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下村 佑 院長、下村 衣里奈 副院長の独自取材記事

しもむら歯科

(熊本市南区/西熊本駅)

最終更新日:2023/07/04

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科 main

熊本港へ向かう県道51号線沿い、アクアドームの近くにある「しもむら歯科」。近くには西熊本駅やホテル、レストランや大型ショッピングセンターなどがあり小学校や新興住宅地もでき、これから発展していくエリア。院長の下村佑先生は大学時代を過ごした長野からUターンし、妻の下村衣里奈副院長とともに、2020年5月に熊本で開業した。診療においては予防歯科を重視しており、クリニックでの診療だけでなく、日々のケアの質を上げるため歯ブラシの紹介も行うなど、患者自身の意識を高められるようなカウンセリングにも力を注ぐ。また院内は、天井が高い開放的な空間にウォールグリーンを取り入れ、リラックスして診療に臨めるように心を配る。痛みの少ない施術をめざして先進機器を取り入れ、患者にとってのベストな治療を心がけている。

(取材日2023年5月31日)

患者にとってベストな医療を提供するために

お二人が歯科医師になった経緯を教えてください。

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科1

【佑院長】最初は海外文化に興味があり、帝京大学で国際文化を学んでいました。しかし在学中に人の痛みを治療できるような仕事がしたいという思いが膨らみ、将来は歯科医師をめざそうと決心しました。そこで、大学卒業後に歯科大学に入学しました。大学生活が長くなり大変でしたが、歯科医師となって患者さんを笑顔にしたいという気持ちを一心に修学に取り組みました。
【衣里奈副院長】私は、父が歯科医師だったので、小さい頃から両親が夜まで診療をしている姿をみて育ちました。診療が終わるまで技工室で待つようなこともありました。それくらい歯科医師の仕事が身近でしたので、自分自身が同じ道をめざしたのも自然な流れだったと思います。歯科医師の仕事は常に勉強ですし大変なこともありますが、それを楽しむことができていますね。

ともに長野県内で勤務されていましたが、熊本県で開業することになったいきさつは?

【佑院長】松本歯科大学を出て、その後は妻の実家である長野県のクリニックで勤務していました。技術的なことはもちろん、あいさつなど社会人としても大切なことを学ぶ期間でもありました。2015年に私の実家がある熊本県に引っ越し、県内のクリニックで勤務しました。その後、この場所が売り物件になっているのを見つけて、開業となりました。
【衣里奈副院長】院長の思いに共感して熊本県についてきました。海がなく山に囲まれた長野県で育ってきたので、ここからは車を30分走らせれば広大な海を見られて、海に映る美しい夕陽も眺められるという環境がいまだに新鮮ですね。そろそろ開業を考えていたタイミングで、この場所と出会えたのもラッキーでした。

開業して3周年。クリニックの理念を教えてください。

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科2

【佑院長】まずは患者さんにとってベストな医療を提供することです。痛い、怖いというイメージをなくすために環境を整えるのはもちろんですが、スタッフ全員が患者さんとのコミュニケーションを大切にして、リラックスして診療に臨めるよう、明るい笑顔があふれるクリニックでありたいと思っています。またスタッフ間のチームワークを大切にして、それぞれの個性や能力を尊重し合いながらともに成長していくことも大切だと考えています。向上心を持ち、一人ひとりが自己実現できるように日々努めています。あとは私の母が小さい頃からよく言っていた「ありがとうという感謝の気持ちを大切にする」ということも、理念の一つですね。
【衣里奈副院長】実は私はカエルが大好きなんです。そこで「患者さまは笑顔でおうちに帰る」、そんなクリニックをめざしています。院内のあちこちにカエルさんが隠れていますよ。

予防歯科を広く伝えるため、適切な歯ブラシを提案

治療方針で大切にしていることは何ですか?

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科3

【佑院長】痛みが出てからクリニックにかかるのではなく、虫歯になる前に予防できたら患者さんにとってのダメージの軽減につながります。そのため当院では予防歯科を大切にしています。実は、熊本県は虫歯の罹患者数がとても多いとされているんです。ですので、当院に来られる患者さんには必ず予防の大切さをお伝えしています。定期的に検診をしたりクリーニングをすることも大事ですが、予防歯科で大切なのは毎日のケア。適切な方法を理解した上で、それを意識しながら歯磨きやフロスを使うと、ケアの質を上げることにつながります。
【衣里奈副院長】そのために当院では歯ブラシの提案も行っています。今はたくさんの種類の歯ブラシがあり、どれが自分の歯に合うのかわからないという声をよく聞きます。そこでまずは患者さんに合う歯ブラシを提案し、適切な磨き方をお伝えするようにしています。

内装や設備にはどんなこだわりがありますか?

【衣里奈副院長】開放感を感じられるように天井を高く、緑をたっぷりと院内に取り入れました。壁面のグリーンは施工業者さんに頼んで取り寄せて施工してもらいました。患者さんにも気持ち良く過ごしてもらえるとうれしいですね。
【佑院長】設備については、患者さんファーストで先進のものをそろえています。例えば治療には水をたくさん使いますが、当院では清潔に除菌された電解水を使います。また、その電解水は、歯周病予防のため、歯の周りの歯周ポケットにも活用します。難治性の根管治療などにも使うレーザーも、患者さんにとってより良い治療をめざすために導入しました。あとは、治療時に出る有害な浮遊粉塵を吸引する口腔外バキュームをすべてのチェアに完備するなど、院内感染対策も徹底しています。

治療に際し、院長と副院長それぞれの役割は?

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科4

【佑院長】当院に来られる患者さんの年齢層は幅広いですが、周辺に新興住宅地や学校があるため、小さなお子さんをお持ちの30代の女性が多く来られています。お子さんの中には「女性の先生がいい」という子も多いので、そういった場合には副院長が診療しています。また疾患によっては長期に及ぶものがあり、そのような場合には患者さんの生活の背景や日常の癖までを知る必要があります。しっかりとしたカウンセリングについては副院長のほうがしゃべりやすいとおっしゃる患者さんも多いので、その場合も副院長が担当します。私のほうは補綴が得意なので、副院長が患者さんの悩みやご希望を丁寧に聞いて、私が治療に専念するといった形で連携を取りながら診療を進めています。

乳歯が生えてきた頃が、予防歯科を始めるタイミング

クリニック全体で大切にしていることは何ですか?

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科5

【佑院長】患者さんに寄り添う診療をするということですね。そのためには私や副院長だけでなく、歯科衛生士や受付のスタッフも含め、患者さんとのコミュニケーションを重視して、何でも話せる雰囲気を感じてもらえるようにしています。患者さんとの話の中で気になったことを、後でスタッフ全員が共有することも欠かせません。
【衣里奈副院長】歯科診療は患部だけでなく、全身状態を診ていく必要があります。生活習慣やルーティン、既往歴や飲んでいる薬など細かくカウンセリングしていくので、20分程度かかることも。それらを踏まえて患者さんの希望に照らし合わせながら、治療計画を丁寧に立てていきます。

休日はどんなふうに過ごしていますか?

【衣里奈副院長】小学生の2人の子どもがいますので、休日は子どもと一緒に過ごすようにしています。遊園地や九州の日帰り旅行などを家族で楽しんでいます。平日はなかなか子どもたちとの時間がつくれないので、一緒に何かできる時間は貴重ですね。また時には勉強会やオンラインセミナーに参加して、スキルアップのための時間をつくることもあります。最近受けたものの中で心に残っているのは、手話のセミナーです。耳の不自由な患者さんが来られた時にもコミュニケーションを取れるよう、受付のスタッフと一緒に勉強しています。接遇には今後も力を入れていきたいです。

読者にメッセージをお願いします。

下村佑院長、下村衣里奈副院長 しもむら歯科6

【佑院長】まだ3周年を迎えたばかりなので、これからますます研鑽を積んで医療の質を高められるよう、クリニック全体で成長していきたいです。当院にはお子さんも多く来られますが「いつから歯科に行けばいいの?」という質問をよくいただきます。実は生後6ヵ月くらいに歯が生え始めた頃が、一番フッ素を取り込みやすいとされているんです。乳歯のケアや予防歯科についてのアドバイスもできますので、ぜひ早めにお越しいただきたいです。
【衣里奈副院長】両親の口腔環境がお子さんにも影響を与えますので、産前に口の中を整えて継続的にケアしていくことも大切です。妊婦さんもぜひご相談ください。

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