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西尾 威 院長の独自取材記事

にしお眼科

(富里市/京成成田駅)

最終更新日:2026/09/07

西尾威院長 にしお眼科 main

京成本線京成成田駅から車で約10分。千葉県富里市七栄の一角に「にしお眼科」はある。ライトブラウンを基調とした木目調の院内はアットホームな雰囲気で、広い駐車場は車移動が中心の地域住民にとって便利だ。院長の西尾威先生は東京慈恵会医科大学卒業後に眼科へ進み、眼科医療が不足していたこの地で2021年に開業。子どもから高齢者まで幅広い目の悩みに応え、白内障の日帰り手術では合併症を抑えるために精密な処置に努める。小児の近視進行抑制治療や後天性眼瞼下垂の点眼治療にも積極的だ。「何でも困ったことがあればかかってくださいね」と穏やかに語る西尾院長。予約制をとらない気軽さとスタッフとの温かなチームワークが同院を支えている。地域に根差した眼科医療を実践する西尾院長に、開業の経緯や診療への思いについて話を聞いた。

(取材日2026年8月1日)

地域に根差した診療をめざして、富里へ

まずは先生が医師を志し、眼科の道に進まれたきっかけを教えてください。

西尾威院長 にしお眼科1

父が耳鼻科の医師をしており、高校生の頃に仕事を手伝ううちに、自分もこういう場で働きたいと自然に思うようになりました。眼科を選んだのには、自分自身が目が悪かったこともありますが、一番のきっかけは小学校時代の同級生の存在です。生まれつき目の病気があって入学当初はとても暗い表情をしていた子が、小学2年生くらいの時に手術を受けたんですね。するとまるで別人のように明るくなったのです。その姿を見て、目の治療には人生を変える力があるのだと感じました。その時の記憶は今でも心に残っています。白内障の手術をはじめ日々の診療に携わる中で、患者さんのお役に立てていると感じる瞬間があり、この道を選んでよかったと思っています。

開業の地として富里市を選ばれた理由をお聞かせください。

大学に入った頃から最終的には開業というゴールを漠然と描いていました。私は何か一つの分野を極めたスペシャリストというより、幅広く患者さんを診るジェネラリストタイプだと思っています。ですから専門医療が充実した都市部よりも、まず地域の方の相談窓口として幅広い役割を担える場所のほうが自分には向いていると感じていました。まず目のお困り事を受け止めて、こちらで対応できるものは解決し、より専門的な治療が必要な場合には適切な医療機関へおつなぎする。そうした橋渡し役を担えるクリニックでありたいと思っています。富里市は眼科の医療機関が限られていたこともあり、ここでなら地域の皆さんのお役に立てるのではないかと思い、開業を決めました。

クリニックづくりでこだわった点を教えてください。

西尾威院長 にしお眼科2

富里市には鉄道の駅がなく、バスの路線も当院の近くは通っていないため、住民の皆さんの移動手段はほぼ車になります。ですから開業にあたっては、駐車台数が十分に確保できる物件を最優先に探しました。院内のレイアウトでは、スタッフと患者さんの動線がほとんど交わらない設計にしています。入り口から検査室、診察室へとスムーズに進んでいただける流れです。もう一つ大切にしているのは、予約制にしていないことです。予約しなきゃと思っているうちに受診が遅れてしまうこともありますよね。何か気になったらすぐに来ていただけるような体制で、気軽にかかれるクリニックでありたいと考えています。

精密な白内障手術と、患者の関心に応える先進の治療を

白内障の日帰り手術にも対応していると伺いました。

西尾威院長 にしお眼科3

白内障は当院で最も多く行っている手術で、60代から80代の患者さんを中心に日帰りで対応しています。その中で私が特に大切にしているのは、できるだけ術後のトラブルを減らし、良好な視機能を長く維持していただくことです。そのため、水晶体の濁りを丁寧に取り除くなど、一つ一つの処置を慎重に行っています。また、手術そのものだけでなく、患者さんに安心して臨んでいただくことも重要だと考えています。手術前にはあらためて説明の機会を設け、よくいただくご質問には書面も用いながらお答えしていますし、看護師からも丁寧に説明するようにしています。不安や疑問をできるだけ解消した上で手術を受けていただきたいからです。さらに、手術室の入り口を別に設けるなど衛生管理にも十分配慮し、安全な手術環境づくりに努めています。

近年、患者さんから新たに関心が寄せられている治療や取り組みはありますか?

最近特に関心が高まっているのは、小児の近視進行抑制治療です。新型コロナウイルス感染症の流行以降、近視になるお子さんが多くなっていることもあり、親御さんからの問い合わせが増えています。選定療養に指定され一部保険適用になったことも大きいですね。近視が強くなると、将来的に緑内障や網膜剥離といった病気のリスクが上がると言われています。この治療は目の奥行きにあたる眼軸の長さが伸びるのを抑えることをめざすもので、眼軸が伸びるのは20歳頃までですから、お子さんのうちにしかできない治療なんです。もう一つは後天性眼瞼下垂の点眼治療です。まぶたが下がって見えづらいけれど手術には抵抗があるという方に、新しい選択肢としてご案内しています。点眼後、早い段階でのまぶたの変化が期待できますね。

幅広い症状に対応される中で、診察時に大切にしていることはありますか?

西尾威院長 にしお眼科4

限られた診察時間の中でも、患者さんがどのようなことにお困りなのかを丁寧に把握するよう心がけています。見えづらいことに慣れてご自身では自覚されていない方も少なくありません。まぶしさや物がだぶって見えるといった別の症状をきっかけに、思わぬ病気が見つかることもありますので、最初から疾患を絞り込まず、考えられる可能性を幅広く診るようにしています。紹介が必要な場合には、疾患の内容に応じて紹介先を変えています。近隣に大学病院もありますし、スムーズにおつなぎできる環境が整っています。目の症状がきっかけで全身の病気が見つかることもありますから、他の診療科との連携も大切にしながら日々の診療にあたっています。

長年のチームワークが支える地域のかかりつけ眼科

クリニックの温かな雰囲気も印象的ですが、スタッフの皆さんについてお聞かせください。

西尾威院長 にしお眼科5

当院のスタッフは一人も欠けることなくずっと一緒に働いている仲間たちです。家族よりも長い時間をともに過ごしていると思います。看護師1名、検査スタッフ2名、受付2名と少人数ですが、一人ひとりがとても優秀なので診療がしっかり回っています。ありがたいことに、患者さんからスタッフの対応について良い評判をいただくことも多く、私自身も心から信頼しています。だからこそ、その力を十分に発揮してもらえるような職場でありたいと思っています。現場で築いたやり方が機能していれば尊重しますし、何かあればすぐ話し合える。長年の信頼があるからこその連携だと感じています。

これからさらに力を入れていきたいことがあれば教えてください。

高齢化が進む中で、白内障や緑内障をはじめ目の疾患を抱える方はこれからさらに増えていくと考えています。その治療に一層力を注いでいきたいですね。一方で、子どもの近視進行抑制のように、小さい頃から治療や診療を始めることの重要性も高まっています。どの年代の方に対しても対応できる診療体制をこれからも整えていきたいと思っています。それと、常に意識しているのは、今の状態がベストだとは思わないということです。より何ができるかを日々考えて、それを患者さんの治療にプラスとしてつなげていく。スタッフの声にも耳を傾けながら、より良い診療をめざして少しずつでも前に進んでいきたいです。

最後に読者へのメッセージをお願いいたします。

西尾威院長 にしお眼科6

目のことで少しでも気になることがあれば、気軽にご相談いただければうれしいです。当院は予約制ではありませんので、思い立ったときにいつでも来ていただけます。特にお伝えしたいのは、40歳を過ぎたら一度は眼科を受診していただきたいということです。緑内障は40歳で20人に1人の割合と言われていますが、末期近くまで視力が落ちないことも多く、しかも日本人の約7割は眼圧が正常なタイプの緑内障です。視力や眼圧が正常だから安心とは限りません。感覚の情報の8割は目から入ると言われていて、見えるということはそれだけ日常生活を送る上で大切なことなんです。若いうちから眼科に目を向けていただくことが、将来の目の健康を守る第一歩になると思っています。症状がなくても、一度検査を受けていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児近視進行抑制の治療/4500円、眼瞼下垂の治療/5500円