皮膚腫瘍は早くて的確な診断が要
症状に応じて適切な治療を
成増駅前かわい皮膚科
(板橋区/地下鉄成増駅)
最終更新日:2021/10/12


- 保険診療
- 自由診療
東京都板橋区にある「成増駅前かわい皮膚科」の河合徹院長は、皮膚腫瘍の治療や幅広い皮膚の病気へのレーザー治療を中心に、大学病院などの第一線で研鑽を重ねてきた。イボ、ほくろ、粉瘤など、外見上は深刻なものに見えない些細な“できもの”も、専門家の目と検査機器を通して調べてみると、早期治療が大切な悪性腫瘍であることが珍しくないという。そもそも皮膚腫瘍とはどんなもので、原因は何なのか。良性と悪性を判別する方法や、クリニックで受けられる治療法とは。思わぬ重症化を招かないために知っておきたいポイントを、河合院長に初歩から解説してもらった。
(取材日2020年12月2日)
目次
腫瘍が良性か悪性か正しく見極め、保険診療をメインに、レーザーで取り除くなどさまざまな治療が可能
- Q一般にできものと呼ばれる皮膚腫瘍の治療がご専門だそうですね。
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A
▲穏やかな口調でわかりやすく説明してくれるので安心だ
はい。皮膚腫瘍というと皮膚がんを真っ先に連想される方も多いでしょうが、本来はがんに限らず、もっと広い意味を持つ言葉です。ウイルス感染によるイボや日光によってできるほくろ、顔まわりや背中にできやすい粉瘤など、良性のできものも含まれます。腫瘍は中の細胞が増殖して大きな塊に成長することがあり、このうち同じ場所だけで増殖するものは良性腫瘍、逆にその場にとどまらないで好き勝手な方向に大きくなって命をも脅かすのが悪性腫瘍です。
- Qできものができる主な原因を教えてください。
-
A
▲一人ひとりの患者に寄り添い、丁寧な診療を心がける
できものの原因は多種多様で一つにまとめられませんが、例えばウイルス性のできものは感染症の一種で、皮膚の細胞にウイルスが寄生し、コピーを作って増えていくことで現れます。また首イボや顔にできる小さなイボのように、年齢を重ねるうちに紫外線の影響が蓄積して変化が起きたり、脇や首など日常的に摩擦しやすい部位で増えやすいできものもあります。以上は良性の場合です。一方の悪性腫瘍はというと、紫外線をたくさん浴びるなどさまざまな要因によって遺伝子の突然変異が引き起こされ、がん化することがよく知られています。
- Qできものが良性か悪性か、クリニックで診断してもらえますか?
-
A
▲できものの細かい形や色合い、模様を正確に見ることができる
もちろんです。悪性腫瘍を見落とさないのは最も重要で、良性の場合もどんな種類のできものなのか、検査によって早期にきちんと見分ける必要があります。ただし、ほかの臓器を診るときと同じく、皮膚科の診断において肉眼でわかる範囲には限界があるので、内科のお医者さんが聴診器をあてるように、皮膚科医はダーモスコープという医療用の拡大鏡を検査に使い、肉眼で得られるよりも格段に詳細な情報を集めて診断に生かしています。さらに、ダーモスコープを使用した検査でも診断が難しい場合には、できものの一部を採取して調べる生検という手段をとります。当クリニックは小手術ができる部屋を備えており、日帰りの生検を行うことも可能です。
- Qクリニックではどのような治療が受けられますか?
-
A
▲清潔感のある院内には、先進の機器が充実している
できものの治療は、必要に応じて小さなハサミや電気メスで切除したり、先進のレーザーで焼いて除去したりします。イボなどに対しては、マイナス196度の液体窒素をあてて凍らせ、かさぶた状に小さくなったところを取り除く冷凍凝固療法を用いることも可能です。手術は人員が2人以上必要だったり大きな出血を伴ったりする場合を除き、なるべく当クリニックで行うようにしたいと思っています。日帰りできるので、患者さんに過度な負担を強いることもありません。また、同じ医師が一貫して経過を見守ることで、刻々と変化していく病気にも素早く対応できるので、なるべくここで治療が完結するように設備の充実に努めています。
- Qできものの治療には保険が適応されますか?
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A
▲院内には新しい機器がそろう
当クリニックでは保険診療を基礎として患者さんに医療サービスを提供しています。できものについても同様で、粉瘤の日帰り手術や、イボの冷凍凝固療法などは保険適応の治療として受けていただけます。ただし、中には保険診療でまかなえない治療法もあるので、できものの種類や状態に応じて、それぞれの患者さんにベストと考えられる治療が提供できるように、自由診療という形で選択肢を用意しています。
自由診療費用の目安
自由診療とはスキャナーつき炭酸ガスレーザー(イボ・ほくろ除去)/1万円~