宇留野 央有克 院長の独自取材記事
みさきエキ歯科
(船橋市/三咲駅)
最終更新日:2025/05/22

新京成線・三咲駅バスロータリー内という便利な位置にある「医療法人スワン会みさきエキ歯科」。宇留野央有克(うるの・ひさゆき)院長は口腔外科出身だが、一般歯科から小児歯科、入れ歯治療、親知らずの治療、インプラント治療、マウスピース型装置を用いた矯正まで多様なニーズに応えている。診療にあたっては、「痛そう」「怖い」といった歯科のマイナスイメージを払拭し、患者が気軽に受診できるように努めているという。院長としてスタッフが働きやすい環境づくりにも力を注ぐ。ざっくばらんな語り口と、気さくな人柄も魅力的だ。そんな宇留野院長に、同院の診療の特徴や、患者への思い、院長としての心がけを聞いた。
(取材日2025年4月25日)
受診しやすい便利な環境で専門的な治療まで幅広く対応
こちらはどんな歯科クリニックなのでしょうか?

2016年に開院したクリニックで、一般歯科からインプラント治療まで、幅広い診療を提供しています。便利な駅前で、年末年始を除き年中無休で診療していますから、とても多くの患者さんに来院していただいています。ファミリー層が多い地域なので、お子さんも多い一方、高齢者の方も多いですね。梨づくりの盛んな地域でもあって、あの梨のキャラクターの地元でもあるんですよ(笑)。さまざまなお悩みを抱えた方が来られますが、インプラント治療やマウスピース型装置を用いた矯正を専門的に手がけているとホームページなどでお伝えしているので、「他院ではできないと言われた」とお悩みの方の来院が目立ちます。
院長に就任されるまでの経緯を教えてください。
歯学部卒業後、外科や全身疾患についても学びたいという思いがあり、千葉大学附属病院の口腔外科に入局しました。医科にも興味があり、若いうちにチャレンジしておきたいと考えたのです。その後は、親戚の歯科クリニックに勤務して一般歯科やインプラント治療を学びました。"修行"していた感じですね。そこの先生に、若いうちにいろいろな歯科医師の治療を見て勉強したほうが良いと言われて、非常勤医として神奈川や埼玉のクリニックでも勤務し、その中の一つが当法人のクリニックでした。当時は本当に休みもなく、よく働き、学んでいましたね。そして、親戚のクリニックに居ては"守られているかもしれない"と感じ、もっと成長したい、羽ばたいてみたいと考えて、当法人に入職し、2018年に当院の院長に就任しました。
力を入れている治療はありますか。

口腔外科出身ということもあり、インプラント治療が自分の強みだと思っていますが、オールマイティーに治療はできるべきだと考えて、幅広く対応しています。インプラント治療については、歯を支える骨が少ないなどの難症例なども手がけています。インプラント治療では、できるだけ長くお使いいただけるよう、精度の高いプランニングを行うとともに、総入れ歯のケースも多いため、審美的な満足感にも配慮した治療を心がけています。また、マウスピース型装置を用いた矯正も多く手がけています。最近は、矯正の患者さんの8割から9割がマウスピース型装置を用いた矯正を希望され、小児の場合も、マウスピース型装置を用いた矯正のニーズが高いですね。院内に矯正歯科医師も在籍していますので、連携して診療を進めることも多く、症状に応じてワイヤーによる矯正も提供することができるのが当院の特徴です。
患者目線を重視した対応で、歯科への負の印象を払拭
予防歯科にも力を入れているそうですね。

お子さんの患者さんも多いですが、大人の方も、治療して終わりではなく、その後もお口の健康を維持することが大切です。そのため、当院では1ヵ月に1度のメンテナンスをお勧めしています。3〜4ヵ月ごとという歯科が多いと思いますが、3〜4ヵ月だと汚れもたまり、1回のクリーニングでは取りきれないことも多いのです。ですから、毎月、美容室に行くのと同じようなタイミングで歯科を受診して、クリーンな状態を保っていただきたいと思っています。また、定期的に歯周ポケット検査で歯周病をチェックし、年に1回はパノラマ写真を撮ります。検査結果は患者さんにも画像でしっかり見ていただき、お口の中の状況をわかりやすくご説明して、お口に対する意識を高めていただきます。メンテナンスの際には血行を良くする歯肉マッサージも行います。セルフケアで歯肉のマッサージまでするのは難しいですから、メンテナンスに来ていただきたいですね。
患者さんへの説明も重視しているのですね。
そうです。基本的に、歯医者さんのイメージは、「痛そう」とか「暗い」とか、かなりネガティブなものが多いと思うので、そうしたマイナスの印象を払拭したいという思いがあります。しかし、いきなり歯科医師が話をすると萎縮されたり、遠慮されたりする方もおられますので、まずは、スタッフが話をすることにしています。もちろん、治療を選択するなど大切なところは歯科医師が説明しますが、まずは患者さんと同じ目線で、気軽に話せるような環境づくりを心がけ、今、悩まれていることや困られていることを引き出し、適切な治療方法を提案できるように心がけているのが特徴です。
患者さんと接する上でどのようなことを心がけていますか。

インフォームドコンセントを重視し、症状や治療内容についてしっかりとご説明すること。治療にあたっては当たり前のことではありますが、患者さん目線に寄り添い、できるだけ痛みや負担を軽減して安心して治療を受けていただくことを心がけています。説明する際には、治療の選択肢をすべてご説明して、歯科医師の立場からすると一番お勧めできるのはこれ、次はこれと順番づけをしてわかりやすくお伝えします。その上で、患者さんが「この治療を受けます」と選択されたら、その治療に対して、私たちが全力で向き合うというような診療スタイルを軸としています。
最近、気になる症状はありますか。
花粉症からくる副鼻腔炎の症状がとても重くなり、本来ならば耳鼻咽喉科に行くべきなのに「歯が痛い」という理由から歯科を受診される方が増えている印象がありますね。一般的な花粉症ならば、ずんと歯に響く程度の症状だったのに、アレルギー症状が強くなって歯に痛みを感じられているようです。また、親知らずの痛みや腫れなどのお悩みの方も多いと感じます。当院では、埋伏歯の抜歯など親知らずの治療も手がけていますので、早めにご相談いただきたいですね。
歯科医療人の育成にも注力。歯の健康から地域を支える
院長としての方針について教えてください。

歯科医師もスタッフも、家族と一緒にいる時間よりも、職場である当院にいる時間が長く、コミュニケーションする時間が長いわけですから、できるだけストレスを少なく、長く安心して働き続けてもらえるような職場環境づくりを心がけています。スタッフに対しては特に、歯科医師から指示ばかりするのではなく自主性を重視して、改善点や課題はスタッフ自ら考えてもらえるような環境をめざしています。ミーティングでは堅苦しくて言いにくいこともあると思いますので、あえて対面では行わず、SNSで意見交換や情報共有をしています。とにかく、みんなが自主的に、前向きに働けるような所でありたいと思っています。
今後に向けての展望を聞かせてください。
当院は、歯科医師臨床研修施設でもありますので、今後、多くの研修の先生たちを受け入れられるような教育体制も整えていきたいと思っています。将来の分院長育成も視野に入れつつ研鑽を積んでもらえたらと思いますので、クリニック主体で動いていきたいですね。個人的には、インプラント治療についてさらに研鑽を積み、専門性をさらにレベルアップさせていきたいと考えています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

歯科治療に対して「痛そう」「暗い」「苦手」といったイメージを持たれている方は、少なくないと思います。当院では、そうしたマイナスのイメージを払拭し、気軽に来院してなんでも相談できる、そして安心して治療やメンテナンスを受けていただけるような環境づくりを心がけています。いつも窓を開けて、オープンな雰囲気で皆さまをお迎えしています。また、高齢になっても可能な限り自分の歯で食事ができることが大切です。そのため、単に歯の治療を行うだけではなく、「しっかり食べるための口の健康」をサポートし、その方の一生を支えるという意味を込めて、治療後のメンテナンスにも力を入れています。まずは、気軽にご来院いただき、「安心して口の悩みを相談できる場所だ」と感じていただければ嬉しいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/17万6000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/36万3000円~、小児のマウスピース型装置を用いた矯正/4万9500円~、ワイヤー矯正/77万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:1万5000円~、ホームホワイトニング:3万3000円程度
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。