。また、頭以外にも首、体幹、足にかけての損傷も起こり得るため、症状や診察を踏まえたプログラムを実施して競技復帰後の再発を防ぐことが非常に大切です。当院では医師と理学療法士が連携してリハビリテーションを行う他、公認心理師による認知機能評価も行いながら無理なく競技復帰をサポートします。スポーツ頭部外傷の第一人者であり、スポーツの現場でも脳振とうへの正しい対処法を啓発している東邦大学医療センター大橋病院の中山晴雄先生も月2回非常勤で勤務してくれていますので、復帰に際しての評価を多面的に行えるのも強みですね。小・中学生などは学校生活の中で頭を打ち、遊んでいるうちにすっかり忘れているかもしれませんが、思い出して話をしてくれた段階でぜひ受診してください。

リハビリテーション施設も充実していますよね。

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が、スポーツ頭部外傷、脳出血や脳卒中後などの高次脳機能障害、呼吸器疾患、全身の骨や関節、筋肉の痛みなど運動器の問題、がんの手術前後など多岐にわたるリハビリテーションを行っています。スポーツジムに近い雰囲気で、リラックスして楽しくリハビリテーションを受けていただけると思います。道路に面した大きな窓からたっぷりと外光が差し込むので、気持ちも明るくなると思いますよ。また、管理栄養士と公認心理師が連携してフレイル予防や認知症予防のためのプログラムをつくり、体と脳のトレーニング、さらには食事の栄養バランス指導もしています。

MRIが院内にあるのも心強いです。

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘4

そうですね。街のクリニックは気軽に受診できるのがメリットの一つですが、スペースの問題などで高精度の医療機器を備えていない場合があります。すると、せっかく受診しても、より詳しい検査が必要な場合は他の医療機関を受診しなければなりません。この時間のロスが、診断と処置の遅れにつながる可能性もあるでしょう。当院では、必要に応じて院内でMRIを取り、治療方針を決めることができます。MRIは被ばくしませんから、後々の心配を減らすためにも、ぜひ躊躇せず受けてほしいです。

患者の悩みが解決するまで、一緒に解決方法を考える

片頭痛も脳神経外科の診療対象であると聞きました。

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘5

頭の片側、もしくは両側がズキズキと痛む片頭痛は、吐き気や嘔吐を伴うことも多く、生活に支障を来す疾患です。命の危険はないものの、不快感は強く、症状が出ると仕事や家事が手につかないという方も珍しくありません。片頭痛の治療は、鎮痛剤で痛みの発作を消失させることが目的の急性期治療と、発作を抑えるための予防的治療があります。最近では、予防的治療が著しい変化を遂げ、月に1回注射を打つだけで効果が見込めるようになりました。これまで治療が難しかった重症の患者さんにも有用であることがわかっていますから、片頭痛に悩まされている方はぜひご相談ください。

患者と接する際には、どのようなことを心がけておられますか?

患者さんの悩みに共感し、真摯に向き合うということです。たとえ検査の結果が正常でも、患者さんが困っているのであれば、問題が解決したとはいえません。1回の診察では判断できないことも多いのですが、患者さんが気持ち良く生活するためにはどうすればいいか、根本的な問題はどこにあるのか、粘り強く一緒に考えたいと思っています。放り出したり諦めたりせず、患者さんの力になれる医師でありたいです。ただ、当院では解決できない重い病気が隠れている可能性があるときや、別の視点での診察が必要なときはその限りではありません。必要に応じて、迅速に専門の医療機関をご紹介することも大切にしています。

ありがとうございました。最後に、読者にメッセージをお願いします。

野手康宏副院長 ふくろうクリニック自由が丘6

多様な診療を一元的に行える利便性を維持しつつ、すべての領域で診療の質をさらに向上させ、かかりつけ医としての使命を高いレベルで果たしたいと思っています。お困りのことがあれば、気軽に受診してください。例えば、耳鼻咽喉科で治らないめまいなどもご相談いただきたいことの一つです。めまいの原因が頸椎にあり、運動指導やリハビリテーションで改善が図れるケースは意外と多いんですよ。初診では特にじっくり話を聞き、根本的な解決につながるような治療計画を立てていきますので、気軽にご相談いただけたらうれしいです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック(郵送)/1万9700円、脳ドック(当日結果説明)/2万2900円

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