久保田 達也 院長の独自取材記事
葛西駅前あなたの歯医者さん 矯正歯科
(江戸川区/葛西駅)
最終更新日:2025/05/14

自分と関わる人には、いつも幸せでいてほしい。幸せでいるには、健康であることが大前提だ。では、歯科医師としてできることは何か?「葛西駅前あなたの歯医者さん 矯正歯科」が提供する豊富な診療メニューと充実した診療体制は、久保田達也院長が向き合ってきた冒頭の問いに対する回答だ。「歯科医療を通じた健康寿命の延伸」を掲げる同院では、一般的な歯科医療はもちろん、いびきや姿勢にも着目して総合的な健康改善・健康維持をめざす。「口腔内と全身の健康は、密接に関係しています。睡眠、運動、栄養の視点を加えた歯科医療で、人生100年時代を健やかに過ごしましょう」と呼びかける久保田院長に、歯科医師、歯科衛生士、栄養士、保育士、看護師といった各領域の専門家が連携して1人の患者に関わる同院の診療について話を聞いた。
(取材日2025年3月10日)
患者の幸せのため、健康の改善につながる医療を提供
まずは、治療方針と診療の内容から教えてください。

患者さんが「幸せであること」を唯一の理想的なゴールとして、そのために必要な医療を提供しています。幸せであるためには、心身ともに健康な状態でなければなりません。つまり、痛みや違和感がある歯を治しただけでは、医療として不十分だということです。主訴だけでなく口腔内の状態を総合的に診て、全身に影響を及ぼす根本的な問題、および実際に影響の出ている部分を見つけ出し、総合的な改善を図ってこそゴールに近づくことができるのです。そこで、開院以来少しずつ各領域の専門家を集めて人員を拡充し、診療メニューの充実を図ってきました。4年目を迎えた今、歯科医師、歯科衛生士、栄養士、保育士がそろい、患者さんの健康に並走できる強い組織になったと実感しています。
具体的には、どんなことを行っているのでしょう。
虫歯治療、歯周病治療、矯正、インプラント治療といった歯科治療全般に加え、健康でいるための重要な要素である「睡眠」「栄養」「運動」の観点から必要な治療やアプローチを行っています。例えば「睡眠」では、睡眠時無呼吸症候群に対してマウスピースの装着や抜歯をしない矯正治療をご提案しています。糖尿病や心疾患、脳血管疾患などのリスクを高める睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきや昼間の眠気が発見のきっかけになりますが、自覚症状がなく放置されることも少なくありません。早期発見・早期治療で質の良い睡眠を取り戻していただきたいですね。また、「栄養」に関しては、栄養士による栄養指導を行っています。特にお子さんは、歯や顎の成長のためにも、将来的な生活習慣病の予防のためにもバランスの取れた食事が欠かせません。妊娠中から胎児への影響を考えた食生活を送っていただけるよう、出産予定のある方へのアドバイスにも力を入れています。
「運動」の観点からはどのようなアプローチをしているのですか。

当院では、主にお子さんの姿勢改善のために運動指導に力を入れています。これは、顎の発育や正しい歯並びにつなげるための小児矯正の一環として始めた取り組みです。矯正治療をしても、体の軸が傾いていたり、左右非対称のポーズを取る癖があったりすると、治療後の状態を維持することができませんから。当院では最近では、姿勢改善のために通院する子も増えてきました。
矯正治療は、再発防止にも、予防にも有用
院名に「矯正歯科」と掲げたのはなぜですか。

開院時の院名は、「葛西駅前 あなたの歯医者さん」でした。電話で予約や問い合わせがあったとき、「はい、あなたの歯医者さんです」と答えることで親しみを感じていただきたいと思ってつけた院名です。しかし、開院後、多くの患者さんに矯正治療をお勧めしていることに気づき、その重要性を知っていただくために院名を変更することにしました。歯並びが悪く磨きにくい状態では、どんなに精密な治療を行っても再治療になるリスクがあるのでは、と。一方、必要な治療と並行し、矯正やかぶせ物で歯並びや噛み合わせを整えた場合には、圧倒的に再発リスクが低いのです。その場しのぎの治療ではなく、長期的に安定した状態を維持するための治療が必要だと思った方には矯正をお勧めしています。
矯正治療は、予防的な視点からも有用ですか。
そうですね。歯と全身の健康維持を目的として、80歳で自分の歯を20本残すことをめざす「8020運動」の結果を見ると、達成者の約8割が歯並びの良い状態だったことがわかっています。逆に、下の前歯が上の前歯よりも前に出る反対咬合や、噛んだときに上下の歯が噛み合わない場合は「8020運動」を達成していないことがわかったのです。このことは、良い歯並びを維持することが、生涯にわたる健康維持のためにいかに重要かを示しています。矯正治療は、小さいうちに正しい噛み合わせを獲得したいときはもちろん、年齢を重ねてからの噛み合わせの回復にも有用ですから、気になったタイミングでぜひご相談ください。
先生のご専門である歯周病治療も、歯と全身の健康を守るための治療ですね。

日本における歯周病の有病率は非常に高く、特に中高年以降は歯を失う最大の原因といっても過言ではありません。しかも、歯周病は生活習慣病の一種であり、全身の健康に大きな影響を及ぼします。自覚症状なく進行するため、歯の揺れや出血に気づいた段階ではかなり進行していることも。軽度であれば基本的な治療で進行をストップできますが、中等度から重度の方が歯を残すには歯周外科手術、歯周組織再生療法が必要になることが多いでしょう。そのため、歯周組織を正確に評価し、一人ひとりの状態に合った治療法を考えることが非常に重要です。画一的でない分、専門性が高く複雑で、治療のハードルが高い分野でもありますが、当院では「抜歯を勧められたが、何とかして歯を残したい」と希望される方も受けつけています。
視覚的な説明で言葉を補い、理解と納得を引き出す
先生以外の歯科医師の皆さんも、非常に専門性が高いと伺いました。

先進のマイクロスコープを生かした精密根管治療をはじめ、口腔外科、矯正、歯科麻酔、法歯学など、それぞれ異なる専門分野を持つ歯科医師が10人在籍しています。最近では、私以外の歯科医師のファンになってくれる患者さんも増えていて、うれしい限りですね。歯科衛生士、栄養士、看護師、保育士もそれぞれ非常に高い専門性を持っており、患者さんも信頼して相談してくれているようです。
健康を真摯に考える診療方針がよくわかりました。患者さんと接する際、他に意識していることはありますか。
治療を自分ごととして真剣に向き合ってもらえるよう、その方の価値観や歯科治療に望むこと、嫌だと感じることなどをお聞きした上で治療方針を一緒に考えるようにしています。考えられる治療法についても、患者さん自身が納得して治療を選択できることを重視し、理解していただけるまで一つ一つ丁寧にご説明することを大切にしていますね。治療に入る前の相談で数回来院される方も多いですよ。また、口腔内の現状や、治療の内容を可視化することも重視しています。初めて行った歯科医院で、急に「虫歯ですね。神経を取ります」とだけ言われて治療がスタートしたら、誰でも不安になるでしょう。今どういう状態で、どんな治療をなぜするのか、治療することでどうなるのかを視覚的に示しながら説明をすることで、安心して治療に臨んでほしいと思っています。
ありがとうございました。最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

近々、歯科衛生士、栄養士の増員を予定しており、より多くの患者さんの健康をサポートできるようになります。レベルの高い多職種のチーム医療で、ベストな状態に向けた医療をご提案してまいりますので、気軽に相談にいらしてください。これまで他の歯科医院に通っていて、何度も症状を繰り返している方も、遠慮なくご相談いただければと思います。患者さんの数を増やすことではなく、患者さん一人ひとりの幸せにどれだけ貢献できるかを追求する歯科医院として、地域の皆さんのお役に立てれば幸いです。
自由診療費用の目安
自由診療とは歯周組織再生療法/15万円~、精密根管治療/13万円~、マウスピース型装置を用いた矯正(成人矯正)/81万円~、インプラント治療/33万円~、ホワイトニング/2万円~、セラミックを用いた治療/6万6240円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。