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伊藤 祐二郎 院長の独自取材記事

たまプラーザいとう泌尿器科

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2021/03/08

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たまプラーザ駅南口のビル3階にある「たまプラーザいとう泌尿器科」は今年2月1日に開院したクリニック。伊藤祐二郎院長は、開業前まで千葉の大学病院で泌尿器科の助教を務め、アメリカにがん研究の目的で留学した経験も持つドクターだ。前立腺がんや膀胱がんなどに対する専門性を持ちながら、尿に関連する腎臓から外性器まで幅広く診療対応しているという。取材中にもジョークを飛ばすなど、とてもフランクでなんでも話せそうな雰囲気を持つ伊藤院長。開院の経緯から診療する上で大切にしていることのほか、女性が注意しなければならない病気などについて話を聞いた。
(取材日2021年2月17日)

専門性を持ちながらも、泌尿器科領域の診療に広く対応

まず開院の経緯からお聞きします。

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これまで診療のかたわら、大学病院に通いながら研究を続けながら、働いていました。その時、「もっと患者さんの生活に密着して、人間対人間のお付き合いをしながらその病気の治療・改善に取り組めたらいいな」と考えていたことが開院した理由ですね。この場所に開院したのは、慶應義塾大学の医局で膀胱がんを研究していた時代にお世話になったチームリーダーの菊地栄次先生が、 腎泌尿器外科の教授として聖マリアンナ医科大学に着任されたことが大きかったです。菊地先生のチームと密に連携を図り、患者さんに切れ目のない医療を提供したいと考えたからです。ここは昨年竣工した新しいビルで、道路を挟んだ向かいにもクリニックモールがあり、そちらの先生方にごあいさつに伺うと「泌尿器科ができて、ほぼすべての診療科がそろった」と歓迎してもらえました(笑)。実際、泌尿器科分野の病気であれば患者さんを紹介してくださることもあります。

医院のコンセプトや特色について教えてください。

医療機器の充実を図り、私のこれまでの経験を生かすことで、総合病院の泌尿器科とほぼ同じ検査や治療ができるよう努めています。私は母校の教授から「専門性という柱は持ちながら、幅広く診療する医師になれ」と教えられ、前立腺や膀胱などのがんだけでなく、腎臓・副腎・膀胱・尿管など泌尿器科のすべてを診療できるよう研鑽を積んできました。ですから患者さんに「大きな病院まで足を運ばなくても、ここで診てもらえば大丈夫」と思ってもらえるクリニックで在りたいと思っています。開院してまだ3週間足らずですが、患者さんの年代層は小さなお子さんからご高齢の方まで幅広く、男女比で言えば6対4で女性のほうが多いです。主訴では頻尿や尿漏れ(尿失禁)はもちろんなのですが、過活動膀胱や思春期の性の悩み、子どものおねしょといった夜尿症の症状など、総合病院とはまた違った、地域の医院ならではの疾患もけっこうあるなという印象です。

泌尿器科で扱う病気の範囲はかなり広いということですね。

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尿をつくる腎臓から尿をためる膀胱、排出する尿道から外性器などまで全般を扱うので、わかりやすく言えば、おしっこの通り道や関連する臓器全般に対応している医療科と言えるでしょう。腎臓は肝臓や心臓など他の臓器とも密接にその機能が関連する臓器です。血液中の老廃物をきれいにして循環させる機能を持つ臓器なので、全身の臓器に関する知識も必要で、実に幅広く、また専門性も求められます。高血圧の原因が腎臓や副腎にあったり、糖尿病が悪化して膀胱の機能が落ちることも。そんな具合に、泌尿器科は生活習慣病にも深く関わる医療科だということをわかっていただければと思います。頻尿や残尿感、夜トイレに起きるなどの症状があれば、「泌尿器科にもかかってみようか」くらいの気軽さでご相談いただければ、快適な生活を維持することに寄与できるかと思います。

安心して受診できるようプライバシーにも配慮

先生はアメリカでの勤務経験もお持ちとのことですが、その目的は何だったのですか?

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ニューヨークにある「メモリアルスローンケタリングキャンサーセンター」の客室研究員として2年間働いていました。目的は泌尿器のがんを研究するためです。アメリカに限りませんが、欧米人は前立腺がんにかかる方がとても多く、研究や治療法は日本の先を進んでいるといわれるため、それを学ぼうと渡米したのです。現地の患者さんのがん治療も学びましたし、がん以外の泌尿器科の研鑽も深めるなど、多くの経験を積むことができました。現在は泌尿器のがんの薬もすごく進歩していて、薬物療法でさまざまな症状に対応できるようになってきました。

専門性という点では「骨盤臓器脱」にもお詳しいと聞きました。

骨盤臓器脱を専門に研究した先生のもとで学んできました。そもそも骨盤臓器脱とは、女性の閉経後の更年期に多く、骨盤底筋が緩むことによって子宮や膀胱、直腸などが骨盤内から下垂、つまり骨盤外に出てしまう病態です。これは出産などもリスク要因に挙げられており、ほとんどの女性に起こり得るものです。骨盤臓器脱により、例えば膀胱脱ですと尿道が短くなり、笑ったり、くしゃみをしたりした際に腹圧性の尿失禁を起こしやすくなります。また直腸が出てくると便秘になりやすい。対処法としては投薬による治療のほか、骨盤底筋を鍛えるエクササイズなどがあります。

先ほど女性患者の割合が多いとのお話でしたが、その配慮についても伺いたいと思います。

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男女に限らずプライバシーを重視して、院内はなるべく他の患者さんと顔を合わせないで済む動線をつくりました。待合スペースも大きな柱に向かって座る方式です。これにより受付スタッフとも目が合うことがありません。診察では私と2人だけで困っていることを話していただけるようにしていますが、特に女性の患者さんで検査や治療など体に触る場合には必ず女性スタッフがアシスタントとして同席します。ビルの3階にしたのも、どこに入ったのかわからないように、ということで気を使った結果です。

気になる症状があれば気軽に受診を

ところで、そもそも先生が医師をめざされた理由は?

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親は医療とは関係のない職業でしたが、慶應義塾志木高等学校の在学中に将来どんな職業に就きたいかを考えた時に、弁護士なら法学部、サラリーマンになるなら経済学部、医師になるなら医学部ということで、幸いに学力も医学部進学の規準を満たしていたので、そこから医師になることを考え始めました。でも、人の命を預かる仕事が自分にできるだろうかという不安もあり迷っていたのです。そんな時に精神科のスクールカウンセラーの先生に相談してみたところ「すべての患者さんは治る力を持っている。その力を引き出すサポートをするのが医者の役割だと思う」と言われ、それで医師の道に進む決心がつきました。今でも「先生にお任せします」と言われることはうれしいのですが、やはり病気は患者さん自身が頑張って治すもの、私たち医療従事者は手助けをする立場ということをご理解いただければと思っています。

プライベートなことも少し伺いたいと思います。

家族は看護師の妻と生まれたばかりの娘がいます。アメリカに留学中の出産はいろいろ不安も多かったので、帰国してからできた待望の子どもでして、かわいくて仕方ないですね(笑)。もちろんパパとしてだけでなく、乳児・小児も診る泌尿器科の医師として正しく成長しているかを見守っています。妻には産休・育休の復帰後は当院で働いてもらってもと思っていましたが、休職していた現場に戻って看護を極めたいとのことで、応援することにしました。私も自分のやりたい医療を追求した結果、今に至っていますので、妻にも患者さんに対する敬意を持って、やりがいのある看護を追い求めてほしいと思っています。いずれは一緒にやれたら良いな、という気持ちはありますけどね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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おしっこが近い、尿の回数が多いのは黄色信号で、夜中に1度でもトイレに行くようでしたら、ぜひ一度ご相談いただきたいです。寝る前の水分や塩分摂取量なども関係しますし、心臓や腎臓の機能低下が原因となっていることもあります。一度受診されて、なんでもなければ安心して生活できるというものです。尿意は精神的な部分も大きく関与しますので、気持ちがゆったりするとそんなにトイレに行かなくても済むようになることもあります。当院では風邪をひいた方に薬を出すだけでなくて、おでこに手を当てて熱を測るような、そんな人間味あふれる診療ができればというのが私の望みです。家族全員でかかってもらえると、なんとなく家庭などの背景も見え、診療に生かしやすいです。気になる症状があれば、まずは気軽にご相談ください。

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