顎の筋肉が痛い、顎がカクカクする
頭痛にも関連する顎関節症
葛西駅前あなたの歯医者さん 矯正歯科
(江戸川区/葛西駅)
最終更新日:2022/01/14


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最近食べる時に顎が”カクカク”する、顎関節のあたりが痛いなどと感じることはないだろうか。それは知らない間に顎関節症が進行しているかもしれない。「葛西駅前あなたの歯医者さん」の久保田達也院長は、「顎関節症は顎の違和感だけでなく、頭痛や肩こり、めまいなどの症状として現れることもあります。もしそのような症状がなかなか治まらないのであれば一度歯科医院を受診することをお勧めします」と話す。顎関節症は、睡眠時の歯ぎしりや日常生活での何気ない癖などとも深い関係があるという。顎関節症の原因や治療法などについて話を聞いた。
(取材日2021年12月17日)
目次
頭痛や肩こり、めまいや耳鳴りなどの症状も伴うことがある顎関節症
- Q顎関節症はどのような症状が出るのでしょうか。
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A
▲顎関節症は放置していると慢性的な痛みが生じると話す久保田院長
顎関節症は、顎を動かすと関節やそのまわりの筋肉に痛みを感じる症状です。具体的には、口が開けづらい、口を開けると顎の関節が痛い、顎の関節が”カクカク”と音がする、噛みしめると顎が痛いといった自覚症状があります。そのため、硬い食べ物が噛めない、大きな物が食べられない、カクカクという音が気になるなど、日常生活での食事や会話に不便を感じるようになります。そのまま放置しておくと、口がほんの少ししか開けられなくなったり、慢性的な痛みが生じたりすることも考えられます。
- Q顎だけでなく全身的な症状も出てくるのでしょうか。
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A
▲症状の原因を正確に探るためにさまざまな検査を実施
顎関節症に起因して、頭痛や首、肩、背中のこりや痛み、腰痛、メニエール病のようなめまいや耳鳴り、耳が詰まった感じ、手足のしびれなどの全身症状を伴う場合が多くみられます。日中眠くて仕方がない、疲れが取れないなどの症状が出る場合もあります。また睡眠時無呼吸症候群とも関連があるのではないかと考えています。このように顎関節症はさまざまな全身症状を伴い、逆にそうした症状の出る他の疾患とも紛らわしい側面があるため、各症状の原因を正確に探ることが重要になります。
- Q顎関節症の原因はどんなことが考えられますか。
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A
▲人の何気ない日常の癖や習慣も顎関節症の原因になる
さまざまな原因が絡み合って引き起こされ、個人によってそのパターンは異なります。一つは睡眠時の食いしばりや歯ぎしりです。夜更かしや疲労、ストレスなどで眠りが浅い時に食いしばりや歯ぎしりが起きやすくなります。また、日中、無意識に上下の歯を噛み合わせているだけでも顎の筋肉が収縮し顎関節症を引き起こしやすくなります。その人の何気ない癖、例えば、左右どちらか一方の歯ばかりで噛む、頬づえをよくつく、猫背、うつぶせ寝といった日常の癖や習慣も原因の一つです。さらに悪い噛み合わせも顎関節症を引き起こす要因です。さらに、打撲や転倒などによる外傷、コンタクトスポーツによる影響などがあげられます。
- Qどのようなタイミングで受診すればいいのでしょうか。
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A
▲全身症状を伴うことが多いため、歯科クリニックを受診してほしい
先ほどお話したように、顎関節症はさまざまな全身症状を伴うことが多いため、頭痛がなかなか治らない、肩凝りや首凝り、背中が痛い、めまいや耳なりなどが続くようでしたら、一度、歯科クリニックを受診して診断を受けるようにしてください。問診やエックス線検査、顎の筋肉の触診などによって顎関節症であるかどうか判断します。顎関節症であればそれに即した治療を行います。また、顎関節症でなければ、それらの症状を引き起こしている疾患に応じた医療へと適切につなげることができます。
- Q顎関節症はどういった治療を行うのですか。
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A
▲さまざまな指導やアドバイスをしてくれる
歯ぎしりや食いしばりがある場合は、専用のマウスピースを睡眠時に装着します。睡眠が浅い時に歯ぎしりが起きやすいので、深い眠りを得るための指導も行います。例えば就寝2時間前までに入浴をするとか、日中の活動量を上げるなど睡眠の質を上げる工夫をアドバイスします。起きている時の舌と歯の正しい位置の指導も行います。口を閉じた時に上下の歯の間に少し隙間があり、舌は上顎のくぼみにおさまっているのが正しい位置ですが、できていない人が多いです。また、噛み合わせが悪いために顎関節症になっている場合は、根本的な原因を解決しないと症状を繰り返すことになりますので、入れ歯や補綴治療、矯正などで噛み合わせを整えていきます。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正(成人)/100万円~
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マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。