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板倉 勝昌 院長の独自取材記事

クオッカ眼科クリニック

(広島市安佐南区/大塚駅)

最終更新日:2022/02/16

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安佐南区の住宅街に「クオッカ眼科クリニック」という名前の眼科医院がある。院名の由来は、クオッカというオーストラリアにすむかわいらしい動物。オーストラリアでの留学経験があり、そこで学んだことを生かすために開業を決めたという板倉勝昌院長。おおらかで包み込まれるような雰囲気が印象的だ。オーストラリアとつながっていたいという思いで、院名をクオッカと名づけたと話す。地域には若い世代の家族が多く、患者には子どもも多い。タブレット型端末やスマートフォンを見る機会が増えたため、子どもたちの間で近視が増加していることに注目し、そういった子どもの患者から、白内障や網膜の病気に悩む高齢世代まで幅広く診ている板倉院長。同院で取り組む近視矯正治療の内容や患者と向き合う際に大切にしていることなどを聞いた。

(取材日2022年1月13日)

近視の角膜矯正法オルソケラトロジーを採用

この安佐南区はどういった土地柄でしょう。また、患者さんはどういったお悩みの方が多いですか?

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私はもともと安佐南区の出身で、両親の住む実家も近くにあり、地元であるこちらに開業しました。最近このエリアには新しい家が増え、若い家族が多いので小さいお子さんが多いですね。お子さんの患者さんでよく見られるのは、ものもらいや目やに、結膜炎などですが、最近は特に近視が多いです。今世界的に近視の子どもが増えていて、小さい時から眼鏡が必要になる場合も多いんですよ。遺伝が一番の原因ではありますが、生活スタイルが変化し、スマ―トフォンやタブレット型端末も普及して、とにかく近くを見る機会がすごく多いのも影響しています。就学前健診で通常は裸眼で1.0以上見えていれば問題ないとされるんですが、残念ながら見えない子が結構いるんですよ。6歳前ですでに近視が始まっているケースが増えている印象です。近視のほかには弱視の子どもさんも見られますね。

子どもの弱視や近視については、どのように対処されていますか?

近くの小児科の先生方が、積極的に0歳ぐらいから目の健診を行っているんですね。そこで異常が確認された場合、当院に紹介してくださるので、早いうちから弱視を防ぐための治療を始めることができます。子どもの近視の増加が社会で問題となっているのは、近視が強いと、大人になったときに網膜剥離や緑内障など、ほかの眼科疾患を発症するリスクが高くなるといわれているためです。子どもの近視は特に成長期に進むので、早期発見をして早いうちから取り組んで、進行させないようにするのが大切です。

こちらでは、オルソケラトロジーを取り入れていると伺いました。

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オルソケラトロジーとは、特殊なハードコンタクトレンズを使って、近視の視力を矯正する治療法です。夜寝る時に専用のコンタクトレンズをつけることで、寝ている間に角膜の形を矯正し、日中は裸眼で過ごせます。レンズの装着をやめると角膜は元の形に戻っていくので、毎日装着しないといけませんが、レーシックのように目を切る手術ではないので、やめようと思えばいつでもやめられますし、日中は眼鏡やコンタクトレンズを使わなくていいというメリットがあります。しかし、コンタクトレンズはさまざまなリスクを伴うので安全面を第一に考え、コンタクトレンズのつけ外しができる小学校の高学年以上ぐらいからお勧めしています。

留学先で手に入れた技術と価値観

医師をめざしたきっかけ、眼科を選ばれた理由を教えてください。

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父方の祖父が外科の医師、そして母方の祖父も医師で細菌学の研究に携わっていました。それを身近に見て育ち、刺激を受けたというのはあると思います。昔から手先は器用だったので、顕微鏡を使った手術をしたいと考えていました。顕微鏡を使って手術を行うのは、脳外科、整形外科、眼科とありますが、学生の時の実習で、白内障の患者さんの手術を見学したことがとても印象的だったんですね。ほんの十数分で終わる手術で、翌日の患者さんがこんなに変化するのかと思い、自分もやってみたくなったんです。

大学を卒業後は大学院に進まれたんですね。

勤務医をしばらくした後ですが、ある時、教授から画像解析の仕事があるんだけど、興味はないかと話を持ちかけられたんです。オーストラリアのメルボルンで行う仕事だったので、すぐに「興味あります」と答えました。そこから広島大学大学院医歯薬学総合学科に進み、オーストラリアに2年間留学して、加齢黄斑変性症という病気と画像解析に関する研究をしました。画像解析というのは、画像を見て加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症などの病期を分類する方法です。画像解析の手法を学ぶことで、ある程度画像で病気の進行度・重症度を把握することが可能になるんです。

オーストラリアでの留学生活がとても印象に残っているそうですね。

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私の滞在したメルボルンという街は、ほんとにすごくいい所なんですよ。街並みもきれいですしカフェもいっぱいあって、みんなゆったりしていて余裕があるんですね。日本だと道を歩いていても、われ先にと人を押しのけて進む感じですけど、オーストラリアでは、自分は1歩待って「お先にどうぞ」というのが当たり前のような、そういう社会なんです。過去に白豪主義の時代があったせいか、逆に今は多種多様な人種を受け入れましょうというのが浸透していて、懐が深い感じなんです。現場では休む時はしっかり休み働く時はしっかり働くといった、ワークライフバランスをみんなすごく大事にしています。なので夜中まで残って研究というのはあり得ないですね。5時に終了して、その後は夏だと夜9時すぎまで明るいので、ビーチに行って波乗りを楽しんだりして、オンオフ両方とも充実していました。

新しい知識や技術を追求しつつ、患者に寄り添う存在に

クリニック名もオーストラリアが関係しているそうですね。

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オーストラリアの経験を生かしたくて開業したという経緯があるので、クリニック名も何かオーストラリアにちなんだものをと考えました。カンガルーとかコアラだとあまりに一般的過ぎるので、オーストラリア固有種で知る人ぞ知るクオッカにしました。クオッカはカンガルーの仲間で小さい動物なんですが、顔が笑っているように見えて癒やされるので、その笑顔につられて患者さんも笑顔になれるようにとの思いを込めています。看板にはクオッカのイラストを描き、院内にもクオッカのぬいぐるみを飾っています。はじめはクオッカという言葉の意味がみんなわからなくて、「クオッカ眼科クリニックです」と言っても、「え? 何眼科ですか?」と何回も聞かれることがありましたけど。最近は、この辺では認知度が上がっているようで、クオッカを知らない人は少ないんじゃないかと勝手に思っています(笑)。

先生のモットーは何ですか?

患者さんに寄り添うということでしょうか。いろんな患者さんが、それぞれ問題を抱えて当院に来られるので、先入観を持たずに、その人が本当に何を問題としているのかを聞くことを大切にしています。何を求めているかというのは患者さんごとに違うので、それぞれの患者さんがハッピーになれるように、患者さんの思いに寄り添いたいと思っています。

今後の展望について、お聞かせください。

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医療というのはどんどん変わっていきます。だから今、普通にやっていることがもう5年後、10年後にはまったく違うことになっているかもしれません。だから、常に知識をアップデートして新しいものはどんどん取り入れながら、なるべく先進の医療を届けたいと思っています。目のことでお悩みの方には幅広く来ていただきたいので、まずは、クオッカのぬいぐるみにでも会いに来るような気持ちで気軽にいらしていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/14万8800円(両眼)

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