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藤元 麻衣 院長、藤元 政考 副院長の独自取材記事

まい歯科こども歯科

(北九州市小倉北区/城野駅)

最終更新日:2023/07/04

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科 main

JR日豊本線・城野駅から徒歩約12分。学校や住宅に囲まれた地域にある「まい歯科こども歯科」。院長の藤元麻衣先生と副院長の藤元政考(まさたか)先生が夫婦二人三脚で、幅広い世代の患者を対象に、日々の診療にあたっている。同院の駐車スペースは12台あり、余裕を持って停められるので、大きい車や運転が苦手な人でも安心だろう。また、泣いて治療ができない子どもや怖くて歯科医院に通うのを躊躇する大人も安心して通える工夫をしているという。「歯科医院が苦手な人ほど来てほしいです」と笑顔で語る麻衣院長と政考副院長に、患者が継続的に通いたくなるような工夫や同院の強みについて聞いた。

(取材日2023年5月25日)

患者が「また行きたい」と思える歯科医院をめざす

お二人のご経歴や、開業のきっかけを教えてください。

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科1

【麻衣院長】私は生まれも育ちも北九州市で九州歯科大学を卒業後、福岡県内の小児歯科で研鑽を積みました。もともとこの場所で歯科医院をされていた先生に昔お世話になっていたのですが、閉院したと聞いて引き継ぎ、私たちが開業することになったんです。前の先生の時から泣いて治療ができない子が集まってくる歯科医院だったので、私たちが引き継ぐことで患者さんが困らずに済んだのなら、良かったと思います。
【政考副院長】私は石川県出身で、大学進学を機に地元を離れました。九州歯科大学卒業後、大学の附属病院にて研鑽を積みました。それから大学院に進み、口腔保存治療学を学んだ後、助教を5年間やっていたんです。九州歯科大学には約10年間在籍していました。教員をやっている時は臨床、研究、教育に力を入れ、精進してきました。

患者さんの層や主訴はどういったものが多いでしょうか?

【麻衣院長】当院は、3つの小学校の校区の真ん中くらいにあって、子どもたちが学校帰りにランドセルを背負って来てくれるんです。看板に「こども歯科」と書いてはいますが、実は子どもと大人の患者さんはちょうど半々くらいなんです。患者さんの年齢層は幅広く、親子はもちろん、おじいちゃんおばあちゃんと3世代にわたってご家族で通ってくださるというケースも多いです。基本的に近隣住民の方が多いのですが、暴れて治療ができないお子さんなどに関しては大学病院から紹介を受けているので、いろいろな地域から来られます。
【政考副院長】主訴としては、大人に関しては虫歯を中心に、歯科医院が怖くてこれまで治療できなかったという方が多いです。治療を諦めていた方が、徐々に怖さを克服し、治療に取り組めるようになったらうれしいです。

患者さんが通いやすくなるようにどのような工夫をされていますか?

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科2

【麻衣院長】痛みに配慮した治療を心がけていて、例えば麻酔は必ず表面に塗った上で、一番細い針を使って注射を打ちます。痛いことをするところというイメージがあると思うのですが、そういう細かい部分にまで配慮することで、少しでも患者さんの苦痛を取り除いてあげたいですね。私たちも痛いことや怖いことが嫌ですから、患者さんの気持ちがわかるんです。なので、自分たちだったらこういう治療をしてほしいなということを実践しています。お子さまと一緒に来られるお母さんのために、託児サービスも行っています。お子さま連れでも安心していらしてほしいですね。
【政考副院長】できるだけ歯を削る量を少なくしたり、保険の範囲内で治療するようにしています。また、むし歯の本数が多い患者さんにはまず仮歯を作り、見た目と噛む機能を早急に回復させることを図ります。治療に満足していただき、その後も長くお付き合いができたらうれしいです。

患者の個性を尊重し、適切な治療法を見つける

こちらの歯科医院の強みを教えてください。

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科3

【麻衣院長】当院は障害がある患者さんも多いです。また、泣いて暴れる子を含め、大人でも音が怖くて治療ができないという方がたくさん来られますが、耳栓やサングラスを用意するなどの配慮をし、ほぼ全員の患者さんに対応できるよう工夫しています。また、子どもの治療に銀歯を使うと目立って、上手に笑えなかったり話せなくなったりして健やかな成長の妨げになる恐れもあります。なので、子どもの治療でも、見た目を重視しています。
【政考副院長】妻は、外傷の治療もかなり得意です。傷口が目立たなくなるよう患部の縫合も得意なのではないでしょうか。細かい部分にまでこだわって治療をしていますね。あとは、子どもならではですが、予防については、日常生活や遊びの中でできることを指導しています。麻衣先生やスタッフ含め、子どもへの伝え方が非常に上手です。

ご夫婦での役割分担はありますか?

【麻衣院長】私が小児歯科で政考先生が一般歯科をメインに担当しています。二人とも専門性の高い治療をしていて一人ひとりに時間をかけているので、最終的に患者さんの満足度は高いのではないでしょうか。「歯を全部やり直してほしい」という患者さんが多いのは、政考先生が大学で専門性の高い治療をたくさん経験してきたからだと思っています。妥協せず、丁寧に治療をするところにお互いすごくこだわりを持っています。

患者さんの困り事をすばやく解決できるよう、お二人で連携されているのですね。

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科4

【麻衣院長】専門性の違う二人が協力をすることで、効率良くできていると思います。夫婦間のコミュニケーションも良好ですから、よく話しますし患者さんの情報共有もスムーズです。スタッフも全員明るくて優しいので、それぞれがきちんと連携できていると思います。また、技術や知識を高めてより良い治療を提供するために、毎週木曜日は大学の小児歯科で勉強する時間を設けています。新しい知識の共有も行うことで、患者さんの満足度をさらに上げていきたいですね。

全世代に対して口腔内に関する全面的なサポートを

患者さんとの接し方で気をつけていることはありますか?

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科5

【政考副院長】まず、患者さんが何に対して一番困っているかを聞きます。「痛い」と一言で言っても、どういう痛みなのか、どれくらい痛いのかなどを深掘りしていかないと、適切な治療ができないんですね。また患者さんの表現の仕方もさまざまですから、私たちが丁寧に話を聞いた上で「かゆい所に手が届く治療」を心がけています。治療を始める前にしっかり話をしてコミュニケーションを深めることで、疑問だらけだった患者さんが納得して治療を受けてくれるように努めています。患者さんが言いたいことを理解することがすごく重要だと思っています。通い続けてくれる患者さんとは結構仲良くなれ、世間話などもよくします。信頼してくれていることがうれしいですね。

泣いて治療ができない子どもにはどのような対応をしていますか?

【麻衣院長】最初は、椅子に座るところから練習し、その後機械を見せて触って、慣れさせます。それが上手にできたら治療に進みますが、やはり簡単にいかない子が多いです。そうするとお母さんに手を持ってもらいながら治療をする流れになりますが、次第に歯科治療に慣れていく姿を見れたら私もお母さんも感動します。当院はスタッフがみんな終始笑顔で優しいので、本当に助かっています。子どもたちもスタッフのことが大好きになるんです。当院では練習は3回までで、それ以降は泣いても治療をするようにしています。ただし1回の治療は5分まで。5分だったら頑張れる子どもがほとんどなので、それを積み重ねていき、どんどん治療に慣れてもらいたいと思っています。もちろん治療をスムーズに行える場合は来院回数を少なくしご家庭の負担を減らすために、まとめて治療を行います。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

藤元麻衣院長、藤元政考副院長 まい歯科こども歯科6

【麻衣院長】私は将来的に脳性麻痺などの通院が難しいお子さんの訪問診療も行いたいと思っています。せっかく来てくださっていた患者さんが何らかの事情で通えなくなった場合、そこで終わりにしたくないんです。きちんと最後までお口に関するサポートをしたいと思います。どの世代の方でも、歯科医院が怖い人はぜひ当院にいらしてください。歯科医院のイメージが変わると思います。キッズスペースもありますので、そこでスタッフに子どもを預けて保護者の方の治療もできますよ。
【政考副院長】私は先進の設備をそろえて、より専門性の高い治療を提供していきたいです。大学病院並みの治療ができるよう、どんどん精度を上げていきます。歯の治療を諦めていた方に喜んでもらえるよう、自信を持って対応しますのでお気軽にお越しください。

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