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岡村 泰斗 院長の独自取材記事

二子玉川OM歯科クリニック

(世田谷区/二子玉川駅)

最終更新日:2022/04/04

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世田谷区玉川3丁目の一角にある「二子玉川OM歯科クリニック」。ここは東京歯科大学大学院や東京歯科大学市川総合病院などでオーラルメディシンについて深く研鑽を積み重ねてきた岡村泰斗院長が2020年3月に開業。オーラルメディシンは、歯のトラブルだけではなく、口腔粘膜の疾患や全身疾患に起因する口腔内の疾患など、全身的背景を考慮しながら総合的に診断、治療していく歯科領域だ。オーラルメディシンでは医科との連携も重要だという。「患者さんの話によっては内科だけでなく、眼科や整形外科の先生を紹介することもあるんですよ」とにこやかに話す岡村院長。その気さくで優しい人柄から患者もいろいろなことを相談しやすいのだろう。そんな岡村院長にクリニックの特徴について話を聞いた。

(取材日2022年2月21日)

全身状態も考慮し総合的に口腔内を診査診断

ここ二子玉川に開業した理由について教えてください。

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開業前は、東京歯科大学市川総合病院オーラルメディシン・口腔外科学講座で非常勤講師として若手歯科医師の臨床・研究指導や、フリーランスとして複数の歯科クリニックをサポートしていました。オーラルメディシンとは、虫歯や歯周病などの一般的な疾患だけでなく口腔がんや口内炎、口腔内のトラブルによって起こる全身症状、あるいは全身疾患の一つの症状として発症する口腔疾患などに対して、医科と連携しながら包括的に診断、治療を行う歯科領域です。父のクリニックでは訪問歯科のサポートをしていたのですが、2019年の台風で多摩川が氾濫し父のクリニックが水没してしまい診療がまったくできなくなってしまったのです。在宅で待っている患者さんも多いですから、どうしようかと考えていた頃に、この場所で開業していた訪問診療専門のクリニックが閉鎖するという話を聞き、ならば、ここで開業しようと決めたのです。

開業にあたってどんな点を工夫されましたか。

ほぼ居抜きだったのですが、内装は大幅に変更しました。照明はLEDにしてかなりライトアップし、空間除菌のため深紫外線LED清浄機を完備しています。床は大理石風にして、壁などはブラウンを基調に清潔感と落ち着きが感じられる雰囲気にしています。患者さんは女性が多いですし、スタッフも女性が多いですから、女性の方々が気持ち良く過ごせるよう配慮しました。クリニック名のOMには4つの意味を込めています。1つは自身の歯科医療の原点であるオーラルメディシン。2つ目はオカムラメディカル。3つ目は口腔粘膜の意味であるオーラルムコッサ(Oral Mucosa)で、最後は口腔顎顔面の意味であるオーラルマキシロフェイシャル(Oral Maxillofacial)です。これらは当クリニックがめざしている歯科医療を象徴的に表しています。

具体的にどのような歯科医療をめざしているのでしょうか。

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オーラルメディシンは、虫歯や歯周病といった一般的な疾患だけではなく、口内炎などの口腔粘膜疾患や顎の骨、顎関節の疾患、さらに全身疾患から引き起こされる口腔内の疾患などについて、全身疾患との関連を重視します。口腔内のトラブルはさまざまな全身的な要因が関連しています。例えば口内炎は内科疾患や皮膚疾患と関連している場合があります。また、歯周病の治療の際に出血がなかなか止まらない場合は、白血病や血小板減少性紫斑病、血友病など血液の疾患が疑われます。このように単に口腔内だけに着目するのではなく、全身状態にも気を配りながら診療することで、患者さん一人ひとりの全身の健康づくりをめざしています。

口腔内の粘膜疾患の治療に注力。特に口内炎は要注意

診療の際はどんなことを心がけていますか。

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患者さんの顔を見て、今日はいつもと違うな、暗いなと感じたら、優しくお声がけして、患者さんが話しやすい、相談しやすいように配慮しています。診療時間はしっかり取っていて、だいたい45分から1時間、初診は必ず1時間です。患者さんの悩みや心の内をいろいろお聞きしてそれぞれの状況に即した適切な治療を行っています。中にはすぐに何か治療の手を加えないほうがいい場合もあります。例えば顎が痛い場合、食いしばりが原因のことが多く、食いしばりはストレスを緩和するために無意識に行っていると考えられています。そのような時は顎のストレッチを指導したり、ストレス解消のためのアドバイスなどを行っています。

診療で力を入れていることについて教えてください。

一つは口腔内の粘膜疾患です。粘膜疾患の一つとして口内炎が多いですが、口内炎ができた場合、どこを受診していいかわからず放置している方も多いでしょう。舌にできた口内炎が実はがんで、気づかないまま進行して大きな外科手術が必要になることも考えられます。ですので口内炎などの早期発見・早期治療に努めています。口腔外科処置にも力を入れていて、予防的な意味も含めて親知らずの抜歯を行っています。クリニックでの診療だけでなく訪問診療にも力を入れています。内科の訪問診療については知っている方も多いですが、歯科の訪問診療はまだ知らない方が多いですね。今は訪問診療の機器も進化して、ポータブルの診療セットや携帯用エックス線検査機器などもそろっていますので、クリニックで受けるのととほぼ同じ診療を受けられます。

その訪問診療では何を大切にしていますか。

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やはりお声がけですね。患者さんには礼節をもって話しかけるようにしています。特に高齢の方は、やはり人生の先輩ですから、何々さんお変わりありませんか、何々さん大丈夫ですか、と丁寧な言葉でお声がけしています。また、これから歯科の訪問診療はさらに重要になってきます。話す、噛む、飲み込むといった口腔機能の低下をオーラルフレイルと呼びますが、老化の大きなサインであり、早期からのサポートが必要です。特に咀嚼は、食べ物を噛み砕いて唾液と混ぜ合わせ、やわらかく飲み込みやすい食塊にすることと定義されていますが、この唾液と混ぜ合わせる咀嚼能力の維持が健康寿命に重要なのです。

どんなことでも気軽に相談できる空気感を大切に

医療連携やスタッフとの連携について教えてください。

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オーラルメディシンでは医科との連携が非常に重要です。全身疾患のある方は、たとえうがい薬であっても内科でしか出せない薬もありますので、病院とは密な連携を取っています。当クリニックでは聖路加国際病院と深く連携しているほか、東京女子医科大学病院や慶應義塾大学病院などと連携しています。患者さんからいろいろな話を聞いたり相談を受けたりする中で、内科だけでなく眼科や整形外科を紹介することもあるんですよ。スタッフとは、適度な距離感で良い関係を築いていると思います。治療の時はピリッとしていますが、それ以外の時は気軽に相談できる雰囲気です。スタッフが働きやすい環境、歯科医療界に入ってよかったと思える環境はとても大切です。患者さんはクリニックに入ってすぐにスタッフ間の空気を感じるものです。患者さんがいい空気感を感じて、どんなことでも相談できそうと思えるクリニックでありたいですね。

ところで、先生はなぜ歯科医師をめざされたのですか。

高校生の頃は宇宙医学にも興味がありましたが、自分自身にアレルギーがあったことや人間の体を知りたいという思いもあり、医学部に行きたいと考えていたんです。その後、東京歯科大学に進学し、大学院や東京歯科大学市川総合病院でオーラルメディシンについて研究しました。オーラルメディシンを選んだのは、口腔疾患と全身疾患との関係性に関心があったからです。当時の教授の山根源之先生や、恩師である森本光明先生、皮膚科の高橋愼一先生のもとで、金属アレルギーと関連する皮膚疾患や口腔内疾患などについて研究してきました。そうした経験は現在の診療に大きく役立っていますね。

では最後に、今後の展望とメッセージをお願いいたします。

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今後はスタッフを拡充していきたいですね。できればここを訪問診療の拠点にして、別の場所に外来診療所を開院するなど、医療体制を充実させていければと考えています。口腔内のトラブルは、患者さんご本人の力で治していくことが大切で、それをサポートするのが私たちの役目だと思います。今後も患者さん方をしっかりサポートしていきたいですね。口内炎や口の中のできもので悩んでいる方は、ぜひ早めに相談に来てください。さまざまな事情で通院が難しい方も一度ご相談ください。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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