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村山 浩之 院長の独自取材記事

むらやま大腸肛門クリニック

(大阪市住吉区/あびこ駅)

最終更新日:2021/10/12

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肛門疾患の治療と大腸・胃の内視鏡検査に特化した「むらやま大腸肛門クリニック」。 2020年9月、大阪メトロ御堂筋線・あびこ駅前のクリニックビル4階に開業したばかりで、院内には肛門疾患の治療に必要な設備を整え、病院と同等レベルの手術が可能な手術室も用意している。院長の村山浩之先生は大腸・肛門病の治療において多くの手術を執刀してきた肛門外科のスペシャリスト。大腸内視鏡検査でも高い実績を持ち、苦痛に配慮した内視鏡検査で地域から大腸・胃がんをなくしていきたいという。「お尻はデリケートな場所。だからこそ質の高い治療と気配りのある診療を提供していきたい」と言う村山先生に、クリニックの診療について話を聞いた。

(取材日2020年9月24日)

痔の治療・肛門手術と大腸内視鏡検査が診療の柱

クリニックの特徴を教えてください。

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クリニック名のとおり、肛門外科と大腸内視鏡検査に特化している点が大きな特徴です。肛門科、消化器科それぞれを専門としているクリニックは多いですが、両方をトータルにケアするところは少ないと思います。ですが肛門疾患のある患者さんは同時に、便秘・下痢などの症状を抱えていることも少なくありません。当院では肛門科と消化器科の枠を超えて、専門的な治療を並行して行い、初診から治療、手術、経過観察まで一貫して私が担当します。大きな病院だと手術まで1~2ヵ月待ちということもありますが、当院なら1~2週間後の予約で日帰り手術や内視鏡検査を受診することが可能です。

肛門外科に進まれたのはなぜですか?

大学卒業後は大学病院の外科学講座に入局しました。外科を選んだのはオールマイティーに全身の診察・治療に関わることで自分の専門領域ではない疾患を早期発見できるなど、魅力の多い診療科だと感じたからです。消化器外科のみならず、心臓外科・呼吸器外科・麻酔科などを研修し、本来の消化器系の食道・胃、肝胆膵、小腸大腸疾患のほか、乳腺や一般外科など、さまざまな手術を経験しました。その後勤務した関連病院では、肛門外科の医師が開放型病床を利用して肛門の手術をされており、私も助手として手術のお手伝いをさせていただきました。実はそれまで痔核(いぼ痔)は出ている部分を切って縫うという単純な手術だと思っていましたが、その先生の繊細な手術を見ているうちに考えが180度変わりました。肛門外科手術の奥深さを知り、専門性を高めたいと思うようになったんです。

肛門外科手術の技術はどのように研鑽を積まれたのでしょうか?

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手術技術を学ぶため、私が選んだ先はJCHO東京山手メディカルセンターでした。肛門疾患の手術、下部消化管内視鏡検査の件数はもちろん、最近増えている炎症性腸疾患(IBD)の症例も非常に多く、大腸・肛門のスペシャリストをめざす医師たちが全国から集まる病院です。これまで一通りの消化器外科・一般外科の診療・手術はやってきたつもりでしたが、見たこともない手術や新しい発見の連続で、非常に内容の濃い研修ができました。大阪に帰ってきてからは、肛門外科診療に力を入れている大阪中央病院に勤務しました。自身の診察や手術法の引き出しはかなり増え、肛門外科医師としての診察・検査・手術の経験と診療構築がさらに積み上がりました。

痔と排便障害の専門的な治療が同時にできる

開業のまでの経緯についてお聞かせください。

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開業場所は人口の多い京阪神地区でと決めていて、駅から近く、近隣に肛門外科を主としたクリニックがなく、入院手術ができる病院が近くにある、という3つの条件を満たす場所を探しました。御堂筋線・あびこ駅前に新設されたこのクリニックビルは、勤務経験のあるあびこ病院や阪和住吉総合病院など連携できる病院にも近く、いずれの条件も当てはまる場所だったんです。地域の患者さんも親しみやすい方ばかりで、この町が好きになりました。クリニックづくりでは妻と一緒に設計から携わり、リラックスできて清潔感のある空間をめざしました。コロナ禍での開業となったため、椅子などはすぐに拭けるものを選び、カーテンなども抗菌作用のある素材を吟味しました。

肛門外科ではどのような患者さんが来院されていますか?

患者さんの7割がお尻に関する相談で、高校生から90歳まで幅広い年齢の方が、痛み、かゆみ、出血などさまざまな症状で来られます。中には他院で治療したけれどなかなか良くならない、とセカンドオピニオンを求めて来院される方もいます。当院では痔核をはじめさまざまな肛門疾患に対応しており、分娩後の肛門括約筋不全によって起こりやすい女性特有の肛門疾患の治療も得意としています。診察ではデジタル肛門鏡を用いて、肛門の状態を丁寧に観察していきます。患者さんと一緒に患部を画面で見ることができ、リアルタイムで情報の共有ができます。また院内には先進設備をそろえた手術室を設置しており、病院と同等レベルの手術が可能です。疾患によって日帰り手術が難しい場合は、入院設備のある近隣の病院で手術を行いますが、その際も私が責任を持って執刀します。

大腸内視鏡検査や消化器内科の診療についてお聞かせください。

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先進の内視鏡機器を導入し、大腸・胃の内視鏡検査に対応しています。内視鏡検査や手術においては、苦痛に対する不安や恐怖がある方もいると思いますが、挿入法の工夫や鎮静剤の使用によって、できる限り苦痛の軽減に努めながら行っています。また当院では便秘・排便に特化した外来を設けており、女性を中心に便秘やストレスからくる過敏性腸症候群で多くの方が訪れています。またお尻の悩みで来ていても、よくよく話を聞くと便秘や下痢があることもあり、お尻の治療と並行して便通異常も治療していきます。小腸や大腸、肛門まで全消化管に炎症が起こるクローン病も最近増えており、診断と治療に力を入れていきたいと思っています。これまでの外科の経験から全身の疾患にもある程度精通していますので、気になる症状があればなんでもご相談ください。

デリケートな部位だからこそきめ細かな対応を

女性患者への心遣いが喜ばれていますね。

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女性は出産前後で痔になることが多く、肛門括約筋不全や骨盤臓器脱など男性より起こりやすい疾患もあります。しかし、肛門科を受診するのは恥ずかしいという女性は少なくありません。そこで水曜をレディースデーにして、診察・検査・手術はすべて女性のみ対象としました。スタッフはすべて女性で、男性は医師の私だけですので、気軽に受診してもらえたらと思います。患者さんの気持ちに寄り添う診療は女性だけに限らず、診察時にお尻にタオルをかけたり、カーテンで仕切って見えないようにしたりといった配慮は常に行っています。痛みのある患者さんに無理やり触診をしたり、肛門鏡を入れたりすることは絶対にしませんのでご安心ください。

診療モットーをお聞かせください。

これまで痔はがんと同じく不要なもので、根こそぎ切除されることも少なくありませんでした。しかし痔(痔核)は誰にでもあるもので、痔核は決して無駄にある組織ではなく便の性状を敏感に感知し、便漏れを防ぐなど非常に重要な機能があります。その機能を温存するためにも、余分なところだけ切除することが重要です。また、後遺症を残さないようにするのはもちろん、術後の生活が快適なものになるようにきめ細かな手術を心がけています。以前、手術をした患者さんに「長年悩んでいたので、手術を受けて良かったです」と感謝の言葉をいただいたことがありました。難しい手術ではなく、私にとってはよくある症例の1つだったとしても、患者さんにとっては大きな悩みの種だったことを実感しました。患者さんは100人いたら100人が違う悩みを抱えています。個々に合わせた治療をしていくことがモットーです。

読者へメッセージをお願いします。

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痔で市販の軟こうを使っている人もいると思いますが、適切な軟こうの種類や使い方を知らない人も多いのではないでしょうか。例えば座薬は中まで入っていくと入り口の病変には効きにくく、切れ痔の場合は、軟こうを患部に浸透させるため内部から抜きながら塗るなど、細かい注意点があります。女性では肛門科は恥ずかしいから婦人科に行くという人もいますが、婦人科の先生はやはり専門ではないので、対症療法では治りにくいこともあります。腫れや痛み、かゆみが治らないときは、お尻の専門家である肛門科に相談してもらえたらと思います。開業したばかりですが、「お尻のことなら、むらやま大腸肛門クリニックに」と言われるように尽力していくつもりです。

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