萩原 健史 院長の独自取材記事
寿歯科医院
(町田市/町田駅)
最終更新日:2022/12/01
小田急線・町田駅東口から徒歩1分、JR横浜線・町田駅からは徒歩5分。にぎやかな繁華街にある「寿歯科医院」は、町田生まれ、町田育ちの萩原健史院長が2020年9月に開業。地域のかかりつけ歯科医院として、虫歯からインプラント治療、歯周病、入れ歯、審美歯科、口腔外科の手術まで幅広く対応している。痛みの少ない治療を心がけており、歯科治療に恐怖心を持つ人もくつろげる空間になるようにと内装には木を多用。どこか懐かしさを感じる昭和レトロな雰囲気で、ゆったりとした気持ちで治療を受けることができそうだ。「口腔は、食べ物が最初に体に入ってくる器官。そんな大切な場所の治療と管理を任される歯科医師の仕事に誇りを感じています」と笑顔で語る萩原院長に、同院の特色や診療方針、歯科医療にかける思いなどを聞いた。
(取材日2022年11月2日)
生まれ育った地域でかかりつけ医として患者に寄り添う
まずこの地域でご開業された経緯を教えてください。
実は私の実家はこの場所にあり、祖父の代から整骨院を営んでいたんです。私自身も柔道整復師の資格を取得し、両親の営む整骨院で1年間勤務していたこともありました。その後、親の希望もあり、医療従事者としてさらにチャレンジするべく歯学部へ進学。大学卒業後は日本橋の歯科医院を経て横浜市の歯科医院に院長として勤務し、1~90歳と幅広い層の患者さんをオールマイティーに診療してきました。気づけば15年が過ぎ、やりがいも感じていましたが、生まれ育ったこの場所で自分が理想とする歯科医療を提供したいという思いから開業を決意、2020年に当院をオープンしました。商店街には昔からの知り合いも多く、これまで私を育ててくださった地域で診療できる喜びを感じています。
外観も内装も、とてもすてきなデザインですね。
ありがとうございます。デザインは妻と娘が考えてくれました。妻はデザイン関係の仕事をしているのですが、実はとても怖がりで歯科治療への恐怖心も強く、麻酔の注射で貧血を起こしてしまうほどなんです。ですから、とにかくリラックスして治療を受けられる空間になるようにと、壁と床、天井の色のバランスなど細部にまでこだわってデザインしてくれました。また、内装には木を多用し、待合スペースには実家の整骨院で使っていたアンティークの椅子を置いています。壁にかけた振り子時計とあわせて、温かさや安心感、懐かしさを感じていただけるのではないかと思います。
痛みの少ない治療を心がけておられるのですね。
はい。治療中の痛みに配慮するために局所麻酔を使用しますが、この麻酔注射が痛い、怖いという方は多いと思います。当院では注射針を刺す時の痛みの軽減を図るために、歯茎の表面に塗り薬の麻酔薬を塗布してから注射しています。また、33ゲージの極細の注射針を使用することで、刺入時の痛みの軽減に努めています。とはいえ、治療によってはどうしても痛みを伴うこともあり、その場合は治療前に「今日の治療は少し痛むかもしれません」と、必ず声をかけています。もちろん、患者さんとお話しするなど緊張を和らげる工夫もしていますが、歯科医院というよりもカフェのような落ち着きのある院内の雰囲気も、患者さんのリラックスに役立っていればうれしいです。
保険治療・自費治療ともに精度の高い治療をめざす
診療の内容を教えてください。
歯科・歯科口腔外科・小児歯科・矯正歯科を標榜し、虫歯からインプラント治療、歯周病、口腔外科の手術まで幅広く対応しています。患者さんは30代以上の方がほとんどで、近隣にお住まいの方の他、このエリアの会社や飲食店にお勤めの方にもご利用いただいています。当院では私自身が納得できる歯科医療を提供するために、患者さん一人あたり30~60分の時間枠を設定しています。また、治療はもちろん、審査、診断、メンテナンスに至るまで、私自身ですべて行います。やはり、自分の仕事に責任を持って一人ひとりの患者さんに医療を提供したいという想いからです。ご予約の時間は貸し切りになりますので、小さなお子さんが泣いてしまっても他の患者さんの目を気にする必要はありません。また、朝7時から診療していますので、定期的なメンテナンスで良好な口腔環境を維持していただけるよう、働き世代にも通院しやすい診療体制を整えています。
特に力を入れている治療はありますか。
入れ歯の治療を得意としています。歯茎の形や歯の大きさは人それぞれで、1人の患者さんに100回型を採れば100個の異なる入れ歯が出来上がります。ですから、患者さんごとに専用のトレーを作製するなど工程を丁寧に重ねて型を採り、一人ひとりのお口に合った入れ歯を作製するよう努めています。中には過去に作った入れ歯がフィットせず、歯科医院から遠ざかっている方もいらっしゃると思いますが、そういった方にも喜んでいただけるよう力を尽くしています。また、前歯部分の審美面に配慮した治療の経験も豊富で、歯茎と補綴物、噛み合わせの調和を考えながら治療を進めています。セラミックの補綴物を使用すればきれいに仕上がると思われがちですが、審美面に配慮した治療でも型採りから補綴物の作製・装着といった各工程では精密な作業が必要です。細部にまでこだわり、見た目の美しさと機能性と永続性を兼ね備えた治療を心がけています。
先生の診療方針をお聞かせください。
インプラント治療や審美面に配慮した治療、矯正治療など自費でなければできない治療を除いて、基本的には保険適用の範囲内で治療を行っています。保険治療は使える材料に制限がありますが、そこは専門性の高い治療を行うことでカバーできると考えています。これまで20年以上にわたって歯科医療に従事してきて感じましたが、定期的なメンテナンスを継続していただければ、保険治療でも長持ちし、良好な口腔環境を保つことにつながります。自費治療ももちろん行っていますが、自費なのか保険なのかに関わらず、常に質の高い治療の提供をめざしています。治療にあたっては事前に詳細な検査を行い、その結果をもとに治療計画を立てて患者さんに説明し、納得していただいた上で治療を開始しています。わからないことや不安なことがあれば、遠慮なくご質問ください。
気軽に立ち寄ってもらえる歯科医院として地域に貢献
歯科医師として、やりがいを感じるのはどのようなときでしょうか。
口腔は食べ物が最初に入ってくる器官であり、食欲・性欲・睡眠欲という人間の三大欲求の一つに深く関わる場所でもあります。そのような大切な器官の治療や管理を任される歯科医師という仕事に誇りとやりがいを感じています。例えば、しっかり噛めるようになって、食事から十分に栄養を摂取できるようになれば、全身の健康状態を良くすることにつながると思います。また、噛むことで顔の筋肉が鍛えられ、顔つきが若々しくなることもあると思います。歯茎の色がきれいになるだけでも、印象は変わるのではないでしょうか。そんな患者さんのクオリティー・オブ・ライフの向上につながるような仕事をさせていただいていることが、何よりも幸せですね。
お忙しいかと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか。
一人で海や山に出かけることが多いですね。海では素潜りを楽しんで、山では四輪駆動車で林道などオフロードを走り、地元の温泉でくつろいだり郷土料理をいただいたりしてリフレッシュしています。家でのんびりするのも好きなのですが、一日中部屋にいるのは苦手なのでジョギングや筋力トレーニングで汗を流しています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
口腔内には0~100度のさまざまな温度や、形状・硬さの異なる飲食物が入ってくるだけでなく、無数の細菌が存在し、外からも細菌やウイルスが侵入してくるなど、常に過酷な環境にさらされています。ですから、痛みなどの症状がなくても定期的に歯科医院に通院して、口腔内の環境を整えることがとても大切です。町田生まれの町田育ちで、これまで自分を育ててくれたこの町を最後の診療の場所にしようと決めています。何もなくても気軽に立ち寄ってもらえる歯科医院をめざして、無理強いせず、患者さんとのコミュニケーションを大切に診療していきたいと思っています。これからも長くお付き合いしていただければうれしいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/1本44万円~
ジルコニアフレームのセラミック冠/13万2000円
矯正治療/38万5000円~