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関谷 恵悟 院長の独自取材記事

札幌せきや眼科

(札幌市西区/発寒南駅)

最終更新日:2021/10/12

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科 main

札幌市営地下鉄東西線発寒南駅から徒歩5分、西町北7丁目バス停より徒歩1分。交通至便で通いやすい立地にある「札幌せきや眼科」は、2021年3月に開業したばかりのクリニックだ。院長の関谷恵悟先生は、北海道十勝の出身。大学は青森県の弘前大学医学部へ進み、卒業後は弘前大学医学部附属病院に4年、青森市民病院に4年勤務。それから東京で4年間手術の実績を積んだ。その後、北海道に戻り、札幌市内のクリニックで院長として10年勤めた。豊富に研鑽を積んだ経験から、「患者に寄り添う眼科医療」を追求している。優しい語り口に真面目で誠実な人柄がにじみでる関谷院長に、診療にかける熱い思いを語ってもらった。

(取材日2021年3月25日)

患者に喜ばれることが自分の喜び

まずは眼科の医師を志した理由について教えてください。

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科1

もともと、なんとなく眼科に関心を持っていたのですが、大学の眼科実習で患者さんの手術を受けた後の喜んでいらっしゃる姿を見て、非常に心が動かされました。目が見えにくいことは、生活の質に直結するたいへんな事態です。私もゆくゆくは目のトラブルで困っている患者さんを診て、こんなふうに喜んでいただける医師になりたいと考え、眼科へ進むことを決意しました。卒業後は、いろいろな病院で積極的に新しい手術療法を学び、一生懸命技術を磨きました。その結果、ようやく自分なりに納得のいく経験を積むことができ、これなら自信を持って手術をして、患者さんに喜んでいただくことができると考え、この地に開業しました。

この場所を選んだのはどうしてですか。

札幌市西区西町エリアは郊外の住宅街ですが、山や川などの豊かな自然に囲まれ、空気もきれいです。こうした自然の癒やしの力も借りて治療したいと考え、クリニックの場所に選びました。幸いなことに、この辺りは眼科が少なかったのか、地域の皆さんは当院の新築工事をしている時から、楽しみにしてくださっていたようです。最初に来院した方が「白内障の手術を受けたくて、ここに眼科ができることを知り、開業するまで待っていました」と言われたのが、とても印象的に残っています。そうやって喜んでくださる方たちがいることを私自身もたいへんうれしく思いますし、「ここでなら、やりがいをもってやっていける」と確信を持つことができました。

通ってこられる患者さんは、どんな方が多いですか?

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科2

住宅街という立地環境からか、小さなお子さんからご年配の方まで、幅広い年代の方が来られます。お子さんは近視や眼鏡の調整、若い方から中高年の方はドライアイのご相談が多いですね。そして、ご高齢になると白内障を患う方が多くなります。白内障は老化による目の病気で、点眼薬では改善は見込めず、根本的に治すには手術が必要になります。そこで当院では、合併症のリスクや、患者さんの負担に配慮しながら手術を行っています。また、患者さんは近隣の方が中心ですが、少し遠いところからも通ってくる方もいらっしゃいます。

患者の話を聞くことを大切に

診療で大切にしているのはどんなことですか。

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科3

何よりも患者さんの話を聞くことを重視しています。一般に眼科では診察の前に検査を済ませることが多いようですが、患者さんは本当に必要な検査かわからない状態なのではないでしょうか。そのため当院では検査前にも初診では必ず診察をします。患者さんの悩みや生活スタイルなどをお聞きした上で、どんな検査をして、どんな治療をするか、組み立てていきます。患者さんの中には、「話を聞いてもらえてよかった」という方もおられ、やはり話をしっかり聞くことが患者さんとの関係を築く基本だと実感しています。また、こちらから説明する際も、パンフレットを用いて説明をするなどの工夫をしながら丁寧にわかりやすく伝えるとともに、治療法だけでなく、目の健康を守るためのアドバイスも積極的にするよう心がけています。お一人お一人に時間を惜しまずお話ししたいと思っていますので、患者さんにも遠慮せず、わからないことは聞いてほしいですね。

こちらで力を入れている治療がありましたら教えてください。

ドライアイの治療になります。最近の医学の進歩で、ドライアイの多くは、油分を分泌し涙が乾くのを防いでいるマイボーム腺の機能不全が原因であることがわかってきました。市販のドライアイの薬は涙の成分に近い液で目を潤すもののため、涙が足りない人や細菌を流すためには有用ですが、根本的な改善のためにはマイボーム腺の詰まりを解消することが重要です。そのためのアプローチとして、アイマスクでまぶたを温めたり、まぶたをきれいにするアドバイスをしたり、刺激の弱いアイシャンプーを用いてまぶたをマッサージする指導などを行っています。また、コンタクトが目に張りつくのが原因のドライアイはコンタクトを外す指導をしなければなりませんので、患者さんとご相談しながら、視力補正を図るための眼内コンタクトレンズを用いた屈折矯正手術をご提案することもあります。

眼内コンタクトレンズを用いた手術とはどのような治療なのでしょうか。

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科4

これは角膜を削るレーシックとは異なり、目の中にコンタクトレンズを入れる治療法で、近視や乱視に対応しています。この治療法のメリットは、一度手術をすれば、目の中に直接コンタクトレンズを入れて視力補正をしていますので、眼鏡やコンタクトレンズのように、何度もつけたり外したり、買い替えたりする手間がないこと。忙しい方にお勧めしたい治療法です。また当院では、白内障手術の際にも、近視や遠視の両方にアプローチする「多焦点眼内レンズ」を採用しています。白内障の手術では、濁ってしまった水晶体の代わりに、人工のレンズを目の中に移植していきます。そのレンズは患者さん一人ひとりのご希望をお伺いしながら、適したレンズをご提案させていただいています。

地域で信頼されるクリニックをめざして

設備面での特徴は何かありますか。

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科5

検査・治療設備については、患者さんの負担軽減を第一に考え、かなりこだわって機械を取りそろえました。例えば、血管撮影では、造影剤なしで撮影が可能な光干渉断層計を導入しています。造影剤不要のため、造影剤が体質に合わない患者さんにも安心して検査を受けていただいています。また、この機械は眼底カメラも一体型になっていて、前眼部から眼底部まで詳細に調べていくことも可能です。この他、視野測定については短い時間で両目の視野を測定していく自動視野計を導入しました。この機械をそろえているクリニックはまだ多くはないようですね。さらに、医療レーザー機にもこだわりました。機器にこだわることで、治療時間の短縮など、患者さんの負担にも配慮しています。

院内の感染予防対策にも力を入れていらっしゃるそうですね。

コロナ禍での開業になりましたから、感染症予防対策はかなり念入りに行いました。例えば、院内の混雑を緩和できるように、オンライン予約システムを導入し、待合室は密にならない広々とした空間を確保しました。さらに、スタッフと患者さんの直接接触を減らすために、「自動清算システム」や「ノータッチ式の手指消毒液・体温測定器」も導入しています。こうした自動化のシステムを取り入れることにより、スタッフも私自身もさまざまな作業から解放され、より患者さんとのコミュニケーションに集中できるようになりました。

最後に、今後の目標についてお聞かせください。

関谷恵悟院長 札幌せきや眼科6

一人ひとりの患者さんを大切に、それぞれの気持ちに寄り添って診療していきたいです。近視や目が見えにくいという不安に対して、適切なアドバイスや治療を提供することで、地域の皆さんに信頼されるクリニックになっていければいいなと思っています。当院が開業するまでは遠方の眼科へ通っていて、「近くに眼科ができてうれしい」と言ってくださる方もいます。そんな方々の期待に応え、何かあったときにいつでも身近に相談できる通いやすいクリニックに成長していきたいと思いますので、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・眼内コンタクトレンズを用いた屈折矯正手術 ・乱視なし 70万円(税込み)・乱視あり 80万円(税込み)
・多焦点眼内レンズを用いた白内障手術 55万円~66万円(税込み)/片眼

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