田中 康太郎 院長の独自取材記事
こうたろう歯科・矯正歯科
(八尾市/近鉄八尾駅)
最終更新日:2026/10/21
「さいごの日まで、食べてもらいたい」。そんな思いを掲げ、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代の口の健康を支えている「こうたろう歯科・矯正歯科」。田中康太郎院長がめざすのは、単に悪くなった歯を治療することではなく、10年後、20年後、そして人生のさいごの日まで、自分の口で食事を楽しめる口腔環境を維持すること。その実現に向けて、小児期の予防や矯正から、成人期の治療、高齢者の口腔機能の維持まで、ライフステージに応じた幅広い診療を展開している。すべての治療の根底にあるのは、「生涯にわたって食べる力を支える」という揺るぎない理念だ。近年は保育園での歯磨き指導やスポーツ分野との連携など、院外活動にも力を注ぎ、地域全体の口の健康を支える存在をめざす。田中院長に、その独自の理念と取り組みについて話を聞いた。
(取材日2026年8月21日)
子どもの「食べる力」を育てるために
開業以来、大切にしている考え方を教えてください。

開業してから幅広い年代の患者さんと向き合う中で、自然とたどり着いたのが「さいごの日まで、食べてもらいたい」という思いです。お子さんも大人も高齢の方も、歯科医院を受診するきっかけはさまざまですが、その先にあるのは「食べる」という人生に欠かせない営みです。私たちは歯を治すだけではなく、その方が将来も自分の口で食事を楽しめる状態を維持することを目標にしています。そのため、お子さんには、噛む・飲み込む・話す・口を閉じるといった口腔機能の発達を促し、成人期には歯を守るための予防や治療を実践。さらに高齢期には、食べる力や飲み込む力の維持をめざします。年代によって関わり方は変わりますが、すべては「食べる」を支えるための取り組みなのです。
子どもの診療で心がけていることは何ですか?
私たちのミッションは、その日の治療を何とか終わらせることではありません。子どもの頃に「歯科医院は怖い場所」という記憶が残ってしまうと、大人になってから歯科医院が遠い存在になってしまいます。だからこそ、お子さんと歯科医院との長い信頼関係を育んでいくことを大切にしています。小さなお子さんが泣いてしまうのは仕方のないことです。大切なのは、無理に治療を進めるのではなく、その子のペースに合わせて少しずつ慣れてもらいながら、「ここなら通える」と感じてもらえる環境をつくること。これは歯科医師だけでなくスタッフ全員の共通認識です。将来にわたって歯科医院と良い関係を築ければ、それはその子の口の健康を守る上でも、大きな財産になるはずです。
予防への取り組みについて教えてください。

子どものお口の健康づくりは、歯が生える前から始まっています。そこで当院では、少人数制の母親教室を開催。離乳食の進め方や姿勢と口の発達の関係などをお伝えしています。教室では、虫歯予防に加え、正しい口腔機能の発達を促すことも大切にしています。診療面では、将来的なお口のトラブルを回避する手段として小児矯正にも力を入れています。この小児矯正と、同じく当院が力を入れている成人患者さんを対象としたインプラント治療、一見まったくベクトルの異なる治療のようですが、私の中ではどちらも「生涯、自分の口で食べることを支える」という同じ考え方の延長線上にあります。子どもの頃から予防や成長に関わり、それでも歯を失ってしまった場合には機能回復を支援する。そのすべてが、人生を通じて食べる力を守るという理念につながっています。
先生ご自身の経験は現在の診療にどう生かされていますか?
大学病院では補綴分野を学び、歯を失った後に機能をどう回復するかという治療に向き合ってきました。しかし、臨床経験を重ねる中で、「失った歯を補うこと」よりも、「歯を失わないための予防」が重要だと感じるようになったのです。そのため、当院の診療スタイルは補綴と予防、その両方の経験が土台になっています。失った機能を回復する技術はもちろん大切ですが、それ以上に将来失わないための取り組みに力を注ぎたい。その思いが、今のこうたろう歯科・矯正歯科の診療理念につながっています。
成人から高齢者まで、「食べる力」を守り続ける
成人期以降の診療ではどのようなことを意識していますか?

虫歯や歯周病を治療することはもちろんですが、その場限りの治療では意味がありません。私たちは常に意識しているのは「10年後、20年後にどうなっているか」という長期的な視点。なぜ悪くなったのかを考え、再発を防ぎながら今ある歯をできるだけ長く守っていくことが重要です。年齢を重ねても好きなものを食べられることは、生活の質や健康にも大きく関わります。それと同様に、今行っている一つ一つの治療も、将来の食べる力につながるものとして考えています。
設備導入にもそうした考え方が反映されているのでしょうか?
はい。2025年に導入したマイクロスコープも、先進設備の導入そのものが目的ではありません。これまで肉眼では確認できなかった部分を可視化し、経験や感覚だけに頼らず、より精密な診断・治療を行うための「手段」です。根本には、できる限り再治療を減らし、一人ひとりの歯を少しでも長く守りたいという思いがあります。マイクロスコープによって必要以上に歯を削らずに済む場合もありますし、小さな異変を早期に発見する上でも有用です。当院では設備を導入する際も「その設備が患者さんの歯をより長く守ることにつながるか」を何より大切にしています。
スタッフの皆さんについてお聞かせください。

一言で表すなら、「自慢のスタッフ」ですね。私一人がどれだけ頑張っても診られる患者さんには限りがあります。だからこそ、誰か一人に依存する歯科医院ではなく、チームとして医療の質を高めることを大切にしています。歯科医師同士の症例検討や勉強会で知識や治療方針を共有していますし、歯科衛生士の教育体制や各部門のリーダー制度も整えています。それぞれが専門性を発揮しながら成長することが、結果的に患者さんへ提供できる医療の質につながると考えています。
保育士が在籍していることも特徴ですね。
小さなお子さん連れでも安心して通っていただけるよう、現在当院には3人の保育士が在籍しています。うち1人は歯科衛生士と保育士の両方の資格を持っています。彼女は結婚して転居したため当院を退職したのですが、今年の4月に再び戻ってきてくれました。当院の理念や雰囲気に共感し「またここで働きたい」と思ってもらえたことが、私としては本当にうれしい出来事でした。患者さんにとって安心できる場所であることはもちろん、スタッフにとっても長く働きたいと思える歯科医院でありたいですね。
地域全体の「食べる」を支える歯科医院へ
地域活動にも力を入れていると伺いました。

私たちが関わっているのは、来院してくださる患者さんだけではありません。地域には、口の健康について学ぶ機会が少ない方もたくさんいます。だからこそ、歯科医院の外へ出ていく活動にも力を入れています。保育園での親子向け歯磨き教室や、子どもの発達と口腔機能に関する取り組み、高校生アスリートへの口腔セミナーなどもその一つ。口の健康は人生のさまざまな場面と関わっていますので、これからも活動の幅を広げていきたいと思っています。
今後、どのような展開をお考えですか?
歯科医院としてできることは、まだまだあります。「人生を通じて食べる力を守る」というクリニックの理念に基づき、訪問歯科を通じて通院が難しい方を支えることもそうですし、患者さんの人生に最後まで寄り添うためには、歯科医療以外にも目を向けるべきだと考えています。まだ構想段階ではありますが、高齢者やそのご家族に向けた情報発信として、「終活」に向けて必要な知識を届けるセミナーなども企画しているところです。子どもから高齢者まで、生涯にわたってお口の健康を支え続けること。そして、その輪を地域へ広げていくこと。それが私たちのめざす歯科医療です。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

私たちが目標とするのは、「歯が痛くなったら行く場所」ではなく、人生を通じてお口の健康を支える歯科医院です。幼い頃から通ってくれていたお子さんが大人になり、やがて自分の家族を連れてくる。そして年齢を重ねても、その方の「食べる」を支え続ける。そんなふうに世代を超えて長く関われる歯科医院でありたいと思っています。子どもから大人へ、そして次の世代へ。地域の皆さんとともに年を重ねながら、「さいごの日まで、食べてもらいたい」という強い思いで、これからも診療を続けていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは小児矯正/38万5000円~、インプラント治療/42万9000円~(1本)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

