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北村 静章 院長の独自取材記事

北村眼科クリニック

(町田市/町田駅)

最終更新日:2023/01/16

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町田駅から徒歩3分の場所にある「北村眼科クリニック」のモットーは「一人ひとりを丁寧に」だ。感染症への対策にも力を入れ、通いやすい環境づくりに努めている。北村静章院長は、慶応義塾大学やその関連病院で研鑽を積んできた医師。網膜硝子体を専門分野としながらも、ドライアイや花粉症といった前眼部の疾患、また小児眼科など幅広い症例に携わってきた。その中で培ったネットワークが同院の強みの一つだ。重篤な病気が疑われたり他科での検査が必要な際に、各分野で高度な専門性を持つ医師や地域の専門医師に速やかに紹介できる体制が整っている。「目の悩みに対し、しっかりと見極め、目のホームドクターの役割を果たしていきたい」と話す北村院長に、コロナ禍の受診控えの問題点などさまざまな話を聞いた。

(取材日2022年12月12日)

引き出しの多さと他院とのネットワークが大きな強み

先生はこれまでどのような疾患を診てこられたのでしょうか?

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私は慶應義塾大学を卒業後、同大学病院で臨床に携わり、国立小児病院(現・国立成育医療研究センター)で小児医療にも携わりました。その後は大学病院に一旦戻り、国立栃木病院(現・栃木医療センター)や社会保険埼玉病院(現・埼玉メディカルセンター)のほか、足利赤十字病院には眼科医長として赴きました。地域の中核病院ですので、白内障、網膜硝子体、緑内障等の手術に多く携わりましたが、そればかりではありません。ドライアイや花粉症といった前眼部のお悩みにも対応してきました。各地で経験を積んだ後、大学病院に戻り病棟のチーフを務めました。眼科だけで当時約40床ありましたので管理は大変です。緑内障や網膜剥離、また当時は白内障も入院を伴う手術でした。後進の指導や管理も任されていましたので、心身ともに常にフル回転でしたね。

幅広い分野に携わられたのですね。

そうですね。私の専門分野は網膜硝子体で、関連病院では数多くの手術を担当してきましたし、大学病院でも網膜硝子体専門の講師のもとで研鑽を積みました。しかしそれ以外にも幅広い分野に携わり、病棟のチーフという立場上、さまざまな病気に触れる機会があったのです。ドライアイについても深く学びました。ドライアイは慶應義塾大学が得意とする分野です。また、糖尿病網膜症、黄斑変性症などの網膜硝子体疾患を専門とする医師の考えを学ぶため、他大学のカンファレンスにも積極的に参加してきました。こうして積み重ねてきた知識と経験が、情報の引き出しの多さとして、また信頼できる医師とのネットワークとして今の私の強みになっています。

開業を選んだ理由をお聞かせください。

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一人ひとりの患者さんに向き合う医療を実践したかったからです。医師になった当初から「病気ではなく病人を診たい」という志で診療にあたってきました。大学病院で忙しい日々を送る中で「もっと患者さんと話がしたい」という思いが強くなったのです。当院は「街の眼医者さん」。ドライアイや、花粉症、コンタクトレンズトラブルなど日常的なお悩みから、白内障・緑内障・加齢黄斑変性など目の不調全般に対応しています。緑内障・糖尿病網膜症といった眼科の慢性疾患の患者さんの診断・治療といった管理、網膜裂孔、糖尿病のレーザー治療やドライアイのプラグ治療を希望される方も多いですね。丁寧な診療と説明、それぞれの分野を専門とする医師との連携が当院の大きな特徴です。精密検査や手術が必要と判断した場合、各分野で高度な専門性を持つ医師や地域の専門の医師をご紹介いたします。

「受診控え」が慢性疾患に与える大きな影響とは

慢性疾患ですと、定期的な通院が大切ですね。

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その通りです。今の眼科診療の問題点は、新型コロナウイルス感染症による受診控えだと思っています。特に緑内障や糖尿病網膜症など慢性疾患の患者さんにとって、その影響はとても大きなものになります。例えば緑内障は薬で進行を遅らせることを図るのが主な治療法になりますが、受診の間が空いてしまうと適切な管理ができないのです。コロナを恐れて半年も1年も放置してしまうと、ようやく受診した時には視野が欠けていたということになりかねません。糖尿病網膜症も同じです。こちらも適切にコントロールをしないと症状は悪化する一方です。このような事態を防ぐため、当院では感染症対策に力を入れています。

感染症対策について具体的に教えてください。

共用部は定期的に消毒を行い、診療時にはマスクと手袋を着用しています。院内の至る所に小窓があり、空気の通り道ができていますので換気も万全です。また空間中の二酸化炭素の濃度を計測できるCO2センサーで、換気状況を確認できるようにしています。発熱や咳の症状のある方、マスクの着用が難しい方は事前にご連絡ください。室外に設けたウッドデッキで対応いたします。慢性疾患に受診控えは禁物です。感染症対策に努めておりますので、安心してご来院ください。

その他、最近増えている症状はありますか?

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ドライアイと子どもの近視が増えていますね。現代の生活にスマートフォンやタブレットは欠かせず、在宅勤務や休校により使用頻度が高まった方も多いのではないでしょうか。それによりドライアイに悩む方が年齢を問わず増えています。また外で遊ぶ子どもが減り、長時間のゲームや動画視聴で近視が進行してしまったケースが目立ちます。姿勢を正し、視距離を取り、明るい場所で見る。これらは昔から言われていることではありますが、ぜひ意識して実行してみてください。適度な休憩も必要ですね。近視は眼病のもと、大学病院も子どもの近視進行抑制に取り組み始めています。当院では生活習慣について詳しく話を聞いた上で、お子さんご本人や親御さんに向けて生活改善のアドバイスをいたします。子どもたちの近視を進行させないよう、今後も眼鏡の選び方などさまざまなアプローチを取り入れていきたいと思います。

目のホームドクター。必要があれば専門の医師に紹介も

診療の際に心がけていることを教えてください。

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モットーは「一人ひとりを丁寧に」。患者さんとしっかりと向き合い、地域に結びついたわかりやすい医療を心がけています。そして病気を見逃さないこと。当院には「他院で診察を受けたが不安が残る」と、セカンドオピニオンを希望する患者さんもいらっしゃいます。眼科の病気は奥深く、一見何もないように思えても、よく調べると希少疾患だったというケースがしばしばあるのです。例えば、「疲れ目」と診断を受けた場合にも、セカンドオピニオンを受けてみたら、脳動脈瘤が発見される、というケースもありました。私たち医師は、恐れを知らなくてはならないと思っています。さまざまな病気の可能性を考え、ミステリーを紐解くように根本にある病気にたどり着くのです。中には大学病院でないと診る機会の無い症例もあり、私が培ってきた引き出しの多さを診断で役立てることに努めています。

ところで、先生はなぜ眼科の医師を志したのですか?

父が医師でしたので、幼い頃から「医師」が人のためになる職業だと感じていました。大学の臨床実習では各科を回り、それぞれの科に違った魅力を感じましたが、眼科を選びました。人が外部から得る情報の8割は視覚からだといわれています。それだけ大切な器官を任せてもらえる眼科の医師は、やりがいのある職業です。例えば、治療を受けて視界が回復に向かう方も入れば、少なからず最善を尽くしても回復が困難な場合もあります。それでも患者さんに対してきめ細かく説明し、真剣に治療にあたることで、最後に「ありがとう」といってくださるのです。どのような症状であっても患者さんに真摯に向き合い、気持ちに寄り添える医師でありたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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当院はクリニックなので大がかりな手術や入院はできません。ですが各分野に秀でた医師との連携体制を整え、他科とのつながりも医師会理事の経験により充実しています。例えば糖尿病網膜症の患者さんは、眼科と内科、双方からのアプローチが必要です。当院では患者さんのご希望に応じて地域の各科のご紹介が可能です。「街の眼医者さん」として皆さんの悩みに耳を傾けながら、当院で対応できる症状には全力を尽くし、重篤な病気は然るべき先へ速やかにつなげる。そのような眼科のホームドクターの役割を果たせればと思っています。

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