小室 敦 院長の独自取材記事
表参道AK歯科・矯正歯科
(渋谷区/表参道駅)
最終更新日:2025/09/11

表参道駅から徒歩3分に位置する「表参道AK歯科・矯正歯科」。小室敦院長は、日本歯科大学附属病院で顎関節症や訪問診療、口腔リハビリテーションを中心に研鑽を積んだ後、都内の歯科医院に勤務。また、インプラント専門の歯科医院で副院長、審美・矯正歯科専門の歯科医院で院長を務めるなど幅広い分野で専門的な診療に携わってきた。2020年の開院以来、口周りを含む口腔内のあらゆる要望に応えられる歯科医院をめざし、一口腔単位を基本に診療を行っている。「他院で断られてしまった方も、お口の中がボロボロの状態の方も、決して諦めないでいただきたいですね。当院が最後の砦としてお役に立てればと思っています」と、話す小室院長に、同院の診療について詳しく聞いた。
(取材日2025年8月22日)
矯正と歯周病治療に注力し重症化リスクの軽減を図る
最近ではどのような患者さんが多く受診されていますか?

一番多いのは20代の女性ですが、10代や30代の女性にも多くご来院いただいています。親子で来られる方や歯周病治療を目的に受診される中高年の男性も増えています。いずれもクチコミや当院の患者さんからの紹介で来られるケースが多いのが当院の特徴です。都内はもちろん遠方から矯正のために通われている方もいらっしゃいますし、海外からの問い合わせも少なくありません。当院を選ばれる患者さんは、歯に対する意識が非常に高いので、それに見合う質の高い歯科医療を提供したいという思いが年々強くなっています。また、最近では、何年間もトラブルを放置したままで口の中がボロボロになってしまった方や、以前、矯正を受けたけれど、もう一度矯正をしたいという相談も増えています。
こちらで受けられる診療について教えてください。
虫歯や歯周病などの一般歯科はもちろん、根管治療やインプラント治療、矯正歯科、予防歯科、口腔外科の分野まで幅広く対応しています。特に力を入れているのは矯正歯科と歯周病治療で、当院の一番の特徴は歯列矯正を歯周病へのアプローチに活用していることです。歯周病の原因の一つに、歯並びの凹凸で歯磨きが行き届かないことが挙げられます。歯並びがきれいだと、歯ブラシが当てやすくなり口腔内の環境改善が期待できますから、矯正できれいな歯並びをめざすことは歯周病の改善につながるでしょう。また、噛み合わせへのアプローチにも取り組み、うまく噛めない、口が開きにくいなどの症状に応じた矯正を行っています。
診療フロアが2つありますが、どのように使い分けているのですか?

3階のフロアでは、一般歯科をメインにワイヤー矯正や歯周病治療などを行っています。8階では、マウスピース型装置を用いた矯正やホワイトニングを行っていて、予防歯科専用ルームも備えています。マイクロスコープも2台導入し、1台は歯科医師用、もう1台は歯科衛生士が使っています。マイクロスコープは4倍から20倍まで拡大できる歯科用顕微鏡で、歯科医師は操作性に優れ、倍率の微調整が細かくできるグレードの高い機種を使用しています。マイクロスコープとレーザーを併用する相乗効果で、歯周病や虫歯の治療、根管治療などほぼすべてにおいて、より精度の高い治療に努めています。
一口腔単位の考え方を基本に質の高い治療をめざす
貴院の診療方針を教えてください。

当院の診療に対する考え方の基本は「一口腔単位」です。1歯ではなく、口腔内全体の健康を考えた総合的かつ精度の高い精密歯科治療をめざしています。たとえ1本でも歯がなくなってしまったら、その瞬間に口腔内の機能が果たせなくなります。それをそのまま放置すると、他の部分が欠損部分をかばって口腔全体が駄目になる負の連鎖が始まります。また、痛みのある歯以外に原因がある場合も多いことから、当院では、噛み合わせをかなり重視し、それに伴う歯周病治療と歯列矯正に力を入れています。より精度の高い治療を提供したいという思いから、治療時間や使える素材に制限のない自由診療を中心に取り組み、治療後の長期的な維持もコンセプトの一つです。
貴院の歯列矯正にはどのような種類がありますか?
ワイヤーを使った表側および裏側矯正、マウスピース型装置を用いた矯正など、患者さんの要望に合わせてご提案しています。表側矯正は歴史があり適応範囲も広いのですが、見た目の問題でためらう方もいらっしゃいます。しかし、最近では目立たないブラケットやワイヤーも選べるようになり選択の幅が広がりました。また、当院で希望が増えているのはハーフリンガル矯正です。上の歯は目立たない裏側に、下の歯は表側に矯正装置をつける方法で、表側矯正と裏側矯正の中間のような矯正方法です。他にもマウスピース型装置とワイヤーを併用した矯正にも対応しています。それぞれの利点を生かして装着時期を調整し、見た目と矯正期間の問題解消を図りながら治療を進めています。また、マウスピース型装置を用いた矯正では、院内でマウスピース型装置を作製する方式も取り入れています。
院内でマウスピース型装置を作製する方式について詳しくお聞かせください。

それまで外注していたマウスピース型装置をすべて院内で3Dプリンターで作製する方法で、従来よりも1ヵ月早く矯正を始めることができます。口腔内スキャナーでデータを採取し、矯正のゴールまでをシミュレーションで確認できるといった点は従来と同様で、精密な計画のもとで行っています。矯正期間中に何かトラブルが起きた場合もすぐに院内で対応できることや、費用の軽減といった利点も多いと思います。これらをお伝えすると、この方式を選択なさる方も多いですね。
他に増えている主訴や気になる症状はありますか?
横顔をきれいにしたい、口元が前方に突出している、いわゆる「口ゴボ」の状態ではないか、鼻先・唇・顎先を結んだライン「Eライン」の見た目が気になる、などと相談に来られる方がとても増えています。以前は、口ゴボやEラインといった言葉は一般的にはあまり使われていませんでしたが、ここ1~2年の間にSNSによって急速に広まってきました。当院では横顔を意識した矯正を希望なさる場合には、精密な検査を行い、骨や歯の位置関係やバランス、唇や顎の位置関係などをすべて数値化して診断し、矯正の計画を立てています。
口腔崩壊していても諦めずにまずはカウンセリングを
カウンセリングにも力を入れていると伺いました。

治療プランや内容に納得してから施術に進んでいただけるようカウンセリングルームを設け、ゆっくりと質問していただけるようカウンセリングを実施しています。特に、矯正などの自由診療は費用も高額ですから、ご自身のイメージとずれがないように、患者さんのご要望を尊重しつつ、ライフスタイルや職業、性格なども考慮して患者さんにとって適切な方法をご提案します。私に聞きにくいことはスタッフが対応できるよう、スタッフ教育にも力を入れています。自分がなりたい歯並びの芸能人がいらっしゃれば写真をご持参ください。イメージを共有した上で矯正で対応できること、できないことを丁寧に説明し、納得した上で始めていただきたいです。患者さんにも「納得しないうちは、どうか矯正をしないでください」と、お伝えしています。
先生が歯科医師を志したのはなぜですか?
父が医師、祖父が歯科医師という環境でしたので、常に医療が身近にありました。祖父の歯科クリニックは自宅と一体型だったので、遊びに行った際に見学することもありました。治療風景やかぶせ物を作る様子を見ながら、子ども心に「おじいちゃんはすごいな」と、感じたものです。「歯医者さんは嫌な場所」と思っていた私には、治療を受けた患者さんが笑顔で帰っていくことも印象的でした。祖父への憧れもあって選んだ歯科医師の道ですが、昔から知っていた虫歯や入れ歯だけでなく、予防歯科、矯正歯科、口腔外科と学ぶ度に世界が広がり、その奥深さを実感しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

より高精度であることにこだわり、質の高い歯科医療を求める方や本気で歯の健康を考えている方々が満足できる治療を提供していきたいと考えています。当院は、インプラント治療の抜歯即時埋入、歯周病に対する歯周組織再生療法にも対応しており、歯周病治療に興味のある方やセカンドオピニオンを希望して来院される方も多くいらっしゃいます。矯正で失敗したと感じている方や他院で治療を断られてしまった方、口の中がボロボロで見せるのが恥ずかしいという方などどんなことでもご相談ください。当院が最後の砦としてお役に立てたらうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはワイヤー矯正/88万円~、裏側矯正/110万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/49万5000円~、ハーフリンガル矯正/132万円~、マウスピース型装置とワイヤーを併用した矯正/132万円~、院内でマウスピース型装置を作成する矯正/33万円~、インプラント治療/30万8000円~、インプラントの抜歯即時埋入/30万8000円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:2万900円〜、ホームホワイトニング:2万3100円、歯周組織再生療法/1万6500円~
※詳細はお問合せ下さい。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。