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加藤 敬司 院長の独自取材記事

かとうクリニック泌尿器科・内科・外科

(枚方市/長尾駅)

最終更新日:2021/10/12

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科 main

学研都市線・長尾駅から徒歩11分ほどの場所にある「かとう泌尿器科・内科・外科クリニック」。院長の加藤敬司先生が2021年3月に開業したばかりの新しいクリニックだ。広い駐車スペースが用意されており、ナチュラルカラーが印象的な優しい色味の外観で、かわいらしくも頼もしい雰囲気のブタのキャラクターが迎えてくれる。クリニックの内装は木目調の床に、イエローの椅子やグリーンのキッズスペースがあり、リラックスしながらも元気をもらえる雰囲気だ。先進の尿流量測定装置を用意しており、ボタン一つで簡単に検査ができる。泌尿器科・内科・外科を一人で診察しているアグレッシブな加藤院長に話を聞いた。

(取材日2021年3月30日)

1秒でも待ち時間をカットできるよう常に考えている

開業の地にこの場所を選んだ理由と、標榜科目を泌尿器科・内科・外科にした理由を教えてください。

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科1

ここは僕の地元なので知っている方も多いですし、開業するなら地元でという思いがずっとありました。もともと京都大学の医局にいたのですが、地元愛が強いほうだったので、地元に帰って開業しようと以前から考えていました。私の専門は泌尿器科ですが、標榜科目を泌尿器科・内科・外科にしたのは、泌尿器科だけを診て、「風邪をひいた場合は別の病院へ行ってくださいね」と言いたくなかったから。風邪をひいてもけがをしても一度にここで診察してあげたいと思ったからです。一つのクリニックで済ませられるところが地元ならではの良さなのではないかなと思いますね。

こちらのクリニックで行える検査内容について教えてください。

膀胱鏡検査、腹部エコー、血液検査、性病検査、精液検査など幅広く対応しています。また、日帰りの外来で前立腺生検を行うことも可能です。精液検査に関して言えば、不妊に関する検査となると最初から大学病院など大きい病院へ行く人が多いのですが、自分自身大学病院にいた経験から、せめて精液検査をして患者さんの話を聞くところまではクリニックで行うべきなのだろうなと思っています。不妊の原因となる結果が出た場合は大学病院へつなぐ必要がありますが、そこまでの初期診療は地域のクリニックの大事な役目であると考えています。

診療の強みや診療の際に気をつけていることをお聞かせください。

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科2

先ほども少しふれましたが、泌尿器科・内科・外科を標榜しており、体全体を診られるという点が強みですね。それから時間外対応をしており、診療が終わって3時間くらいは電話でご相談をお受けしています。実際に診療が必要になった場合は、クリニックに来ていただいて診療します。つい先日も、救急車を呼ぼうか迷っているのだけどどうしたらいいかわからないという相談の電話があり、日曜日だったのですがクリニックに来ていただいて診療をいたしました。気をつけていることは、なるべく待ち時間を減らせるように、どういう動線にしたら1秒でも短縮できるかということをスタッフと話し合っています。もちろん丁寧に診察をすることは大前提で、そのうえでどうやったら患者さんを待たせずに済むかを常に考えています。これはクリニックを開業する以前から、外来をやり始めた10数年前から思っていることなんですよね。

泌尿器科こそゼネラリストであると考えて

患者さんはどのような症状で来院されるのでしょうか?

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科3

開業してまだ1ヵ月ですが、すでに1歳から90歳代までの患者さんの診察をしました。泌尿器科の患者さんというとご高齢の方が多いイメージを持つかもしれませんが、20代から30代の方もいますし、小学生もいます。小学生は夜尿症や睾丸の痛みやかゆみを訴えて来院することが多いですね。20代30代の患者さんで多い主訴は性病や慢性前立腺炎です。慢性前立腺炎にはストレスが関係しているといわれ、仕事が忙しい、緊張する機会が多いといった世代の方に多く見られるのが特徴です。その他では精索静脈瘤といって血流が悪くなり、陰嚢などに痛みが生じる疾患ですね。自然に治ることも多いのですが、その中でも異常なケースがあるので、きちんと検査をして診断をつけるようにしています。泌尿器は大事な部分ですので、若い方にも気軽に来ていただきたいですね。

ではもう少し上の世代の方はどのようなご相談が多いですか?

50代から70代は圧倒的に頻尿ですね。逆に「尿が出にくい」と訴えてくる人は少ないんですよね。でも実はこの部分がとても重要になってくるのです。例えば、前立性肥大症という疾患だと、尿が出にくくなってから頻尿になるケースが多いので、頻尿を治す前に、まず尿の出にくさを改善する必要があります。しっかり尿が出たら膀胱にも負担がかからないはずなので、頻尿の改善も期待できるからです。問診で「尿は出にくいですか?」と聞くと、「そういえば出にくいです」と答えてくれるのですが、患者さんのほうからその訴えを聞くことは少ないですね。患者さんとしては、ちょっと尿の出が悪いような気がするけれど、夜中3回起きてトイレへ行くほうがつらいと思っているのかもしれないです。なので、頻尿を訴える患者さんには、問診で尿の出にくさについてしっかり確認し、頻尿に至るまでの経緯をお伺いするようにしています。

これからさらに力を入れていきたいことを教えてください。

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科4

予防医学的な面にも力を入れていきたいと考えています。クリニックのホームページにも記載しているのですが、具体的な病気や症状がなくても、運動や食事指導など、健康に関するご相談をお受けすることもできます。私自身、筋力トレーニングが趣味でもあるので、筋肉のつけ方などもお伝えすることができます(笑)。病気を診て治すのが医師の仕事ですが、やっぱり病気にならないほうがいいですからね。

幅広い層の患者を広い視点から診ていきたい

ところで先生はなぜ医師を志したのでしょうか?また泌尿器科を選択した理由も教えてください。

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科5

小学校5年生のときに祖母がくも膜下出血で倒れ、命は助かったのですが、認知症になってしまったんですね。ある日を境に当たり前のように話せていた人が突然話せなくなったのを目の当たりにして、とても大きなショックを受けました。その頃からですね、医師を志すようになったのは。当時、自分の親はまだ40代半ばだったので、今から医師になったら、もしも親が病気になったときに助けられるのではないかなと思いました。泌尿器科を選んだ理由は、研修医時代に泌尿器科の先生と接する機会が多く、手技はもちろん、フットワークが軽く格好良いなと感じたんですよね。泌尿器科の先生にも相談したところ、泌尿器科は内科も外科も全部フォローできる科であることがわかり、「よし! 泌尿器科にします!」と決めました。今では泌尿器科こそ多様な専門性を生かして総合的に判断するゼネラリストだと思っています。

クリニックのブタさんのキャラクターがとても目を引きますね。

このブタは、母親の影響です。母親が10年くらい前からブタのキャラクターが好きなので、じゃあクリニックのキャラクターにしてみるかということになりました。僕が筋トレ好きなので、「マッチョなブタにしてください」とデザイナーさんに頼みました(笑)。キャラクターの名前もホームページで募集したんですよ。名前が気になる方はぜひホームページをのぞいてみてくださいね。私やスタッフによるブログの更新もしています。それからキッズスペースもこだわりました。今は新型コロナウイルス感染症流行の影響で開放していないのですが、本来は子どもが遊べるようになっています。待合室のモニターで流している映像は私が編集しました。ショートムービー20種類くらいを編集して5時間半くらいのものをつくりました。なるべく待ち時間を減らしたいと思ってはいますが、どうしても生じてしまう場合があるので、患者さんが飽きないように工夫しています。

今後のビジョンについてお聞かせください。

加藤敬司院長 かとうクリニック泌尿器科・内科・外科6

老若男女関係なく、内科も外科も泌尿器科も診ていける存在になりたいと思っています。この辺りは泌尿器科が少ないので、泌尿器科で困ったときはぜひいらしてほしいですし、もちろん内科と外科に関してもご相談いただきたいです。現時点で当クリニックは泌尿器科のイメージが強いかもしれませんが、今後は内科と外科も診ているのだということを広く知っていただければと思います。困ったとき、患者さんの頭の中に当クリニックのブタがよぎるようになってほしいですね。「あそこに聞いたらなんとかなる!」というクリニックにしていきます。

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