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布施 至堂 院長の独自取材記事

あんどこどもクリニック

(ふじみ野市/上福岡駅)

最終更新日:2020/12/22

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上福岡駅から歩いて15分。ショッピングモールの3階にある「あんどこどもクリニック」。小児科の医師を天職だと話す布施至堂(ふせ・みちたか)院長は、研修医時代に子どものもつパワーに接して、小児科に進むことを決意したという。子どもの治療と同じくらい重要視しているのが、家族に対するサポートだ。2020年11月に開業した同院では「いつでも相談できる場所」であるために、365日毎日診療を行っている。外来診療・予防接種・乳幼児健診に対応しているが、感染対策のため入り口を2つに分けており、予防接種も時間を気にせず予約できる。「訪れた際にホッと安堵できる場所でありたい」と語る布施院長に、開業時の思いや院内にゾウのイラストが多い理由、また今後の展望についても話を聞いた。
(取材日2020年12月14日)

子どものもつパワーに接して、小児科に進むことを決意

先生はなぜ医師をめざしたのですか?

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実は「なんとなく」というのが正直なところなんです。手に職をつけるために理系に進み、いくつかある選択肢の中から医学部を選びました。なんとなく進んだ医師の道ですが、医療に従事する方々や患者さんとの出会いを重ね、今ではこれが天職だったと実感しています。世の中には多くの仕事がありますが、医師ほど感謝してもらえる職業はそう多くはないのではないでしょうか。患者さんやご家族に「先生のおかげです。ありがとう」と言われるたび、医師になってよかったと心から思い、この仕事にさらにやりがいを感じています。

これまでのご経歴を教えてください。

聖マリアンナ医科大学医学部を卒業後、大規模病院やその関連病院の小児科で診療にあたってきました。小児科を選んだのは、子どものもつパワーや前向きさに感銘を受けたからです。研修医2年目の秋、小児科を担当した際の衝撃は今でも忘れられません。子どもの患者さんに担当の変更のあいさつをした次の日には、もうすでにその患者さんは退院しており、治療が長期にわたりがちな成人やご高齢の患者さんでは考えにくいことだと、その回復力に驚きました。そのように日々子どもたちと接する中で子どもの持つ生命力の強さを目の当たりにし、小児科に進もうと決意しました。勤務医として主に救急医療や集中治療に携わり、外来では幅広い症例に対応して経験を積んだのち、2020年に開業しました。

どのような思いから開業に至ったのでしょうか?

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私は子どもの病気を治したいと思っているのはもちろんのこと、それと同じくらい大切にしているのが、ご家族へのサポート。これには東日本大震災直後の私の経験も影響しています。震災の2週間後、私は小児科の医師として現地に赴きました。その現地で目にしたのは、どのような状況でも、親御さんが全力で子どもたちを守っている姿です。小児科の医師はいらないんじゃないかと思ったくらいです(笑)。一方、赤ちゃんを抱えて困っているご家族、頼れる人が少なく悩みや孤独を感じているご家族もいらっしゃいました。そんなさまざまな家族をみてきた中で「ご家族だけで悩みを抱え込まず、地域やクリニックが一緒に子育てをしていけたら」と思ったことが開業のきっかけでした。この場所に決めたのは、ショッピングモール内なので皆さんが通いやすいだろうと思ったから。そして私の考えや目標と、小児医療に対する自治体の方向性が合っていたことも理由の一つです。

「いつでも相談できる場所」として365日毎日診療

クリニックの診療内容を教えてください。

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一般小児科の外来診療に加え、予防接種・乳幼児健診にも対応しています。外来診療で多いのは、発熱・咳・鼻水・下痢・嘔吐といった症状です。外来診療はホームページや電話から予約ができますが、予約をしていなくても空きがあれば診療可能です。予防接種・乳幼児健診は予約制にしています。感染対策として、外来の患者さんと予防接種等の患者さんの入り口を分けていますのでご安心ください。診察券のアプリ化やクレジット・キャッシュレス決済など、スマートフォンでできることも増やしています。もちろん紙の診察券や現金などでの対応も可能です。翻訳機を使用して、日本語がわからない方の診療にも対応しています。

365日毎日診療していると伺いました。

外来診療・予防接種・乳幼児健診のいずれも、365日毎日、受付時間内であればいつでも受けつけています。入り口を2つに分けているので、予防接種の時間も分ける必要がないんですね。いつでも通える場所であることが地域医療への貢献にもつながると思い、皆さんの利便性を考えてこのようにしました。ライフスタイルが多様化する現代では、決まった曜日や時間では通院が難しい方も多いですからね。当院では1ヵ月健診と2ヵ月健診のハードルも低くしています。赤ちゃんが生まれて少したち、疑問や悩みに直面しているお母さん、それによりご自身の体調を崩している方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんの元気は、お母さんの元気から。子どもの健康チェックと同時に、子育ての悩みを相談できる場所としても頼ってもらえるとうれしいですね。

診療の際に心がけていることはありますか?

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まずは治療に際してしっかりとした説明を心がけています。なぜその治療や薬が必要なのか、治療後はどのような経過をたどるのか。できるだけ専門用語は使わず、伝わるようにお話しします。次にご自宅でできるケアやちょっとしたアドバイスをしています。温度湿度の話や鼻のかみ方といった、どなたにでも取り入れやすい内容です。そして注意点についてはあいまいな表現はせず、「何度の熱が出たら」「このような症状が出たら」と具体的にお伝えしています。「何かあったら来てください」では、その「何か」がわかりませんよね。特に赤ちゃんは症状を言葉で伝えることができませんから、親御さんにわかるはっきりとした基準をお伝えしています。

地域と家族をつなぐ「&」と「安堵」を届ける医院へ

ゾウのイラストやオブジェが印象的なレイアウトですね。

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そうなんです。壁のイラストにもゾウが登場し、天井からはゾウのオブジェを飾っています。ゾウは集団で子育てをする動物なんですが、親だけではなく、周りも一緒になって子どもを見守ります。まさにクリニックとしてめざしていきたい姿だと、当院のロゴマークにもゾウをデザインしています。子育てを集団で行う「ゾウ」はスタッフ。ゾウの振り撒く水で「植物」が育ち「虹」ができ、「地域」が豊かになっていく様子を表現しました。

子どもたちにとってどのような場所をめざしていますか?

「また来たい楽しい場所」をめざしています。病気はつらいし、注射は痛い。でもここに来ると楽しいことがあると思ってほしいんです。院内はかわいいイラストや色使いで楽しい気持ちになるように、カプセルトイや絵本も用意しています。また、私の診療衣には子どもたちの好きな絵本のキャラクターがデザインされています。実はこの診療衣、妻の手作りなんですよ。もう何着も替えがあって、今も新作を準備してくれているようです。診療衣に知っているキャラクターがいると、それをきっかけに子どもの患者さんと会話がはずむこともしばしば。いろいろなところに「また来たい」と感じてもらうきっかけをつくっています。

今後の展望をお聞かせください。

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展望は大きく2つあります。1つは地域の保育園と提携し、忙しいお母さんに代わって、送迎サービスや健康チェックを引き受けていきたいと考えています。もう1つは訪問診療です。障害などで外出が難しい子どもを診療できればと思っています。この構想は開業時からあり、当院のスタッフは皆この計画に賛同してくれており、同じ志を持って働いてくれています。ほとんどのスタッフが小児科での勤務経験と子育て経験をもっているので非常に心強い。これから幅広く地域医療に携わっていく中で、そんなスタッフと力を合わせ、地域とクリニックと患者さんをつなぐ存在として地域に貢献していきたいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

当院は子育て家族の味方です。予防のこと、育児のこと、相談や雑談。どんなことでも話しに来てください。院名の「あんど」には「&」そして「安堵」という意味を込めました。子どもたちとお父さんとお母さん、あなたと私、地域とクリニック。クリニックに訪れていただいた際にほっと安堵できる「第3の家族」でありたいと思っています。365日毎日診療していますから、おむつなどの買い物ついでにいつでもお立ち寄りください。

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