立松 秀樹 院長の独自取材記事
T's clinic
(目黒区/祐天寺駅)
最終更新日:2026/08/31
祐天寺駅から徒歩わずか1分。生まれ育った街で地域医療に貢献する「T's clinic」の立松秀樹院長は、快活で明るい人柄が印象的だ。20年以上消化器外科の医師として腕を磨き、2020年に開業した。広々とした待合室に置かれたグランドピアノは、声楽家だった祖母の形見。「祖母も僕の開業を楽しみにしてくれていた」と語る立松院長の声には、家族への深い愛情がにじむ。内視鏡検査と肛門部の診療を中心に、「わかりやすい説明」を何より大切にする診療スタイルで患者一人ひとりと向き合っている。地元への愛着、豊富な経験、そして患者への真摯な姿勢について話を聞いた。
(取材日2025年6月24日)
生まれ育った祐天寺で、家族の想いを込めて開業
祐天寺で開業されたきっかけを教えてください。

もともとこの祐天寺で生まれ育ったので、開業するなら地元でと考えていました。慣れ親しんだこの街で、地域の皆さんの健康を支えていきたいという思いが強くありました。大学病院で培った経験やつながりも生かしつつ、安心して内視鏡検査や診療を受けていただける環境を整え、地域に貢献していきたいと考えています。
消化器を専門とされた理由を教えてください。
慶應義塾大学病院の外科に入局し、消化器外科医として20年以上の経験を積みました。法律家の家系に育ちましたが、祖父から「人の体は世界共通で、国や時代が変わっても人々を支えられる」という言葉を受け、医師という道を選びました。その想いに強く心を動かされ、今も医師としての軸になっています。外科を専門にしたのは、全身を診て幅広く対応できる科であると考えたからです。大学病院勤務では、消化器を中心に多くの症例を経験しながら、病気を正確に診断し、最適な治療につなげるための力を培いました。開業にあたっては、その専門性を生かし、クリニックでも質の高い診療を提供できるようにと、内視鏡検査を診療の中心に据えています。消化器全般を幅広く診られる経験をもとに、患者さん一人ひとりに適切な検査と診断を行うことを心がけています。
待合室のグランドピアノ、とてもすてきですね。

待合室にあるグランドピアノは、声楽家だった祖母が愛用していたものです。開業の際には、内視鏡検査後のリカバリースペースを設けるために広さを重視しましたが、せっかく空間に余裕があるなら、温かみを感じられる雰囲気にしたいと考えました。その思いから、祖母のピアノを置くことで、クリニックらしさに加えて上品さや落ち着きのある空間を演出できたと思っています。クリニック名の「T’s」には、立松のTだけでなく、家族にもTのつく名前が多いことから「家族のつながり」への思いを込めました。いつかこのピアノを使って小さなコンサートとかもできたらうれしいですね。家族の想いが詰まったこのクリニックで、地域の皆さんの健康を支えられることを誇りに思っています。
内視鏡検査と大腸・肛門の診療で患者の不安に寄り添う
内視鏡検査について、どのような工夫をされていますか?

当院が最も大切にしているのは「初めて受ける内視鏡検査」です。初回の経験によって、「思っていたより楽だった」と安心できるのか、それとも「つらいもの」という印象が一生残ってしまうのか、大きく変わってしまいます。だからこそ、できるだけ負担を減らし、少しでも楽に受けていただけるよう心がけています。鎮静剤を必要に応じて使用し、患者さんの体調や不安に寄り添いながら、検査中は「気がついたら終わっていた」と感じられるような環境を整えています。内視鏡=つらいもの、というイメージをなくし、安心して次回以降も受けていただけるようにすることを何より大事にしています。
大腸・肛門の診療について、受診のハードルが高い方も多いのかなと思います。
たしかに、肛門の症状は、人に相談しづらく、受診をためらってしまう方も少なくありません。ですが、受診のハードルを下げられるように心がけておりますので、まずは気兼ねなくご相談いただければと思います。実際、当院には痔や裂肛、お尻のできものなどで多くの方が受診されています。大切なのは、症状が悪化する前に診察を受けることです。特に痔をお持ちの方で便潜血検査が陽性になった場合、「痔による出血だろう」と自己判断せず、必ず内視鏡検査を受けていただければと思います。痔の陰に大腸がんなどの病気が隠れているケースもありますし、長年「痔だから」と思っていた症状が、実は別の病気だったという例も少なくありません。
診療で最も大切にされていることは何ですか?

当院が一番大切にしているのは「わかりやすい説明」です。検査や治療には不安や抵抗を感じる方も多いと思います。そのため、なぜこの検査が必要なのか、どんな流れで行われるのか、治療の選択肢には何があるのかを、できるだけ丁寧にお伝えするよう心がけています。患者さんご自身が「なぜこの治療を受ける必要があるのか」を理解し、納得できることが大切です。説明を一度して終わりではなく、その都度ご質問を伺いながら進め、患者さんが安心して選択できるようにしています。押しつけではなく、理解と納得の上で一緒に治療を考えていくことを大切にしています。
一人ひとりに向き合い、地域の健康を支える
どのような患者さんが多く来院されていますか?

症状としては、痔や裂肛、お尻のできものなど肛門まわりのご相談に加えて、消化器の不調はもちろん、風邪やめまいといった内科全般のご相談も多くあります。急な電話でのお問い合わせでは、肛門の症状についてのご相談が特に多いですね。診察から内視鏡検査、エコー検査まで基本的に私一人で対応しています。一人で診ているからこそ、患者さん一人ひとりの状態を総合的に把握し、継続的にサポートできることが当院の強みだと思っています。
予約制について教えてください。
当院は現在、電話での完全予約制をとっています。これは、患者さんや検査内容によって必要な診察時間が異なるためです。初診の方は丁寧にお話を伺うため時間を長めに、再診の方も症状や相談内容に応じて柔軟に調整しています。私自身が診察から検査まで一貫して行うため、事前にスタッフが内容を伺い、適切に時間を確保することで、できるだけ待ち時間を減らしつつ、一人ひとりにしっかり向き合えるようにしています。患者さんに合わせた診療体制を整えることが、当院の大切にしている工夫の一つです。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

専門外のさまざまな分野のご相談をいただくこともありますが、その場合には適切な医療機関をご紹介しますので、不安なことがあればまずは気軽にご相談ください。特に内視鏡検査について不安をお持ちの方も多いと思いますが、機会があれば一度ご相談いただければと思います。「思っていたより安心できた」と感じていただけるように取り組んでいます。祐天寺駅から徒歩1分という立地を生かし、仕事帰りでも通いやすい環境を整えています。健康診断で異常を指摘されたり、最近体調がすぐれないと感じたりした際には、早めに受診していただければ幸いです。地域の皆さんの健康を支えるため、これからも努力を続けてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドッグ/5万円
詳しくはクリニックへお問い合わせください。

