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新海 敏行 院長の独自取材記事

のぞみホームクリニック

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2021/10/12

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藤沢市弥勒寺、藤沢駅北口から大船方面に歩いて10分ほどの村岡交差点近くに「のぞみホームクリニック」はある。広い駐車場とバリアフリーアクセスが可能なエントランスが特徴的な同院の院内には、待合室と2つの診察室、検査室、処置室などがゆったりと配置されている。診療後の疲れも見せず、笑顔で迎えてくれた新海敏行院長は、長く総合診療科の臨床に携わってきたエキスパート。「小さな気がかりや、何科を受診すべきか悩む症状なども気軽にご相談いただきたい」と頼もしさを見せる。丁寧なコミュニケーションで患者の生活背景までを把握し、二人三脚で「望み」に向かって前進することをめざす同院の診療について話を聞いた。

(取材日2021年8月16日)

自分の家族であればと考え、生活背景を踏まえた診療を

こちらのクリニックは2020年秋に開設されたそうですね。

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はい。あっという間の1年で、来月には1周年を迎えます。おかげさまで地域にお住まいの方を中心に4〜5歳のお子さんから90歳、100歳のお年寄りまで幅広く受診していただいています。ご家族でそろって受診していただくケースも多く、院名に掲げた「ホームクリニック」を実践できていると感じています。

クリニックの特徴について教えてください。

総合診療科の臨床に長く携わってきた経験から、すべての臓器はつながっており、単一の臓器や疾患のみに注目するのではなく、総合的に体を捉えるべきと考えています。そのため、患者さんのお体の状態はもちろん、生活背景までも把握し、トータルにサポートする診療を行っています。また、胃・大腸のハイビジョン内視鏡検査や腹部・血管などの超音波検査も可能な体制を整えており、早期がんの発見や予防にも努めています。さらに、心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気にもつながる生活習慣病や、がんの発生抑制のための生活指導にも取り組んでいます。

診療について詳しくお聞かせください。

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総合診療においては患者さんの生活背景を探ることがとても重要です。病気や体の状態だけでなく、その裏に隠れた生活環境にも迫る診療を行うために、お一人お一人のお話を時間をかけてじっくり伺っています。また、患者さんご自身にお体のことや病気のことをご理解いただき、納得した上で治療に取り組んでいただけるよう、時には画像や自作の視覚資料なども用いたわかりやすい説明を心がけています。

先生の診療におけるモットーは何ですか?

「自分の家族であればどうするのか」を常に考えて診療にあたる。これが私の信条です。もし自分のおじいちゃんだったらどうするのか、もし自分の子どもだったら、もし自分の妻だったら……。そう考えれば、生活背景を理解せずに生活指導や食事指導を行うことはできません。勤務医の頃から変わらず、こうした考えを持っているからこそ、今の診療スタイルが構築されたと思っています。また、診察室に招く際には、必ず私のほうからドアを開けて、患者さんが立ち上がり、歩いて入室される姿を確認するようにしています。入室時の姿勢や動き、表情などから、その日の体調など多くのことがわかります。時には言葉からは受け取れない情報を得られることも。口では「大丈夫」とおっしゃっていても普段と違うようなことに気づけば、より気をつけて診療することができます。

「望み」を持ち、一日一生、二人三脚で前進する診療を

クリニック開設に至られた経緯を教えてください。

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開業医として90代で亡くなる直前まで地域の皆さんに向き合い続けた祖父の姿に影響を受けたのでしょうか。たいへん尊敬できる祖父で、今でも院内に写真を飾っています。祖父母、父母が全員医師という家庭に育ち、一時は反発したもののやはり医師の道を選択することに。医学部で学ぶ中で、いずれは祖父のように、気がかりがあればまず一番に頼りにしていただけるホームドクターになりたいと考えるようになりました。そこで、医学部卒業後は特定の医局に入ることは選択せず、自身の理想とする診療に必要となる知識や技術を身につけられる経験を積むことに力を注ぎました。病院では総合診療科の医師として、患者さんの背景を大切にした診療を行い、時にはご自宅を訪問することなどもありました。しかし、病院という環境ではどうしても時間に制約があり、自身の思い描く理想の診療を実践することが難しいと感じ、当院の開設に至りました。

内視鏡内科や糖尿病内科にも力を入れていらっしゃるのですね。

診断から治療まで一貫して行いたいとの思いから、消化器内視鏡分野での経験も積んできました。また、診療を続ける中で糖尿病分野の知識も必要であると強く感じ、眼科でのレーザー治療を含めた糖尿病の診療経験も重ねました。特定の医局に所属しないことで、自分自身が必要とする分野を選択し、幅広く経験することができました。専門性が必要となるケースではもちろん適切な医療機関にご紹介もいたしますが、総合診療では守備範囲を広く構えておくことが重要となるのです。

院名に「のぞみ」とつけられたのはどうしてでしょうか?

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「望み」は好きな言葉で、2人いる娘にもそれぞれ「望」という文字を使って名づけたほどです。病気や不調を抱えた方がいらっしゃる医療機関には、どうしてもネガティブな感情が集まりがち。そんな中でも望みを持って、前向きに進んでいける場でありたいとの思いから院名にも「のぞみ」をつけました。大きな病気が見つかると、時には患者さんご自身が望みを持てず諦めてしまうような状況もあります。しかし、ご家族に望みがあればそれをかなえて差し上げたい。私自身、希望を捨てることなく常に前向きに診療していきたいと思っています。

医師と患者を超えた絆で、家族のように寄り添う

患者さんと良好な関係性を構築するためのポイントがあれば、教えていただけますか?

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患者さんには、友人の家に遊びに行くような感覚で気軽にクリニックに来ていただきたいと考えていますし、私のほうからも、気がかりのある方や独居の方など、近くに寄る機会があればちょっとご自宅まで足を運ぶことも。お住まいの状況やご家族との関わりなど、外来でお話を伺うだけでは得られない情報も、ご自宅にお邪魔することで把握できるのです。例えば、糖尿病の方の食生活を垣間見ることができれば、次回の外来の際に指導をしやすいなど、診療にも役立っています。そうしたことを繰り返しながら互いの距離を縮め、単なる医師と患者の関係というのではなく、人間同士として密な関係が築けていることをうれしく思っています。

ところで、お忙しい毎日とは存じますが、余暇はどのように過ごされていますか。

開業以来忙しい日々を過ごさせていただいており、余暇と呼べるような時間もない状態です。しかし、休日には気象学の勉強をしています。気圧の変化など気象の影響で頭痛や落ち込みを感じたり、リウマチの症状を悪化させたりする方は多くいらっしゃいます。「気象病」という言葉もあるように、お天気と体の状態には深い関わりがあるのです。気象について学ぶことで、皆さんにそうした観点からのアドバイスをできればと勉強を始め、その延長線上で、現在は時間が取れれば気象予報士の資格取得の勉強をしています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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現在ご受診いただいている小さなお子さんや若い世代、さらに次世代まで、長く関わりを続けていけるクリニックでありたいですね。想いを共有する頼れるスタッフが集まり、それぞれのやり方で患者さんに寄り添うチームが形成できていると感じています。お困りのこと、悩み事など、些細なことでも丁寧にお話を伺います。まずは気軽にお立ち寄りいただければと存じます。

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