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中原 慶三 院長の独自取材記事

そね歯科クリニック

(北九州市小倉南区/下曽根駅)

最終更新日:2023/03/14

中原慶三院長 そね歯科クリニック main

下曽根駅から車で4分ほどの場所にある「そね歯科クリニック」。ホワイト、グレー、ブラックのコントラストが美しいモダンな雰囲気がある同院は、2020年に中原慶三院長が開業した。マイクロスコープを用いた精密な治療や、歯周病治療のほか、痛くなってから治療するのではなく、痛くならないための予防が大事だと考え、特に定期的なメンテナンスに注力している。「まだ開業して日が浅いですが、定期的に通ってくださる患者さんもおられてうれしいですね」と、穏やかさの中にも診療への情熱を垣間見せる院長。「歯を残す」ことを大切にしており、歯の機能を維持するための矯正や、歯への負担が少ないダイレクトボンディングなどの同院が取り組んでいる診療などについて、院長に話を聞いた。

(取材日2022年3月14日)

メンテナンスでの変化を実感してほしい

先生が歯科医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

中原慶三院長 そね歯科クリニック1

父が歯科医師で、母方の親戚にも歯科医師がいたことが大きいと思います。自宅とクリニックがつながっていて、子どもの頃は患者さんやクリニックのスタッフさんと話をすることもありました。そんな環境だったので、歯科医師が仕事としてイメージしやすかったのだと思います。兄も歯科の道を選び、私も福岡歯科大学に進みました。卒業後は大学時代の先輩の紹介などを介していくつかのクリニックで勤務医として働き、2020年に当院を開業しました。

なぜこの場所を選ばれたのでしょう?

小倉南区生まれ、小倉南区育ちなので、地元に貢献したいという思いが強くありました。勤務医として働いていたのは6年ほどですが、その中で自分のやりたい治療は保存治療なのだと気づいたのも開業のきっかけの一つです。できるだけ歯を削らず、抜かずに治療できるようにしていくのが、当院のスタンス。そのために歯のメンテナンスにも非常に力を入れています。開業当初は高齢の方が多かったこともあって、メンテナンスに対する患者さんの意識は高くないように感じていました。しかし最近では「今まで定期的に歯医者に通ったことはないけど、ここなら通い続けられそう」というような声も増えてきて、やってきたことが実を結び始めたのだなという実感も得ています。

開業してまだ1年半ほどと伺いましたが、大きな変化を感じておられますね。

中原慶三院長 そね歯科クリニック2

歯周病が全身に与える影響もしっかり理論が確立され始めていますが、それを患者さん側から実感として伺うとやはりうれしいですね。「歯科に定期的に通う」という文化があまり根づいていなかった地域だと思いますが、地道にメンテナンスの大切さを伝え続け、それが理解されてきたのだとやりがいを感じています。口腔環境はお一人お一人で違いますから、定期検診の期間もそれぞれに変わってきます。当院では歯科衛生士とともにチームでメンテナンスや歯周病の治療に取り組んでおり、磨き残しがわかる歯垢の染め出しも積極的に行っています。そうすると「ここが磨けていないんだ」と患者さんも実感しやすいと思いますので、そこから歯磨きの大切さ、メンテナンスの大切さに対する気づきにつなげていけます。

「歯を残す」ため、ダイレクトボンディングなども採用

患者さんに接する際に気をつけている点はありますか?

中原慶三院長 そね歯科クリニック3

しっかり説明をする点です。当院では14枚法といってお口の中を細かく写真に撮り、それを患者さんに見てもらいながら詳しく説明しています。全体の様子から細かい部分、特に「ここを治療しないと虫歯になるリスクがあります」という、現状から考えられる部分まで具体的にお伝えするようにしているので、患者さんもイメージしやすいと思います。これまで知識を得る機会がなかったことで、「痛くなったら歯医者に行く。治療が終われば行かない」という流れになっていたのだと思いますので、丁寧に伝えることでメンテナンスの大切さを理解いただけるよう努めてきました。

主訴や患者さんの層はどうでしょう?

年齢にも主訴にも、大きな偏りはありません。強いて言えばお子さんがちょっと少なめかとは思いますが、近くに小学校・中学校もあるので、運動中に歯が欠けたとか、学校の検診で虫歯が見つかった学生さんも多くいらっしゃいます。高齢の方では入れ歯のご相談、中高年の方になると歯周病が気になるとか、それこそメンテナンスをやってみたいという方もおられます。当院が新しく、歯科医院らしくないシックな雰囲気があるので、「最初は入りづらかったです」という方も、今は定期的に通ってくださるようになっていますね。それに私自身が、専門性に特化した治療ではなく、患者さんの症状やニーズに応じた治療を提供していきたいと考えているので、偏りは生まれにくいのかもしれません。

患者さんの症状に合わせてというのは、例えばどういうことがありますか?

中原慶三院長 そね歯科クリニック4

歯周病が進んでいる方にはインプラント治療できない可能性もあります。でも“噛む機能”を維持していかないともっと悪くなってしまうので、入れ歯や部分義歯が良いですよ、などお勧めしたりします。もちろんその際には、なぜそう考えるのかという部分からしっかり説明します。インプラント治療であれ入れ歯であれ、いずれも治療の一つのオプションです。大事なのは歯の機能を維持していくこと。だから“自分の歯を残す”ことが治療の主眼になってくるんです。虫歯の治療ではダイレクトボンディングを取り入れていますが、この治療のメリットは治療期間が短いことに加え、歯を削る部分が銀歯やセラミック素材に比べてかなり抑えられる点です。ということは、患者さんの歯の強度が保たれやすいということ。場合によっては自費診療になることもありますが、歯への負担を減らせる治療だと感じています。

美容室に通う感覚で、歯科を活用してほしい

矯正治療にも力を入れておられますね。

中原慶三院長 そね歯科クリニック5

当院ではワイヤーでの矯正を行っています。ワイヤーのほうが細かい部分まで精密に調整が可能だからです。歯というのはきれいに並んでいるだけでは、うまく噛むことができません。きちんと噛み合わせまで見て、噛む機能を維持できるように矯正していきます。歯は噛むこと以外にも言葉を発することなどにも関わっています。患者さんの歯を守ることは、ひいてはその方の生活を守ることにもつながると考えていいのではないでしょうか。そのためのメンテナンスであり、歯周病の治療です。いずれは歯科衛生士にもマイクロスコープを使ったメンテナンスを行ってほしいと考えています。歯周病も生活環境の変化によって影響される部分もありますし、やはり歯科できちんとコントロールしていくことも大事なのです。

歯科衛生士さんが工夫されていることはありますか?

動画の活用です。「歯石がついたままだと骨が溶けていく」というようなことも、動画で見ながらお伝えしているので、より理解が深まると思います。当院の歯科衛生士は、他院で経験を積んだベテランも多いんです。そこで得た知識などをアイデア出ししてくれるスタッフもいて、本当に心強い存在ですね。メンテナンスの重要性はもっと患者さんにも浸透してほしいと思っていますし、そのためには飽きさせない診療を提供していくことが大事だと考えています。歯周病の勉強会にも積極的に参加し、その情報はスタッフにもすぐに共有しています。メンテナンスをより良いものにブラッシュアップし続けていけば患者さんもメンテナンスによる変化を感じ取りやすいでしょうし、さらにメンテナンスに興味を持ってくださるのではないかと考えています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

中原慶三院長 そね歯科クリニック6

メンテナンスに興味がある方は、ぜひ一度受けてみてください。最近では定期的に通ってくださる方も実際に増えてきていますし、これで満足せずもっともっと増やしていきたいですね。その中で自費診療に移行されてもよいですし、それらの積み重ねが、結果的に地域全体のデンタルIQの向上につながるのだと思います。それこそ美容室に通うような感覚で歯科を活用してほしいんです。1ヵ月、もしくは2ヵ月に1回くらいのペースで美容室に行かれる方が多いと思いますが、歯科もそれくらいの感覚だといいですよね。「歯が痛くなったら行く」のではなく、「痛くなる前にケアする」場所として、皆さんの健康をサポートしていきたいと思っています。ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ダイレクトボンディング/3万円~、矯正(全顎)/60万円~、矯正(部分)/16万円~、インプラント治療/40万円~

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