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丹羽 祐子 院長の独自取材記事

橋本歯科医院

(新宿区/大久保駅)

最終更新日:2021/10/12

丹羽祐子院長 橋本歯科医院  main

過去の経験から、歯科治療にトラウマがある人は多い。痛い、怖い、緊張する……そんな歯科のイメージを覆してくれるのが、「橋本歯科医院」の丹羽祐子院長だ。口腔内の環境は体全体の健康に深く関わることから、通院することで体も美しく健やかになれるような歯科クリニックをめざしてきたという。「患者さんのQOLを向上させるものは積極的に取り入れています」と丹羽院長。明るくはつらつとした笑顔と、すっと伸びた背筋、そして前向きな言葉の数々は、「心も体も元気になるクリニック」を体現しているかのようだ。「ストレス解消や気分転換に来てくださる方も多いんですよ」とほほ笑む丹羽院長に、診療の内容や信念について話を聞いた。

(取材日2021年3月15日)

心身に負担をかけずに、やり直しのない治療をめざす

先進の治療法や治療機器を多く導入されていると聞きました。

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当院は私の両親が60年ほど前に開業したのが始まりで、当時は地域の方々が多くいらしていましたが、私の代になって新しい治療法や機材などを取り入れたためか、ご紹介の患者さんが非常に多くなり、かなり遠方からでもお越しになられる方がほとんどです。かつて、歯科というと「痛い」「歯を削る音が怖い」といったイメージを抱く方がほとんどでしたが、現代の歯科医療では痛みも少なく、心にも体にもほとんど負担をかけることなく、歯もそんなに削ることもなく、神経を触ることも少なく治療できるようになりました。そして、その歯がなぜそのような症状になったのかを根本原因から治していくことで、やり直しの少ない治療が可能となっています。

具体的には、どのような機器が活躍しているのですか。

一つは、歯を削ることなく、空気と専用のお水を使って微粒子パウダーを吹きつけることで、虫歯部分のみを飛ばす機械です。これを使うと、キーンと言う音を出す歯を削る機器はほとんど必要ありません。治療の際の音が苦手で歯科医院に足が遠のくという方にも、安心して治療を受けていただけると思います。また他院で「抜歯しかない」と言われたケースのセカンドオピニオンもよくお受けしますが、実際に診療してみると、当院の治療方法で十分に対応できるケースも少なくありません。大切な歯を1本でも失うことなく、諦めずに治療することをモットーとしておりますので、ぜひ、ご相談いただきたいですね。最近ではクチコミも広がり、通院中の患者さんのご紹介の方も多くなりました。

室内の空気が澄んでいて、気持ちが落ち着く感じがしますね。

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オゾンガスが発生する除菌装置や、一定の湿度を常に保てる空気清浄器を導入したり、天然成分の除菌剤を使用したりと、安全、快適な空間づくりを心がけています。院内感染対策として全ユニットにセットした口腔外バキュームも、治療中に飛び散る有害な粉塵、エアロゾルを患者さんの口元で吸引し、診療室内を常にクリーンに保つのに一役買っています。ここへ来ると歯だけでなく全身が生き生きとするような気がする、と言ってくださる患者さんも多いんですよ。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増えた方など、「以前より時間が自由に使えるようになったから」と気分転換を兼ねて受診される方もいらっしゃいます。

体全体のメカニズムを捉えることを重視

先生は鍼についても造詣が深いとか。

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私自身が四十肩になり、右手が使えずに困っていたときにとある頭鍼に出会いました。そこから時間をかけてこの頭鍼を学び、顎関節症に対するこの頭鍼について論文発表もしています。体のどこかに痛みがあると、人は無意識に歯を食いしばり、痛いほうをかばう体の使い方をします。その結果、咬合が変わってしまうんです。実際、かぶせ物や詰め物が取れた患者さんに話を聞くと、膝や腰など、どこかに痛みがあることが多いんです。こうした場合、その場で歯の治療をしても、根本的な解決にはなりません。体のバランスをニュートラルにして、痛みのない状態にしてから噛み合わせをつくることが重要なのです。ですので、口腔内の不具合を繰り返さないためにも、この頭鍼をご紹介することもよくあります。また口腔内のメンテナンスの時にも、一緒にこの頭鍼をお勧めしています。

歯だけでなく、体全体のメカニズムを考えて診療するイメージですね。

そうですね。顎関節症の治療も得意としていますが、この症状軽減と再発防止のため、下顎のズレに着目した咬合調整を行うことが重要と考えています。本来、下顎は体の中心にくるのが望ましいのですが、長時間のデスクワークなどで頸椎に負担がかかる姿勢を続けていると、少しずつ顎の位置がずれていきます。すると、重い下顎を周囲の筋肉が無理をして支えることになり、非常に大きな負担がかかります。口が開かなくなったり、顎が痛んだりする顎関節症の原因の多くは、こうしたバランスの乱れにあると考えていいでしょう。下顎のズレを直してから咬合を調整することで、口腔環境だけでなく、ひいては全身に良い影響がもたらされると考えています。

ご自身でオーラルケアグッズの開発や監修にも携わっておられるそうですね。

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もともと健康食品やナチュラルな物が好きだったので、市販の歯磨き粉に含まれている添加物や保存料などについての知識を持っていました。そのため、自分でも安心して使用できる自然派歯磨き粉やプラセンタエキスを配合した口腔内マッサージ用ジェルの開発に携わりました。どちらも、毎日のセルフケアに加えることで、無理なく口腔内環境が整うようにと思って考案したものです。以前から、口呼吸の癖や噛み締めが強い方には口周りの筋肉や舌のマッサージを行ってきましたが、受診時にやり方をお教えし、ご自宅でもジェルを使ってご自分でマッサージしていただいていると、唾液の出が良くなり、口腔細菌増殖の防止にも役立ち、ひいてはウイルスなどの感染症予防にもつながると考えています。

病気の根本的な原因や予防を念頭に診療を行う

診療で意識しておられることはありますか?

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自分がされて嫌なこと、体にとって不自然なことはしないよう心がけています。天然の歯が一番だと思いますので、できるだけ削らない、神経を取らない、歯を抜かない治療を常に念頭に置いて診療にあたっています。補綴物を入れる際にもアレルギーや虫歯の再発リスクの少ない、生体親和性が高く、歯茎にも優しいセラミックを使用することをお勧めしています。虫歯でも歯周病でも、原因を取り除き、再び同じ状態にならないようにするために、食生活を含めた生活習慣にも思いを馳せてアドバイスさせていただいています。生活の乱れ、ストレスで免疫力が低下することによっても引き起こされる虫歯や歯周病ですから、体全体の免疫力、自然治癒力を高めるにはどうすれば良いのか、何らかの気づきを得てくださり、口腔ケアへの意識を高めてくださることが、歯科医師として、とても大きな喜びです。

患者さんのストレス軽減に努めておられますが、先生ご自身の気分転換の方法を教えてください。

一番は旅行です。自然に触れると気分転換になりますし、大らかで豊かな気持ちになります。常日頃細かい作業や繊細な仕事をしているので考え過ぎるところがありますが、大自然の中に身を置くことで、頭をリセットでき、仕事の効率、パフォーマンスも良くなると思っています。後は珍しいものや限定品を見つけてお買い物するのが好きですね(笑)。前向きな気持ちでやりたいことや欲しいグッズのことを考えていると、不思議と引き寄せられるように情報が集まってくる気がしています。新型コロナウイルス感染症の影響で気持ちが落ち込んでふさぎ込む人も多いと聞きますが、上手に気分転換をしながら、大らかな気持ちで毎日を過ごし、心身ともに健康でいていただきたいと思います。

最後に、今後の展望と患者さんへのメッセージをお願いいたします。

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今後は技術面でも環境面でもさらにレベルアップし、口腔内の健康と全身の健康の関わりの深さや低侵襲の治療法、噛み合わせの重要性などを同業の歯科医師の先生方に広く知っていただくためのセミナー活動をする予定です。歯科治療は人工物を修復し元の状態に戻す方法と思われがちですが、虫歯や歯周病の予防に努めていれば、天然の歯を失わずに、何歳になっても自分の歯でおいしく食事ができ、健康に過ごしていける可能性を高められるということをもっと認識していただきたいと思っています。日頃からご自分の歯や口、体に関心を持ち、健やかで元気な毎日を過ごしていただきたいので、積極的にお手伝いができればと考えています。

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