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藤本 進 院長、平田 勇 先生の独自取材記事

フジモト新宿クリニック

(新宿区/新宿御苑前駅)

最終更新日:2020/01/08

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東京メトロ丸の内線の新宿御苑駅から徒歩約10分。タワーマンションの2階にある「フジモト新宿クリニック」は、2001年に開院した外来と訪問診療のクリニック。入院患者よりも在宅患者のほうが同じ病状でも生き生きとした毎日を過ごしていることを知り、「訪問診療の医師として患者さんに貢献したい」という使命を感じて開院したという藤本進院長。消化器外科を専門とし、近年は認知症の診療に注力、訪問診療においては難治性の神経疾患も診ている。2008年からは循環器外科を専門とする平田勇先生が外来を担当し、それぞれの得意分野を生かした幅広い診療を行っている。ダンディな雰囲気が魅力的な2人の先生に、訪問診療や外来での取り組み、医療に対する思いを聞いた。
(取材日2019年12月7日)

訪問診療と外来の両輪で地域医療に貢献するクリニック

開業までの経緯とクリニックの特徴を教えてください。

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【藤本院長】友人のクリニックで訪問診療に携わり、自分の訪問診療クリニックを開きたいと思い2001年に開業しました。新宿にはなじみがあったので「開院するなら新宿で」と思っていましたね。当院は、開院当初から「訪問」と「外来」、二本柱の診療を行っています。今では訪問診療も珍しくありませんが、私が開業した当時はまだ訪問診療をやっているクリニックはほとんどありませんでした。私が診ている新宿区は、高齢化だけでなく完全独居率が非常に高いのが特徴ですね。最近は認知症の方が多くいらっしゃいます。

平田先生はいつからこちらに勤務されているのですか?

【平田先生】2008年から勤務しています。私は、もともと外科で、特に心臓血管外科を専門にしていました。患者さんは主に循環器科の心不全関係、高血圧と糖尿病、高脂血症、不整脈などを抱えた方が多いですね。生活習慣病は、症状がない方がほとんどで、高血圧で頭が痛いといって来院される方は本当にごくまれです。多くは健康診断でコレステロールが高い、高血圧や糖尿病と言われ再診に訪れる患者さんです。そこで治療介入になるのですが、残念ながら自覚症状がない疾患なので、ドロップアウトしてしまう方もいます。大学病院や総合病院で行っていた心臓手術は、治療がドロップアウトして病気が進行した方に対して行う手段です。ですから、患者さんがドロップアウトせず治療を継続できるようサポートしていきたいです。血液検査をして結果が良くなったら一緒に喜ぶ、シンプルですがそうやって治療を継続していただけるよう取り組んでいます。

こちらの診療体制を教えてください。

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【藤本院長】往診も含め訪問診療は私が担当しているので、手薄になりがちな外来は平田先生にしっかり守っていただいています。私はもともと消化器が専門なので、胃腸の不調や認知症のある患者さんは私にバトンタッチしてもらい、心疾患や高血圧、心臓の問題が出てきた患者さんは平田先生に診療をお願いしたり、外来で診ていた患者さんが通えなくなったら訪問診療に依頼してもらうなどお互いのスキルをうまく融合させています。専門が異なるがゆえに対応の幅は広がりました。
【平田先生】一般の外来に駆け込んでくる方はおなかの症状などが多いですよね。そこで専門的なことが必要になるときには躊躇しないで院長に診てもらい、腹部エコーもお願いしています。私は循環器関係の腹部の疾患を担当し、心エコーも行います。院長は在宅で難治性の神経疾患、悪性疾患の末期の方、疼痛のコントロールなども診ていらっしゃいますね。

かかりつけ医として患者の生活全般をコーディネート

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

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【藤本院長】もともと家族や親戚に医師が多い家系でしたので、幼い頃から医師の世界にはなじみがありました。私が医師になるにあたって一番影響が大きかったのは父の存在です。父は小児科の医師でしたが、私が1歳の時に他界してしまいました。残念ながら父と過ごした思い出はないのですが、母や親戚からずっと父がどんな仕事をしていたのかという話は聞いていて、周りは「父のような医師になってほしい」と思っていたようですね。子どもの頃はそうしたプレッシャーに反発していたのですが、高校生で進路を決める時に、「父がいた世界を見てみたい」と思うようになり、医学部に進学、その後は「手技を使って人の役に立つ」ことに興味が湧き、消化器内科で内視鏡検査を専門にする道を選びました。

平田先生はどのようにして医師を志されたのですか?

【平田先生】生い立ちが院長と似ていて、私も幼少期に父親を失い、その頃から医療に対する自分の目的が定まっていきました。大学卒業後はトレーニングを積むため大学病院や国立病院に勤務し、患者さんの診断をつけ、最終的に大きな手術をして社会復帰までもっていくことに、ある意味「最後の砦」みたいなプライドを感じていましたが、治療していくうちにそういう患者さんを生まないようにするのが、医療として重要なのではないかと思うようになりました。自分が健康を害したこともあって、生活習慣病を筆頭に、病気が進行しないような医療に取り組みたいと思い今に至っています。

地域にとってどのようなクリニックでありたいとお考えですか?

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【藤本院長】基本的にかかりつけ医は診療のスタートラインだと思います。患者さんがどういう形で自分の病状を安定させていけばいいかを相談でき、大きな病院での検査が必要になったときには然るべき病院を紹介してあげられる。認知症の場合、その患者さんを受け入れてくれるかどうかの確認も重要です。戻ってきたら、また通いやすいクリニックとして普段のお手伝いをしていくというのが、かかりつけ医というものの原点かなと思います。訪問診療に関しては、介護事業者と医療者の連携が大事です。外来においても、介護保険でいろいろなケアを受けている方が多いですから、どのようなケアが入っているかも注意してみていかなくてはいけない。今のかかりつけ医は、生活全般のコーディネーターのような形にならないといけないと思っています。

医療の現場で患者の健康維持をサポートしていきたい

注力されている認知症について教えてください。

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【藤本院長】認知症の場合、家族の方が一番大変であると同時に、家族の方の接し方が一番のキーポイントになります。今はまだ完全な認知症のお薬は存在しておらず、お薬はあくまでも治療のお手伝いをしているに過ぎません。患者さんへの接し方の一番のポイントは、認知症という病気で症状が出ているのだということを家族が理解することです。何度も同じことを言うのを訂正したり、物忘れを指摘したり、怒ったりする家族もいますが、それをすると本人は余計に不安になり混乱がひどくなってしまい、生活に支障をきたす症状が強く出てきてしまいます。そこを家族がうまく接することができていると、認知症であっても記憶障害があっても穏やかに生活できている人はたくさんいらっしゃいます。

お忙しいと思いますが、プライベートはどのように過ごされていますか?

【藤本院長】中学時代に在籍していたブラスバンド部のOB仲間15人ぐらいでバンドを組んでいて、毎年一回、出身地である伊丹のライブハウスでコンサートを開いています。私の担当はトロンボーンで、バンドでは主にジャズを演奏しています。これが最高のリフレッシュタイムですね。
【平田先生】院長みたいな優雅な趣味はないのですが(笑)、体を動かすことは好きなのでランニングは長く続けています。1回で約7キロ程度のランニングをし、職場へは入職当時からずっと自転車通勤していますね。

最後に今後の展望をお聞かせください。

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【平田先生】私はとにかく現場が好きなので、現場を続けていきたいというのが基本にあります。患者さんには根掘り葉掘り話を聞くようにしていて、高血圧でコントロールがいい人でも動悸があるかどうか確認するなど、患者さんのお話を拾い上げ信頼関係を大事にしながら、健康を維持してもらうように治療介入していく。そういう姿勢を今後も続けていきたいと思います。
【藤本院長】開業して20年続けてきたことを密度を濃くしていきたいと考えています。認知症の方のご相談に乗る機会も多くなったので、認知症の診療と嚥下障害のサポートなどにも対応し、ライフワーク的に取り組んでいきたいですね。在宅診療は当院の原点なので、これまで通り力を入れていきたいと思います。

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