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神経を取らない選択も可能
マイクロスコープを用いた歯髄保存療法

東有馬おとなこども歯科

(川崎市宮前区/鷺沼駅)

最終更新日:2025/08/12

東有馬おとなこども歯科 神経を取らない選択も可能 マイクロスコープを用いた歯髄保存療法 東有馬おとなこども歯科 神経を取らない選択も可能 マイクロスコープを用いた歯髄保存療法
  • 自由診療

歯科治療を受けた際、虫歯が進行していて神経を取る必要があると言われたことがある人は少なくないだろう。しかし、「歯の神経を残すことで、天然の歯を残せる可能性が高くなります」と「東有馬おとなこども歯科」の井戸俊輔院長は話す。そのために実践しているのが、できる限り神経を残したまま治療する「歯髄保存療法」だ。神経近くまで進行した虫歯でも、肉眼の数十倍まで患部を拡大して観察できるマイクロスコープを用いて感染した部分を取り除くことで、歯の寿命の延伸をめざす。同院が取り組む、マイクロスコープを用いた歯髄保存療法について詳しく教えてもらった。

(取材日2025年6月2日)

歯の神経を残すためには、感染した部分を取り除くためのマイクロスコープが有用

Q歯の神経を残す、歯髄保存療法について教えてください。
A
東有馬おとなこども歯科 歯の神経を残す「歯髄保存療法」に注力する同院

▲歯の神経を残す「歯髄保存療法」に注力する同院

歯髄保存法療法は、神経を取らなければならないような虫歯が見つかった際に検討される治療法です。歯に痛みが出て歯科医院へ行くと、虫歯が進行しているから神経を取りましょうと言われることがありますよね。これはなぜかというと、神経を取ると痛みを感じにくくなり、しばらくは安定した状態になることが期待できるからです。しかし、神経を取った歯はもろくなり、やがて失われる可能性が高くなります。そのため、できる限り神経を残して治療することが大切なのです。歯髄保存療法であれば、歯髄、いわゆる神経を残したまま治療をし、天然の歯を守ることにつながります。

Qなぜ、神経を取ると歯を失うリスクが高くなるのですか?
A
東有馬おとなこども歯科 神経を取ることでその後のリスクが高まると話す院長

▲神経を取ることでその後のリスクが高まると話す院長

神経を取る治療では、歯の根っこの部分まで大きく削らなければなりません。すると、その分だけ歯が薄く、もろくなるため、割れたり欠けたりしやすくなります。さらに、神経を取ると痛みを感じにくくなりますから、気づかないうちに虫歯が大きく進行して歯を失うこともあるでしょう。国内のデータによると、神経を取る治療をした歯の再治療率は約50%と非常に高いことがわかっているんですよ。虫歯の治療などで同じ歯を6回ほど繰り返し削った場合も、抜歯になるリスクがあるといわれています。歯の神経を残したまま治療を進めれば、歯を削る量が減り、再治療の確率が減って天然歯を守れると考えます。

Q神経を残せるのは、どのようなときですか?
A
東有馬おとなこども歯科 痛みの度合いによって治療の可否が変わる

▲痛みの度合いによって治療の可否が変わる

虫歯によって歯がしみたり、多少の違和感があったりしても、強い痛みが出ていなければ虫歯菌の感染が浅いところでとどまっていることが多いです。その場合、歯髄保存療法で治療することができます。ただし、自覚している症状に反して感染が進んでいることもあるため、一概には言えません。一方、普通にしていてもズキズキとした強い痛みがある場合や、食べ物が噛めないなどの症状がある場合は、感染がかなり深いところまで進んでいると考えられます。しばらく痛みがあったが今は引いている、といった場合も、神経が既に駄目になって痛みを感じていない可能性が高く、歯髄保存療法を行ってもうまくいきません。

Q歯髄保存療法の流れを教えてください。
A
東有馬おとなこども歯科 ラバーダムやマイクロスコープを用いて精密な治療を行う

▲ラバーダムやマイクロスコープを用いて精密な治療を行う

麻酔をし、治療中に唾液や細菌が患部に侵入するのを防ぐラバーダムというシートをつけます。次に、染色剤で歯を染め出し、虫歯を削り取っていきます。当院では患部を数十倍まで拡大して観察でき、肉眼では見えない感染部分まで確認できるマイクロスコープを使用しています。マイクロスコープを使うことで、感染部分の取り残しや削りすぎに配慮し、精度の高い治療をすることができます。治療を進めて神経の一部が露出したら、特殊な歯科用MTAセメントで密封します。場所や大きさにもよりますが、60分〜90分程度で終了するとお考えください。1週間ほど様子を見てからかぶせ物を作るための型を採って装着し、全体の治療も終了です。

Q歯を長持ちさせるために大切なことは何ですか?
A
東有馬おとなこども歯科 定期的に検診を受けて歯を守ることが重要

▲定期的に検診を受けて歯を守ることが重要

やはり定期検診を受けることですね。初期の虫歯なら、仮に2〜3箇所見つかっても1回で治療が終わるかもしれません。費用も時間も最小限で済み、負担が少ないです。しかし、神経を取らなければならないくらいまで虫歯が進行すると、通院回数が増えて費用がかさむ上に歯が弱くなり、再治療でさらに通院しなければならなくなることもあります。3~4ヵ月ごとの定期検診で早期発見・早期治療をめざしましょう。また、神経を取るか否かの決断を迫られた際には、歯髄保存療法を思い出してほしいと思います。これまでお話ししたとおり、歯髄保存療法であれば、神経を取るより歯を長持ちさせることが望めます。お困りの方は、ぜひご相談ください。

ドクターからのメッセージ

井戸 俊輔院長

従来は歯の神経を取らざるを得なかったケースでも、歯髄保存療法であれば神経を残すことが期待できることをぜひ知っていただきたいと思います。神経を取った後でも、セラミックのかぶせ物などで歯を守ることはできますが、神経を取らずに治療したほうが天然歯を失わずに済む可能性が高く、非常にメリットがあります。歯髄保存療法は自由診療ですが、ぜひ検討してみてください。また、虫歯はかなり進行しても無症状なことが多く、痛みが出たときには神経を残したくても残せないことがほとんどです。歯がしみたり違和感があったりするときはもちろん、自覚症状がない時から定期的に歯科検診を受け、大切な歯を守りましょう。

自由診療費用の目安

自由診療とは

歯髄保存療法/1万5000円~3万5000円(症状により変動)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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