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新開 浩二 院長の独自取材記事

【開院前】綱島こころクリニック

(横浜市港北区/綱島駅)

最終更新日:2021/04/01

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【2021年5月開院予定】※開院前の情報につき、掲載情報が変更になる場合があります。
2021年5月7日に、綱島駅から徒歩1分のビル3階に開院予定の「綱島こころクリニック(仮称)」。院長の新開浩二先生は、産業医科大学を卒業後、同大学病院に勤務。神経精神科の医師として診療と並行して研究にも力を入れる日々を送った。その後、働く人のメンタルヘルスの相談に対応する機会を得て産業医学の研鑽を深めた。クリニックなどで診療経験を重ねた新開院長は、「診療の究極の目的は、患者さまの幸せに貢献すること」と穏やかに話す。そんな新開院長に医師をめざしたきっかけや開院までの経緯、診療スタンスなどたっぷり語ってもらった。
(取材日2021年3月11日)

診療と研究に明け暮れた大学病院時代

2021年5月7日に開院のご予定ですね。開院までのご経歴をお聞かせいただけますか?

1999年に産業医科大学を卒業し、同大学病院の神経精神科に入局しました。専門は精神科で、外来患者さまや入院患者さまの診療にあたり、夜間は救急の当直を担当しました。それと並行して研究にも携わり、いくつか論文も執筆しました。当直室で医学論文を読んで過ごしつつ、仮眠中の深夜に救急車が来ればその対応を行い、そして朝が来ればまた診療を始めるという忙しい毎日を送っていました。最初の6年間はとにかく必死だったのですが、まだ20代だったので体が悲鳴を上げることはありませんでした。

働く人のメンタルヘルスの相談にも対応されたご経験があると伺いました。

私の母校の産業医科大学は、働く人々の健康を守ることを目的として設立された大学です。東京・神奈川のメンタルクリニックでは外来診療に携わっており、そこには職場のストレスから心身のバランスを崩した患者さまがたくさん来院されていました。そのため、産業医学を学んだ経験は、診療の場で非常に役立ちました。役立つというより、直結していたと言ってもよいぐらいでした。

産業医学を学んだ経験は、診療にどのように役立ったのでしょうか?

例えば、患者さまから「仕事が忙しい」「残業が減らない」「眠れなくなった」「うつ状態になった」という訴えがあった際に、「仕事を減らしてください」「ストレスを減らしてください」と伝えるだけでは事態は改善しません。それができるのなら、すでにそうしているはずですが、そうはいかない状況もあることを理解する必要があります。産業医学を学んだ経験は、仕事のストレスの難しさを理解し、共感するためにも、大きなプラスになってくれていると感じていますし、現実的なアドバイスにつなげられていると自負しています。

「医師になりたい」ではなく、「精神科医になりたい」

医師をめざすきっかけなどありましたらお聞かせください。

もともと脳の働きに興味があったのですが、高校生になって「脳や心のことを学びながら誰かの役に立てる仕事ってなんだろう」と将来の進路を考えるようになりました。高校時代は下宿していたのですが、私の部屋に夜な夜な友人たちが集まってきて、なぜか相談事を受けることが多かったです。誰かのお話を聞くことが自分の人生にとっても学びになると感じ、カウンセラーをめざそうと考えるようになりました。ところが、高校2年のある日、医療関係者だった叔父から「カウンセラーもいいけど、お医者さんにならないと治療できない心の病気もあるよ」と言われ、その瞬間に医学部へ進もうと決意しました。医学部をめざしたのは、「医師になりたい」ではなく、「精神科医になりたい」という理由からでした。それから30年以上がたちましたが、この選択を後悔したことは一度もありません。

すでにメンタルクリニックで院長を務めていらっしゃいますが、なぜご自身で開院しようと思われたのですか?

2012年から横浜市内のメンタルクリニックで院長として診療に携わり、充実した日々を過ごさせていただいていたのですが、今回の新型コロナウイルス感染症の流行でいろいろな課題も見えてきました。外出することもままならない状況の中で通院・治療が途切れ、病状が悪化する患者さまも少なくありませんでした。慣れないテレワークで作業効率が落ちて時間外労働が増えたり、お子さまの学校が休校になって家事と子育て、仕事までこなさなければならないお母さんがいらっしゃるなど、患者さまの大変な状況がひしひしと伝わってきました。忙しい皆さまが治療を中断しなくてすむよう、自宅で受けられるオンライン診療や、スマホやパソコンから簡単に利用できる予約システムを導入し、利便性を高めたいという想いが強まったのが、開院を決意した大きな理由です。

診療スタンスやモットーなどありましたらお聞かせください。

診療の究極の目的は、患者さまの幸せに貢献することが第一で、それに優先するものはないと考えています。そのためにも患者さまが心のよりどころとして信じていることを尊重し、たとえ医学的原則にそぐわない部分があったとしても、それをやみくもに否定せず、共有しながら関係を築けるよう心がけています。私たち医師は「医学的に正しいこと」を押しつけてしまいがちですので、そうなることがないよう、常に自分を戒めています。とはいえ、医師は「医学的に正しいこと」を学び続ける必要があるのは言うまでもありません。そのために、空き時間や帰宅後に海外の医学論文に目を通すなどして、医学の進歩に遅れを取らないように知識のアップデートを続けています。

ちょっとした疑問や不安に対応する「よろず相談室」に

患者さまからの相談を受ける上で気をつけたいことなどはありますか?

精神科・心療内科のクリニックに初診のお申し込みをいただいた際、電話で詳しく状況を伺った上でお受けすべきかどうかを判断しなければなりません。端的な例ですが、例えば「ビルがあったら今すぐ飛び降りたい」と考えていらっしゃる方がいて、ご家族が何とか説得してクリニックに連れて来られたとします。しかし、そのような状況では、すでに緊急入院が必要な場合も少なくありません。むしろ入院設備を持たないクリニックとしては来院前にあえて診療をお断りし、入院可能な病院をご案内する形をとらなければなりません。周囲の説得に応じて受診を決意した一度の診察が、命を救える唯一の機会かもしれません。適切な状況判断が求められますので、初診はウェブ予約を採用せず、電話でお話を伺うようにいたします。

今後の展望についてお聞かせください。

患者さまが簡単に利用できる予約システムを導入し、忙しい皆さまの利便性を高めたいと考えています。予約が苦手な方もいらっしゃると思いますが、再診については予約がなくても診察を受けていただけるようにいたしますのでご安心ください。また、自宅から受けられるオンライン診療もできるだけ早く取り入れ、仕事や家事で忙しかったり、病状が悪化して外出ができない方々が治療を続けられるようにいたします。そして、将来は訪問診療も始めたいです。高齢になられて自力での通院が難しくなる日が来るかもしれませんから、患者さまの未来を見据え、最後までサポートできる体制をつくれたらと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

当院は、皆さまにとってクリニックが身近な存在であるよう「これって病気なのかな?」「こんなことをクリニックに相談してもいいのかな?」といったちょっとした疑問や心配に対応できる「よろず相談室」をめざしています。お話を伺った結果、ご本人さまが心配しているような心の病気ではない場合も少なくありませんが、「いつもと違う」と感じたら、気軽にご相談ください。駅から徒歩1分ほどのビルの3階、通いやすい場所にあります。治療についてもいろいろなご提案ができるようにいたします。例えばお薬についても、西洋薬だけではなく漢方薬も取り入れます。一人ひとりの患者さまに合わせて臨機応変に対応させていただきますので、安心してご来院ください。

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