武田 りわ 院長の独自取材記事
タケダスポーツ・ビューティークリニック
(福岡市城南区/福大前駅)
最終更新日:2026/05/01
西鉄バス福大第二記念会堂前バス停より徒歩1分、福岡市営地下鉄七隈線福大前駅より徒歩10分の場所にある「タケダスポーツ・ビューティークリニック」。1階では武田寧(やすし)理事長による整形外科の診療が、2階では整形外科のリハビリテーション治療と、武田りわ院長による皮膚科・美容皮膚科の診療が行われている。りわ院長は、日本専門医機構認定皮膚科専門医であり、大学病院でさまざまな皮膚疾患を診てきた経験と知識を持つドクター。そして、プライベートでは3人の子を持つ母でもある。一人の医師として、ぶれない信念と技術で多くの患者を笑顔にすることをめざしている。その背景にはどのような歩みがあったのか。今回、りわ院長のこれまでと診療にかける熱意にふれてきた。
(取材日2026年3月25日)
人生のスタートは、自分自身で進路を決めたとき
ご出身は高知県だそうですね。小さな頃はどんなお子さんでしたか?

家で本を読んだり友達とゲームをしたり、時々公園や神社で遊んだりする、田舎の子どもらしい子ども時代でした。その頃から将来の夢はいろいろと描いていました。写真や絵画などのアート系が好きで、海外のきれいな風景や建造物を見られる、ツアーコンダクターや外交官、あとは少女漫画家やインテリアコーディネーターなどですね。ただ、看護師をしていた母の思いもあり、人の役に立ちたいという正義感も強かったので、医療系の仕事は常に頭にありつつ、その時々でいろんな職業に思いをはせるという感じでしたので、高3の進路を決める時期までかなり悩みました。親の言いなりになりたくない自分と、親への反発心で医師を諦めて後悔しないかという葛藤がありまして。悩んだ結果、自分の気持ちに従って医学部に進むことにしました。
ご自分の意思で決意されたのですね。
ええ、ある意味、私の人生はそこからスタートしました。親に言われたからではなく、自分の意思で決めたのだから、ここから先は全部自分の責任だなと。昭和大学(現・昭和医科大学)の医学部に進んだのですが、都会に出られるだけでも感動的で(笑)。それはもう楽しかったですね。かといって、実家が裕福なわけでもなかったので、生活はギリギリでしたが、そんな中でも思い描いていた大学生活を少しずつかなえていく感じでした。そして、大学卒業後は大学病院の皮膚科に入局し、その後も大きな病院の皮膚科で勤務しました。
皮膚科を選ばれた理由は何だったのでしょう。

皮膚科は唯一というと語弊があるかもしれませんが、自覚症状はもちろん、ほぼ視診や触診で判断していく診療科です。検査データを重視する他科と違い、皮膚科はまず目が勝負。一口に「皮膚が赤い」と言っても、水っぽいのか乾燥しているのか、あるいはぼやけているのかくっきりしているのか、分布は? 熱感は? など、いろんな視覚的所見と積み重ねてきた知識・経験を照らし合わせて診断していきます。皮膚科というと、湿疹やじんましん、水虫などが思い浮かぶと思うのですが、実際の診療では髪から爪に至るまで非常に多彩な疾患を扱います。それらの多様な症状は、病理組織という細胞レベルの病的変化が表面化したもの。それがすごく面白くて。いろんな情報をもとに頭の中で分析・診断し、実際に皮膚生検して合致した時の感動。私にはぴったりの分野でした。
美容皮膚科の診療では一般皮膚科の経験や知識が強みに
その後、ご結婚・ご出産なさいました。

夫が、福岡で勤務することになったのを機に引越しました。出産後はしばらく子育てに専念していたのですが、夫から、「長く休むと勘が鈍るから仕事をしたほうがいい」というアドバイスもあり、少しずつ無理のない程度に始めたんですね。夫が当院の前身である整形外科のクリニックを開業することになり、開業準備を手伝いながらバタバタしていた頃、ふと自分の顔を鏡で見ると、どこかでケアしてもらわなければと思うほどの毛穴の開きやしわがあり、衝撃を受けたんです。私は皮膚科の医師なので、美容の治療も自らやりたいと思い、そこから美容皮膚科の勉強を始めました。すると、知れば知るほど楽しくなってきたんです。
探究心が復活したんですね。
気がつくと今に至っていました。開業医の皮膚科というと、どうしても診る疾患の種類がオーソドックスなものになりやすく、ガイドラインに則ったスタンダードな治療が中心となるため、治療のバリエーションも限られてきます。一方で美容皮膚科は、例えばしみ一つとっても多くの種類があり、肌質や生活スタイル、予算によってお一人お一人アプローチが変わるため、よりやりがいを感じています。そうして肌の状態を見極め、適切な治療法を選択する際には、一般皮膚科の知識と経験が欠かせません。あとは悪性のものを見逃さないこと。ただのしみではない可能性も考えて検査をしてみた結果、皮膚がんだとわかるということもあり得ます。一般皮膚科の経験や知識が、大きな強みになっています。
ライフステージの変化を経て、現在のモチベーションについて教えてください。

子どもたちが成長して少しずつ手が離れたことで、自分自身の人生についてあらためて考える機会が増えました。人は何のために生きているのか、自分にはどんな価値があって、誰の役に立てるのかといったことを、以前よりも深く考えるようになったと感じています。また、同年代の友人やそのご家族が病気で亡くなるなどの出来事もあり、医師としての人生と、一人の人間としての生き方を見つめ直すようにもなりました。そうした中で、このクリニックに来てくださる患者さん一人ひとりに対して、自分なりに価値を提供できていると感じられることが、大きな支えになっています。規模の大きな医療機関ではありませんが、ここを頼って来てくださる方にとって意味のある存在であり続けたい。その思いが、今のモチベーションにつながっています。
美しさの本質を見つめ、一人ひとりに向き合う診療を
開業当初と比べて、患者さんの層や美容医療に対する意識に変化はありますか。

開業当初と比べると、患者さんの層は大きく広がってきたと感じています。これまでは30代から50代のママ世代や、子育てが落ちついた世代が中心でしたが、最近では学生のニキビや脱毛のご相談、男性のしみやイボ、ひげ脱毛など、年齢や性別を問わず幅広い方にお越しいただくようになりました。通ってくださっている方がご家族を紹介してくださるケースも増え、かかりつけのようにご利用いただく場面も多くなっています。一方で、美容医療がより身近になったことで、インターネットやSNSの情報をもとに来院される方も増えてきました。美容医療が広く知られるようになったことは良い面もありますが、その受け止め方については危機感を覚える場面もあります。
美容医療が身近になる中で、先生が感じている課題や、大切にしている考え方を教えてください。
美容医療が身近になったこと自体は良いことだと思いますが、その一方で、世の中にあふれる情報に影響されすぎてしまい、誰かがつくった美の基準にとらわれ、自分らしさを見失ってしまっている方も増えていると感じています。美しさに絶対的な基準はなく、一人ひとりにその方らしい魅力があるはずですが、細かな部分にとらわれて自分を減点してしまうような状態では、本当の意味での満足にはつながりません。当院では、表面的な変化だけでなく、その方の生活や体の状態まで含めて丁寧に見極め、必要なケアをご提案することを大切にしています。また、美容医療の本質を大切にしながら、患者さんにとって必要なものを届けたいという思いから、スキンケアの開発にも取り組み、内側から整えることで、その方らしい魅力を引き出していきたいと考えています。
今後、患者さんとどのように向き合い、どのような医療を提供していきたいとお考えですか。

美容皮膚科は単に皮膚を扱う医療ではなく、診療を通して患者さんの人生に寄り添い、ときに背負う覚悟すら必要な科だと思っています。そのため、心理学やコーチングなどコミュニケーションに関する学びも大切にしながら、一人ひとりに向き合っていきたいと考えています。また、本気で患者さんの幸せを考えるからこそ、肌だけでなく体の内側の健康にも目を向けることが欠かせません。栄養状態や生活習慣によって肌の状態は大きく左右されるため、必要に応じて食事やレシピのご提案なども行いながら、内側から整えていくためのサポートを心がけています。患者さんが「美しさと健康」を手に入れ、より豊かに幸せな人生を送るためのお手伝いができればうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはしみのケア/5500円~、脱毛/2420円~、ひげ脱毛/1万7600円~

